ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

明日へのいのち

2008-12-31 17:40:17 | 生きもの観察日記

ウチの中が〝放っぽらかし〟だったわりには、
葉が青く小さな白い花をつけていたころには毎朝欠かさず水遣りして、
週に一度は肥料を混ぜた栄養ドリンクまであげていた、
ベランダのふうせんかずら。

大晦日にまで舞い込み続けるお仕事メールを片づけて、
まだお日さまが笑っている間に、大急ぎで収穫。

プランターA 40ふうせん おさる顔の種100コ

プランターB 104ふうせん おさる顔の種220コ

ちょいワルたち 41ふうせん おさる顔の種 20コ+46ケシツブ

幸先のいい大豊作。
2009年が実り多き年となることを祈って、
2008年の『ヒイラギ日記』は幕。

お正月は少し、お休みします。
Wish you a very happy new year.



文京シビックホール『NORMA』公演(2009.02.08)
指揮:Monsieur Maestro Eiichi Tomabechi
(よい曲が書きあがりますように

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明日から(2)

2008-12-30 23:12:07 | ヒイラギのひとりごと

とは言え。

ハイそうですか、と今日から寝正月できるよな状態でもないので、
いや~、働いた、働いた。

10時間ぶっとおしで選り分けつづけられるほどの“紙”を相手に、
部屋の面積すべて使って一人神経衰弱。

ぱんぱんに膨らんだゴミ袋やらつぶした段ボール箱やら両手に抱えて、
部屋とゴミ置き場を往復すること6回。

あとはテーブルの上のてんこ盛りを残すばかりというところまで、
ようやくこぎつけたのが夜8時過ぎ。

ラムカレー食べながらしばし悦に入る。
こんな面積の床が見えてるって久しぶりだ。

それもそのはず。
残された書類の山から、3年前の雇用契約書。
たいへん永らくおウチのことを放っぽらかしてたワケやね・・・

「放っぽらかしてた」と言えば、ベランダもでした。
そのお話は、また明日。

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明日から

2008-12-29 22:33:33 | ヒイラギのひとりごと

「5日間の寝正月を命ず

一年の締めくくりの身体のメンテナンス。
左の股関節がぁ・・・と白状したヒイラギに、
主治医(鍼師)の先生から下された厳しい判決。

股関節が痛んだのは一昨日からだけど、
それより前から左手はおかしかった。

ほんの10日前に治してもらったばかりだけど、
その後すぐ『第九』のリハーサルと本番があって、
それから東北に日帰りで出張して、
東京に戻った足でクリスマスコンサートに行って、
次の日は朝から先生とチーフと打合せで、
その翌日がカルチャーセンターで、
それで、昨日が今年最後のお稽古で・・・

「もぅね、頭と気の使いすぎっ

で、

「こないだしっかり治したのに、全部元に戻っちゃってるじゃない

だそうで、

「いい年迎えるためなんだからガマンしなさい

と、いつになく厳しい。 でもって、痛いし。

「1月が忙しいのは分かってるけど、
  ちゃんと来なかったら、
  2月のオペラの前にドクター・ストップだからね」

はいはい。
寝正月、がんばります。

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にぎやかな寝起き

2008-12-29 10:17:02 | ヒイラギのひとりごと

のっけからふすまの角に左足の小指をぶっつけ、

よろめいた勢いで何かに当たったと思ったら、

本番用の琴がぐら~りと傾いて、

やっ、ヤバイっ、と全身でとっさに受け止めたら、

今度は練習用の琴につまづいて右足の小指をぶっつけ。

おかげさまで、ほんの10秒かそこらで、完全に目が覚めました。

今日も働くぞ、おぉー。

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稽古納め2008

2008-12-28 22:16:00 | 芸能人ヒイラギ

スケジュールが合わなくて辞退した舞台も多かった割には、
演奏会向けの練習に追われて思うように稽古が進まなかった今年。

オペラ『Carmen』の本番を終えた夜、
もらった花束を三絃がわりにしてロシア公演の暗譜曲を思い出していたりした。

予算がおりて仕事が本格的に動き出す秋口からは、
まったくと言っていいほど練習時間が取れなかった今年。

仕事から帰宅した深夜には、爪をはめずに琴を、撥を持たずに三絃を、
モスクワのホテルで先輩がシャワーを浴びてる間には、
仕事のメールを書きながら次の演奏会の曲を、さらっていたりした。

疲れが極限に近づいてくると、
帯状疱疹の後遺症が残る左手の感覚がなくなり、
夏に爆発した腰爆弾が不穏な気配をのぞかせる。

焦りばかりが先にたつ。 苛立ちが募る。
やってもやっても足りない気がして、
いつまでも練習がやめられなかったのが、昨日。

そして今日。

「ここは難しいから、今それだけ弾けていれば十分」

今年最後の師匠の言葉に胸をなでおろす。
どんなに“それなりに”でも、努力していれば労ってくださる。
自然に、頭が下がる。

今年も一年間、ありがとうございました。

芸の道とは、師匠の人となりに教わる道。
芸の道とは、音の響きに表れる自分の人となりを磨きつづける道。

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仮眠のあとでやったこと

2008-12-27 21:40:00 | 芸能人ヒイラギ

お仕事のメールチェック。

琴の練習。

ロシアに持って行ってた三味線ケースを片付けた。

琴の練習。

回収袋3つ分の新聞紙を整理してゴミ置き場に運んだ。

琴の練習。

年賀状に使う写真を編集した。

琴の練習。

年賀状の宛名を印刷した。

琴の練習。

放置してた空のスーツケースを、ちゃんと閉めて玄関に置くことにした。

琴の練習。

一息ついて、琴の練習。

ちょっとお茶飲んで、琴の練習。

いま何時ぐらいだろうと思いながら、琴の練習。



これだけ練習しても、どうも達成感に欠ける。

越えるべき芸の壁は、ときどき急に高くなる。

明日は今年最後の師匠の稽古だ。

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この年末年始はエンドレス

2008-12-27 11:53:37 | 仕事人ヒイラギ

一昨日のうちに先生には今年最後のご挨拶をした。
昨日の午後5時にはチーフともお別れ。

目の前の仕事に無理やりケリをつけて研究室を出た夜7時過ぎ、
エレベーターは全館停止で7階分の階段を歩いて下りた。
さすが国立。 こうゆうとこばっかし、きっちり暦どおり。

今年最後のカルチャーセンター・レッスンに顔を出し、
師匠の一番弟子先生にお歳暮代わりの衝撃の告白。

――1月はお稽古に来られる日がありません…

平日夜と土日がほぼ壊滅状態。
日曜日の師匠の稽古にすら行ける日が見当たらない。
稽古に伺う以前に、人としての暮らしが成り立ちそうにない。

ノーベル平和賞クラスの大物を、
立て続けにふたりも招聘してしまったツケは、
なにをやるにも〝ひとり事務局〟のヒイラギにのしかかる。
大波小波、どんぶらこ

外人さん相手の仕事で休めるのは大晦日と元旦くらい。
カレンダーも仕事も日曜から始まるイスラム圏相手ときた日には、
向こうが張り切って仕事を再開する日曜日が対応のピーク。

家に帰れば、定員オーバーで即刻締め切ったイベントに
相変わらず申込みが舞い込み続けている。
残念な返信は時間をおいてから送ることにして、
夜のうちにディスカッションペーパーの仕上げにかかる。

いつの間にか朝。

玄関のチャイムが鳴る。
イベントのポスター原稿が宅急便で届いた。

あぁ、そうだった。

熱いコーヒーでも淹れて一服したら、また仕事にかかるか。
業者が年末年始休暇の間に、校正指示を出しておかねば。

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天真爛漫な記憶力(2)

2008-12-25 23:39:49 | ヒイラギのひとりごと

昨夜、近所の教会のチャリティコンサートにて
久々に再会した『ヒイラギ日記』愛読者からこんなご指摘が。

「最近はすっかり“マエストロ”に落ち着いたみたいですけど、
    このかたの呼び名って、以前とはずいぶん変わりましたよね

さすが、細かいところによくお気づきでいらっしゃる。
Cittadinoオペラを皆勤賞で観に来ていただいているだけのことはある。
しかも9年間にわたり、ウラ話を聞かされ続けてきただけのこともある

確かに初めのころには呼び方が定まってなくて色々ありましたかね。
まぁたいていは、ふつうに“△○ちゃん”だった気がしますが。

有名企業の重役さんつかまえて“▽□ぴょん”とか、“□□ぴゃん~”とか、
歴代のオペラ関係者に“ファンキー”とか、“ヒゲ”とか、“大学受験(二浪目)”とか、
いまいち気に入らない相手には“悪人顔”だの、“二頭身”だの、

言いたい放題のヒイラギにはよくあることだったりします。
むしろ、お名前の一部がちゃんと入ってるケースは、
ヒイラギにしてはまとも過ぎるほどまともだったりして。

人の名前を憶えられない病気だからか、
第一印象で浮かんだフレーズとともに相手を記憶してしまう病気だからか、
その人を象徴する(と勝手に思った)呼び名でしか呼べなかったりします。
さすがに本人には言えないので、面と向かって呼んだりしないことにしてます。
(いずれにしても病気ですね・・・

ご指摘のマエストロの第一印象は名字の最初の二音だったらしいので、
そのまま“ちゃん”とか“ぴょん”とか“ぴー”とか、
そのときの気分で付けてたんだと思います。

ちなみに、心の中の最新の流行は“△ー○”。
ちょっとオシャレ。
宮本輝の小説にそういう名前の主人公が登場してて気に入ったから、
という、ご本人にはまったく何の関係もない理由ですが。

そのなんとも爽やかな音感。
さらに、アルファベット4文字で書いてみれば、ほぅら、さらに爽やか。
イタリアかスイスの南あたりののどかな村で、
無邪気に駆け回る少年の姿が目に浮かびませんか。

このアルファベット4文字、ご本人に見つかっちゃいましたけどね。

 “△ー○”本人が爽やかかどうかは、観てのお楽しみ~

文京シビックホール『NORMA』公演(2009.02.08)

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So this is Christmas

2008-12-24 23:14:55 | ヒイラギのひとりごと

And what have you done?
Another year over
And a new one just begun

そう口ずさみながら、
なるほど、慌しい年末よりもクリスマスのほうが、
落ち着いて一年を振り返ったりするなと気づく。

どんな一年だったかなぁと思いめぐらせて、
まずはほんの少し後悔の気持が起こったりする。

知らないうちに誰かを傷つけちゃったこととか、
必要のない意地を張っちゃったこととか、
がんばらないで逃げちゃったこととか、
思い出したりして。

それから、自分のことだけで精一杯すぎたなぁ、なんてことも、
そのわりには自分のこと、あまり大切にしなかったことも、
大声で叫びたいほどの想いを呑み込んでしまったことも、
ほろ苦く思い出したりして。

何事も本能的に自分ひとりでどうにかしようとしてしまうし、
人に頼る、という発想が完全に欠けているし、
だけど、それなのに、いつも必ず、誰かが手を差し伸べてくれたことも、
ありがたく思い出したりして。

そんな風に、とても恵まれた、
幸せな一年だったのだなと感謝したりもして。

そんな風に、今年ヒイラギとともに過ごしてくれた誰もかれもに、
心から幸あれと祈ってしまおう。

Very Merry Christmas.



文京シビックホール『NORMA』公演(2009.02.08)

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楽器やるなら

2008-12-23 19:56:28 | 芸能人ヒイラギ

「オーケストラで楽器やるとしたら、何がいい
――トロンボーンかティンパニ。 弦ならヴィオラ。

オペラ仲間とそんな話をしたことがあった。

『オーケストラ楽器別人間学』(茂木大輔・新潮文庫)には、
リアルに具体的な、でも一応フィクショナルなそんな話が、綿々と綴られている。
著者はホンモノのオーケストラのオーボエ奏者(最近は指揮もされるらしいが)。

暇つぶしのつもりで読んで、もろにツボにハマった。
他の人が書いた文章でこれだけ笑ったのは久しぶり。
ウィットの効いた書きっぷりが見事なのです。

「第1章 楽器選択運命論」は、
ふつうに思わず吹き出しながら読める面白さ。
そのまま一気に、第4章までの精緻な性格分析に引き込まれる。

でも何よりもヒイラギ的ツボだったのは、
「文庫版特別研究① 弦素、管素とその化合物」

この卓越した〝文理融合〟センス、すばらしい。
理工系ロジカル・シンキングも得意な文系出身者で、
音楽を聴いたり演奏したりする趣味のある人に、
オススメの一冊です。

ただ、「文庫版特別研究② 楽隊文化祭」に
特別参加してる“指揮者組”の展示内容は、
思い当たる体験がなくてピンと来なかったな。
むしろ、とある演出家の悪人顔ばかり思い浮かんだりしてね

ずっと指揮者に恵まれてやってこれた、てことでしょうかね。
(あー、1回だけ居たかなぁ、何言ってるか分かんない指揮者…)

ちなみに、ヒイラギ的性格に最適な楽器は「トランペット」だそうな。

どこにいてもスターの風格が漂うあなたには、
もうトランペットしかありません。…(中略)…
胸を張って自分の道を生きてください。

ハイ、そうします
(トランペットぢゃないけどね)



文京シビックホール『NORMA』公演(2009.02.08)
合唱その1:スターな風格の“トゥッティ”

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