ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

ロシアにまつわる雑感 2009

2009-12-04 23:49:32 | ロシア

3年連続で師匠のロシア公演に同行させていただいた。
帰国して一日経って、あらためて、ふたつのことを強く思う。

ひとつめ。

日本ではあまり実感の湧かない地球温暖化問題は、
グローバルにはかなり急速に深刻化している気がする。

初めてのロシア訪問は11月半ば。
日中、真昼間の気温がマイナス8℃という日があった。
真冬にはマイナス40℃にもなるから、
冗談ではなくて脳ミソが凍ってしまわないように毛皮の帽子を被るのだと、
大使館の人が話してくれた。

昨年、2度目のロシア訪問は11月上旬。
例年ならそろそろ雪がちらつくというのに、今年は暖かくてまだなのだと、
音楽院の先生が心配そうに話していた。
それでも、滞在中の最高気温がマイナス1℃くらいだった。

そして3度目の今回は11月末から12月の頭にかけて。
例年なら雪が積もって、日中の気温がマイナス20℃近くまで下がる季節。
心と重装備の準備をしていざモスクワの地に降り立ってみれば、
来る日も来る日も気温はプラス4℃とか6℃とか。
ちらりとも雪は見られず、雨もたまにぱらつく程度で傘いらず。

ロシアに雪が降らなくなったら、二重窓も寒さをしのぐウォッカもボルシチも、
その国ならではの文化という文化がすたれていってしまうのではないかしらん。
極寒の国ほど、問題の深刻さを肌で感じているに違いない。

ふたつめ。

ニッポン男児がみんなそうだとは言わないけど、
女性が頼れる男性であるかどうかという意味では、
グローバル・スタンダードには遥かに及ばないらしい。

舞台転換の力仕事はもちろん、
一緒に歩いている女性のためにドアを押えるという程度ですら、
自分より弱い者を助けるという当たり前のメンタリティが、
日常的な振る舞いというレベルでは身についていない。

寒い国なので、地下鉄に乗るにも、建物に入るにも、
とにかくドアというドアが重くどっしり造られていて、
体格の小柄な日本人女性では片手で開け閉めするのはまず無理な重さ。
全体重をかけて開けて先に通ると、その横をするりと通っていく男たち。

音楽院のマイクロバスに荷物を積み込んでくれてるそばに、
ただぼーっと立っていたりもする。
ロシア人ドライバーさんに厳しい口調で手伝えと言われて、
ようやく気がつく始末。

こんな調子だから、同行した男性陣、
とにかくロシア人の男女からあきれたような目で見られることも度々だった。
なんか、こうゆうのって、めちゃカッコ悪い。
がんばれ、ヒイラギの周りのニッポン男児。

ちなみに、ウチの先生とチーフは余裕の合格レベル。
やっぱり社会経験の差なのかなぁ。。。

そんなこんなの今回のモスクワ珍道中は、
11月25日から12月3日までの7泊9日の旅。

そろそろ、旅行記の連載開始しますか。


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2 コメント

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Unknown (bamboo)
2009-12-05 11:31:58
師匠おかえりなさいまし。
まるで芸能人ですね。
返信する
ただいまでした~♪ (ヒイラギ)
2010-01-13 01:18:14
おかげさまで一週間みっちり芸能人してきましたよ~
返信する

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