――明日からしばらく、探さないでくださいー。
そう言って職場を出てきたヒイラギでっす♪
別に旅に出るわけでもありませんが。
というか、ベランダ絶賛開放状態でプチ旅に出てたばっかりですが。
不可抗力で（てことにしておく）すっかり棚上げされてる書き物とかいいかげんに仕上げたいし。
流れと勢いのままに案外ヤル気出そうとしてるプランもモノにしたいし。
あんなことやこんなことが無かったらとっくに終わってたはずの次の準備もしなきゃだし。
別宅は大規模修繕工事で落ち着かないし。
ええいいっそ休み取ってしまえ的にお江戸に帰って引きこもります。
お江戸のちょいとディープな集まりからも呼ばれてるし。
入学式には戻ってきまーす♪と事務方の若手男子に手を振って。
でもまずは京の都で途中下車なんだけどね。ふふ。
ここ二、三日、西国エリア内ではありつつ、あっちらこっちら出歩いておりました。
相談をもちかけられた相手のところに訪ねて行ったり。
教え子を数人引き連れて、スバラシイ活動をされているところを訪ねて行ったり。
そこでまたつながりが広がって、海の幸満載のお料理と飲み放題で盛り上がったり。
あれやこれやと楽しくにぎやかに過ごして。
夜遅く帰って来て、お風呂入ってそのまま寝て、翌朝ふつうに仕事に出かけて。
一日ちゃんと働いて、学生さんの転職先の内覧会に顔を出してから、あらためて帰って来て。
そしたらポストに、ぺらっと一枚、管理会社さん配付のお手紙プリント。
A4の紙に、3センチ角ぐらいの大きな字で、たった３行。
「
工事に関するお願い
防犯のための戸締り、
施錠を必ずおねがいします。
」
外壁の大規模修繕工事が始まった別宅マンション。
足場が組まれて、廊下とかエレベーターとかにも養生してあって。
イヤイヤ、こうなることは前から分かってるんだから、
皆んな戸締りぐらい当たり前にやってるでしょうに。。。
半ばぼやきつつ部屋に入って、家じゅうのカーテンを閉じて回りながら、
なにげなくベランダのガラス戸のカギに目を落とし―
ウチのことやないかーい！
まあ、金目の物なんて何一つ無い別宅だからだいじょぶなんだけどね。
この状態で、もうずいぶん長い間、暮らしていたと思いますよ、ええ。
だって、思い出せる限り最近ベランダのガラス戸開けたのって。
今日は一体どのくらい極寒なんだと顔の皮膚感覚で確かめようとしたころだもの。
ぼちぼち認知症状が進行してきたかな。
皆さん、カギはちゃんとかけましょう。
いったい人間の脳みそというものはどうなっているのか不思議。
新しい記憶のデフラグとか整理整頓とか眠っている間にやってくれていると思うけど。
起きてる間にさんざん思い悩んでることとか。
どうにかアイディアをひねり出したくてあれこれ考え続けてることとか。
そういうことへの答えかも知れないような閃きは、前ぶれもなく不意に訪れる。
十中八九、ぼちぼち目が覚めそうな、夢から現に戻るほんの一歩手前のころあいに。
意識と無意識の間の、いちばんとらえどころがなくて記憶に残りにくい、そういう時間。
ごくたまに憶えていることもあるけど、たいていはどうにもハッキリ思い出せない。
それだけに、ものすごーく画期的な思いつきだったような気ばかりして残念この上ない。
どうしたらいいのか分からなくて困っていることの答えは全部、“そこ”にあるのに。
例年になく突発事案対応の連続だった学年の巣立ちの日だった昨日。
最後の最後までやっぱり色々ありつつ。
まずは朝一番、仕事で式にも謝恩会にも出られなくなりましたと教え子から泣きのメール。
もう一人の教え子は、学部生と合同の全体卒業式にも出るというので、
とりあえず午前中はそれだけで“いかにも”に見えるネイビーに真珠のネックレス
で体育館の片隅に参列。
午後イチは懸案の事件を収拾させるべく再試的なシゴト。
ネックレスをはずしパンプスを職場用フラットシューズに履き替えて重い空気の講義室へ。
やるべきことを終えた当事者を帰してから、
引き続き、時間の経過とともに空気が重苦しくなる一方の審議。
審議のプロセス終盤にさらなる致命的な事態が発覚したりもして。
それに気づいたヒイラギのひと言で結論が出て。
そのころには夜のビジネススクール単独のお式まであと一時間くらいに迫っており。
舞台のときの衣装早替えよろしくネイビーを脱ぎ捨てて、
少しははんなりしたシルバーグレーのプリーツに再びの三連ベビーパール。
セレモニーと、記念撮影の嵐と、そこからみんなでホテルのお迎えバスに乗り込んで
、
謝恩会で盛り上がり、シメに花火が打ち上げられて。
二次会に繰り出す一団に手を振って帰宅したのが日付変更線の少し前。
色々あったけど心地よい疲労感と満足感と嬉しい気持ちの中、就寝。
嗚呼、何も気にしないで好きなだけ寝て良い週末なんて、いつぶりだろう。
。。。。。。
からの、土曜の朝8時10分きっかりに始まる大音響。
マンションが今週から大規模修繕工事という悲運。（イマココ
）
先週末は、別宅に鍵を置いてきてしまった事件の渦中での、
前後編あわせて8時間の超大作歌舞伎『FINAL FANTASY X』観劇だった。
今週末こそは、しっかりばっちり鍵を持って帰って、
昭和37年以来という珍しいお芝居を観に歌舞伎座へ。
通好みの演目だからか、日曜日だというのに意外に空席もあるなと眉を顰めつつ、
その日最後の部を視界を遮られるもののない上等な席で堪能して。
満足して帰宅して、腰を下ろしてほっとした瞬間、
見計らったかのように鳴ったiPhoneの画面に家族の名。
何かのお誘いか、はたまた喜ばしくない緊急連絡か。
電話に出てみたら受話器の向こうが涙声で一瞬で血の気が引いて。
幸い命に係わるよな緊急連絡ではなかったものの。
さてこれからのことを考えねば。
公私にわたり、次から次へ。
人生はなんと事件の連続であることか――
『AIDA』をBGMに猛烈な勢いで放置原稿を仕上げたと思ったら。
翌日は音楽かけてる余裕もなくスケジュール調整やらオンライン仕事やらに追われ。
さらに翌々日は、夕方からお江戸に移動の喜びで朝から完全に気が散ったままで。
何をどう書いたかなんて一瞬も思い出すことなく時が過ぎ。
ものすごい密度で集中力を放出したということもあると思うけど。
『AIDA』がかかってるかかかってないかで、こうも違うってのはすごいと思ふ。
『AIDA』―
いわずと知れた、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲のオペラ作品ですが。
エジプトが舞台の壮大なドラマということもあって、
区民参加の歌劇団でも今まで一度しか上演していないですが。
なんでしょうね。
脳内アドレナリンの分泌を促進するというのでしょうか。
これをBGMに流しているだけで、
ものすごく書きものがはかどるのですよね。Su! del Nilo al sacro lido とかRitorna vincitor! とか
今日はべつに聴きながら一緒に口ずさんでたわけでもなかったし、
うっすら何か鳴ってるな～ぐらいの音量でしか流していなかったけど。
いい加減に仕上げるぞ！と思った瞬間に困ったやつらが色々やらかして、
全然まったく完璧になんにも手が付けられなくなったのがまるひと月前。
放置原稿をあらためて眺め渡して、
考えては書き足し、考えてはごっそり消し、考えては入れ替え。
一切何も邪魔が入らなかったっていう奇跡的な巡り合わせもあるけど、
今日一日で、ベルサッサ可能な時刻に、ファーストドラフトがひと通り書き上がった。
色んな意味でやっぱり、
No Music No Lifeだわ。
卒業式や入学式のこの場面はマスク着用がお勧めでこの場面では外していいですよとか。
給食の時間に静かに黙って食べる必要はありませんよとか。
結婚したら奨学金の三分の一の返済が免除されますよとか。
出産したらもう一度奨学金の三分の一の返済が免除されますよとか。
こんなことを、政治家やトップレベルの官僚たちが大真面目に考えてるとか。
私案とはいえ全国民に発表しちゃうとか。
虚構新聞か笑い話としか思えなかったのは私だけなんだろか。
そんなんだから、誰も自分の頭で物を考えるということをできなくなってるんじゃないのか。
そんなんだから、ジェンダー平等だのダイバーシティだの声高に叫んでる割に世界最低レベルなんじゃないのか。
友人が出ているオペラを聴きに行ったときのこと。
花粉症がひどかったので外にいる間にマスクのまま死ぬほどくしゃみをして、
開場したてのホールの、2階ロビーに上がって、
吹き抜けに面した換気抜群の周りに誰もいないソファの片隅で、
マスクを外して大量に洟をかんで、ぐったりしたので、
ほんのひととき、ただ黙ってそのまま息を整えていたら、
すかさずホールスタッフの若いおねえさんが近づいてきて、
「マスクはお持ちですか？」と注意された。
もう一度言う。
換気抜群の、周りに誰もいないソファの片隅で。
ただ黙ってそのまま息を整えていただけで。
「マスクはお持ちですか？」と注意された。
不愉快を通り越して、客席にも入らずに帰ろうかと思ったくらいだったが、
そもそも、スタッフ個人が判断するとこれほどの体たらくになってしまうということが、
恐ろしいほどゆゆしき事態なんじゃないのか。
とても多くの人が、人として、激しく劣化している、と思えてならない。
こんな調子だから、今日も今日とて、
当たり前のことが当たり前にできていない人の個別面談をしなければならないのだな。
どうにかしてくれんかね。まじで。
今日は火曜日だ。今日は火曜日だよね。今日は月曜日じゃないよね？
心の中で、と、何回か手帳を開いては閉じて、
確認しまくるのにどうもしっくり腑に落ちないのはなぜか。
シゴトの進み具合があまりにも週末前のまんまだから。
週明け月曜は久しぶりに一日中“ジブンノシゴト”に専念できる予定で、
前々からそのつもりで他のヤラサレシゴトは木曜夕方までに片づけてあって。
金曜は休みを取って豊橋に行ってて。
土日はふつうに休みでお江戸にいて。
だから、昨日は月曜日で、朝から晩までずっと働いてたはずだよね。
疲れてお腹ぺこぺこで帰宅したのが夜8時過ぎだもんね。
10時間は働いてたはずだよね。
なのになぜ“ジブンノシゴト”がまるきり手つかずのまんまなのか。
個別面談とか個人指導とかがっつりやらなきゃいけない事態を惹き起こした戯け者がいるから。
こないだはこやつのせいで週末まるまる隠密仕事だったし。
やめてくれるかね。まじで。
（そもそも担当ではない相手だからよけい腹立つ）
何事もなく全部やり過ごせて終わったからカミングアウト。
じゃじゃ～ん！ 初！！
家の鍵もって帰るの忘れましたー！！！
金曜の夜更けお江戸に向かう車中で気がついて、
でも翌土曜は午前中から夜十時過ぎまで楽しくお出かけしてましたー！！！！
（どうなってたのかは秘密デス）
日曜の夜にまた西国へ移動して、
今日の朝イチでちゃんと駆けつけ料金振り込みました。
めでたし！！！！！
