永島慎二という漫画家がいた。

2006年06月09日 08時51分20秒 | その他
昨日、杉並区阿佐谷南の喫茶cobu(コブ)の永島慎二一周忌追悼作品展に行ってきました。永島慎二氏は、さいとうたかお氏や石森章太郎氏と同世代の漫画家である。代表作は、漫画家残酷物語やフーテンなど純文学的な作品であり、現在活躍中の漫画家の教祖的存在であった。昨年67歳でお亡くなりになられた。その一周忌展が、晩年の憩いの場であった、阿佐ヶ谷の喫茶店で行われていた。仕事帰り後、立ち寄ったところ、小さな喫茶店に、晩年の油絵が20点ほど飾られていた(残念にも非売品以外の作品は、午前中に完売であった)。アイスコーヒーを飲みながら、氏の冥福を祈っていたら、偶然に奥様と娘様が来られて、お会いする事が出来た。そして、その時に新しくお持ちになられた作品が数点あった。(ペンや筆で描かれた漫画)購入させて頂けた。(残念だが一人一作品だけだった。つい、買い占めそうになった)そして、ラッキーにも晩年に使用した筆をプレゼントして頂いた。
飛ぶような気持ちで帰宅したことは言うまでも無い。私が、12~20歳まで漫画家を目指し、当時最も影響を受け弟子入りしたかった人だったからだ。人生にも大きな影響を受けた。生き方、人間に対する優しさ、人間の弱さを教えて頂いた。永島慎二氏の原画を購入し、氏の使った筆も入手出来るなんて、人間生きていれば良い事もある。そんな日だった。改めてご冥福をお祈り申し上げます。(合掌)
★写真は、購入した1995年作「ごあいさつ」です。タイトルをクリックして頂ければ、少し大きくなります。