ふたたびロシアネタです。
この国の通貨はロシアン・ルーヴル。
昨年からようやく成田で現金を扱うようになって、
出国前にある程度の両替をしておけるようになった。
なにせ言葉も文字もよく分かっていない国への個人旅行。
しかも現地に着くのは夜だから、すぐには両替もままならない。
なのに、ホテル滞在ではないから、着いたら何をするにもお金は要る。
成田で両替ができるようになって、本当に助かった。
と、思っていた。
成田の両替屋さん(銀行か)は、とにかくロシアって国をご存じない。
数字の一番大きな紙幣を最大限に活用して両替してくださる。
1万円が6500ルーヴルだったとすると、1000ルーヴル札を6枚くれる。
これが、困る。
とにかくロシアの人たちは、この1000ルーヴル札が大嫌い。
価値としては日本の5千円札くらいなのだけど、
どうも感覚的には“5万円札
”ぐらいの衝撃なのらしい。
町の普通の飲食店や食料品店で1000ルーヴル札を出すと、
あからさまにいやな顔をして、えらい剣幕で小銭を出せと言われる。
だから無いんだってば、と、有り金を全部見せて財布を逆さに振って見せると、
ためつすがめつ、ニセ札じゃないかどうか眺め回した挙句、
これ以上できないぐらいいやいやお釣りを数え、悪態つきながら投げて寄越す。
大きなスーパーでも、決して歓迎はされない。
普通の態度でお釣りがもらえるのは、900ルーヴルを超えているときだけ。
とにかくどこでも、1000ルーヴル札を出すと、ものすごくいやな思いをする。
今日のレートで1ルーヴルが2.89円ぐらい。
1リットルの牛乳パックが50ルーヴルだったから、145円ぐらい。
べつに、日本より劇的に物価が安いわけでもない。
それでも、よほど旅行者に慣れている店でない限り、
1000ルーヴル札は一般市民が日常の買い物に使う紙幣ではないらしい。
そのぐらい“使えない”1000ルーヴル札。
もしかして流通してないお札なんじゃないかと思えてくるぐらい、嫌がられる。
成田の両替屋さんは、ぜひこの実情をよくよく知っておいていただきたい。
アメリカやイギリスやフランスあたりになら、
高額の買い物をしに行く旅行者もいるのかもしれないけど、
ロシアン・ルーヴルに限っては、最高で500ルーヴル札、
ってことで、よろしくお願いします!
それにしても、外貨を扱ってる日本の銀行って、何かというとすぐ、
「セットになってますんで」って言う。
「両替」って、そういう問題じゃないと思うんだけどなぁ、根本的に。
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