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▲<DVDで観た、ジャコ・ヴァン・ドルマン監督の第三作目の「ミスター・ノーバディ」>
この映画は、主人公の「トト」が、少年時代に離婚した両親のどちらと生活するかの「選択」からスタートする人生。あの時、どちらを「選択」すれば良かったのか?を一人の主人公が問い続ける・・・。
もしかしたらの、「タラ・レバ」の連続展開で、ぐいぐい最後まで引っ張り続ける。
映像が美しく、3人の女性との結婚や擦れ違いが中心になっていて、頭が混乱する展開が時々あるが、一人の人生では経験する事が出来ない、10数パターンの人生を「トト」の人生から垣間見られる。
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▲<2092年、118歳のトトが自分の人生を語る>
結婚したくても出来なかった彼女(ダイアン・クルー)と、偶然に街角での再会し、貰った電話番号のメモが、突然、降ってきた雨で消えてしまう。そのために、また数年間会えなくなる・・・。など、偶然のラブストーリーが美しくも悲しい。
最後まで観て感じる部分は、人それぞれ異なる「人生の選択」というものを考える機会を得る映画になっている。
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※ジャコ・ヴァン・ドルマン監督は、1957年ベルギー生れ、20代から短編映画を撮り始め、1991年に初の長編映画『トト・ザ・ヒーロー』は、ヨーロッパ映画賞で主演男優賞・新人監督賞・脚本賞・撮影賞を受賞。さらに第44回カンヌ国際映画祭にてカメラ・ドールを受賞し、一躍映画界に名を轟かせる。長編第2作『八日目』は、主演のダニエル・オートゥイユとパスカル・デュケンヌが、第49回カンヌ国際映画祭にて主演男優賞を受賞。「ミスター・ノーバディ」は、13年振りの作品で、2011年4月に公開された。