「正月の読書」

2012年01月04日 00時05分00秒 | 沖縄の生活

▲<東京大学大学院総合文化研究科・連携准教授の池谷裕二(1970年生まれ)著「脳はなにかと言い訳する」新潮文庫(2010年刊)>

今年の正月休みは、26日の午後から3日の夜まで、9日間だった。
年内は、撮りためていた「TVの映画」を観たり、「2011年の映画鑑賞」のまとめをしたり、「スポーツセンター」に2回行って過ごした。27日が、年内最後の「図書館」の貸し出し日だったので、「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」を寄贈しに行き、3冊借りてきた。その中の2冊と年末に購入していた本を28日~2日にかけて5冊を読んだ。


▲<2005年に刊行の、糸井重里との共著(新潮文庫)>
①「海馬」[脳は疲れない] 糸井重里さんが、脳の事を素人感覚で質問しながら会話を進め、言葉のプロが読者に解り易い言葉を選び解きほぐして行く。「脳は刺激があるから生きられる」「自分に都合のいいように解釈する」「ウソをつくのが脳の本性」「脳は毎日が面白いかどうかに反応」「眠っている間に考えが整理される」「頑固が頭を悪くする」「結果ではなくプロセス」など、他も含めて、興味深い脳の本質を学ぶ事が出来た。

②「脳はなにかと言い訳する」[人は幸せになるようにできていた!?]
「脳はなにかと思い込む」「脳はなにかとやる気になる」「脳はなにかと期待する」「脳はなにかとウソをつく」「脳はなにかと不安がる」「脳はなにかと依存する」、特に本の題名にもなっている「脳はなにかと言い訳する」は、「脳」は、自分という存在を一定に保つ事で、自己崩壊しないようにする「自己の維持」、いわゆる自己弁護に固辞する本能を持っている(「今のままでいい」という本能は誰にも存在する)この事を知った事は、自分や他人を理解する事に大収穫だった。


▲<高橋美保著の心理学入門編>
③「スッキリわかる心理学」
「友人づくり・恋人選びの心理学」「やる気を引き出す心理学」「欲しがる心を分解する“欲望”の心理学」など。特に、「恋人選びのメカニズム」のドキドキする【吊り橋実験】は、解り易かった。


▲<神永正博著の統計学の基礎編>
④「不透明な時代を見抜く“統計思考力”」
「データを先に見てから本文を読むと、記事に書かれていないところが見えてくる」「だれかが解釈する前のデーターを見る」「自分の仮説に反するデーターも集める」(自分の考えを補強するデーターが見つかったからといって、それが事実とは限らない)など、統計の見かたの考え方を示してくれていた。


▲<今はもう無い、沖縄地元月刊誌「うるま」>
⑤「うるま」[2007年10月号]
特集「那覇とカフェと音楽」で、那覇市の音を探す散歩をしている。25カ所以上の音楽が聴けるライブバーやカフェが取り上げられている。2007年の夏の取材なので、2012年に訪ねても存在しているかを確かめるのも楽しみ。