どえらい勢いで『ヒイラギ日記』更新をさぼっておりますが。
いや~やっとのことで遅い夏休みだぁー!
と調子にのって純度200%でオフモード全開にしていたら、
どうもそのスピード感のまんま社会復帰してしまったらしく。
シルバーウィーク明けの初日はもののみごとに溜まりに溜まった事務処理だけで矢のように暮れ。
その次の日は午前中にちょっとばかり自由な時間があっただけでこれまた立て続けの会議で終わり。
ハイペースに同調するかのよーに朝夕の気温が急降下して風邪ひきかけたので、
雨がぱらつく秋分の日に慌てて羽毛布団を買いに走り。
新品の羽毛布団を袋のまんま部屋に放置して翌朝から名古屋へ出張。
金土みっちりお仕事してその足で江戸へ舞い戻り。
日曜オペラ、月曜(振替休日だったけど)某シンポジウム参加、
火曜日に都内某所の講演会に顔出してからふたたび西国へ戻ったのが夜10時過ぎ。
そしてまたデジャヴな感じで今日一日が、
出張報告と謝金の処理と新たなる出張申請と先週から出せと言われてた書類作成で終わり。
明日こそ手を抜くぞ!と意気込んでいるところへ。
どーしてまた、米国出張中の人から電話インタビューの申し込み。
明後日からまた出張続きだってのに。
あ~あ~これじゃあ分厚くて重ーいオペラの楽譜、江戸に置いてきてもよかったなー。
え? そこじゃない?
遅い夏休み4日目、
かつ、江戸の自宅での完全オフモード1日目。
遅く起きて、ごはん食べて、掃除洗濯して。
そこからは差し迫ってる順番に。
まずは期限をちょっとだけ過ぎた納付書もってお役所へ。
続いて、ひとつ隣の駅前の銀行へ。
それから街へ出て一目散に■ックカメラへ。
検眼を経て、半月前に切らしちゃったコンタクトレンズを発注。
通りすがりに▲ッツノート売場を冷やかしたら、
親切で話し好きなコンシェルジュさんがいろいろ教えてくれて。
ついでに、西国で手に入りにくい化粧品なぞ買い込み、
西国にはない無印のダイナーでランチとひと休み。
そこから一直線に渋谷に出て駅の真上のデパートへ。
お目当てのショップがなくなったことを知らされて、その足でさらに吉祥寺へ。
永年愛用のブランド靴を選んでたら、
たまたま来ていたそのブランドの靴の企画担当のおねえさんが接客してくれて。
(ここぞとばかりにベージュとグレーのオープントウ復活を訴え。)
欲しいものがあって。
ああ、あそこに行けばいいな、って分かってて。
難なく確実に手に入れることができて。
運が良ければ、今日みたいに、専門家さんとじかに話すことができて。
実感。
ああ、いま、江戸にいるんだなあ。
こういうことが全部たいてい難しいってのは、
知らず知らず、ちょっとばかりのストレスだったのかも。
先週末は、筝の名産地・福山へ。
別宅は狭いし壁も薄いけどなんちゃって芸能人的には〝本物〟が欲しいってことで、
ふつうの十三弦よりも短くて自分で糸締めもできてしまう新型十三弦を求めて。
土曜にも開けておられる楽器店を訪ねて現物を見せてもらっていたら、
奥からおかみさんが、まずは冷たいカルピスと冷えたおしぼりと、
「冷やしてないんだけど」と言いながら地元産のもぎたていちじくを出してくださり。
ご主人と配送先やら受け取り日時やら相談している間には、「せっかく来てもらったから、どれか好きなの選んでちょうだい」
と売り物の爪入れをいただき。
ご多分にもれず福山にもかの空海さんゆかりの名刹があるらしく、
せっかく福山に来たので観て帰ろうかと思うのですがここから遠いですかと訊くと、
今度はご主人のほうが、「ああ遠い遠い! あそこはよう薦めんわ。
行っても、まあ五重塔くらいはあるけど、ほか何にもないしね。
それよりも鞆(の浦)に行かれるほうが断然ええよ。」
笑っちゃうぐらいの勢いでまさかの空海全否定。
そこまでいわれて押し切る理由も特に無いのでそれじゃあ鞆に行ってみますと、
お店を出るときには、「これは岩手の南部せんべいなんだけど、美味しいの!
広島の三原にも似たようなのがあるけど、私はこれが大好きなの~」
と3枚ばかり持たせてくださり。
おかみさんに外まで見送っていただいて、
駅から30分くらいバスに揺られて着いた、はじめての鞆の浦。
たしかに、町を歩いてるだけでも風情があってのんびりできる。
宮城道雄の銅像にもお会いできた。
結果オーライで、なんとなくお筝がテーマの一日旅となった。
それもこれも、おもてなし大好きなご夫婦のおかげ
このいい感じの楽器屋さんはこちら。
↓
http://artistsalon.jp/shop/shibata-gakki/
おまけ
鞆のぎおんさん(京都の八坂さんの元社て説があるそうな)にお参りしてみたら、
引いたおみくじひさびさの「大吉」
めでたし。
自然界のいきものたちって一体全体どうやってそういうことができてるのか、
ほとんどダンカン・ワッツのネットワーク理論の世界だけど、
8月25日を境に蝉の大合唱から秋の虫の音にぱっきりバトンタッチ。
大学関係者的には9月も夏休み月間なのだけど、
秋シーズンのスケジュールが手帳にばかすか入り始めると、
もしかして2016年はあと3か月だけなんじゃないかってことに無理やり気づかされ。
そーなのかー・・・と気づいてみれば、
たしかに街では来年の手帳やカレンダーが売られ始めてて、
たしかに来年の学会の日取りやなんかもすでに告知されていて。
ふんふん、お正月明けにアブストラクトの〆切ね、などと、
遠い目で気楽に受け止めていたんだけど、
まぁもちょっとアクセル踏み込まんといかんかなー。
しかしその前に春からこっちお尻叩かれ続けてる懸案事項もあったり。
いやいやそれよりも目の前の研究プロジェクトで怒涛の出張つづきなのだが。
でもちょっと待て。
先のこと考えて気持ちばっか焦ったってしょうがない。
カラダも脳ミソもひとつしか持ってないんだから。
一つひとつ。
ていねいに。
・・・とまぁ、仕事の手を止めてはこうゆう思考パターンの考え事を、
周期的に繰り返してる今日このごろ。
夏休みまであと一週間~
ふぁいと~