ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

1000ルーヴル札

2009-12-09 21:34:21 | ロシア

ふたたびロシアネタです。

この国の通貨はロシアン・ルーヴル。
昨年からようやく成田で現金を扱うようになって、
出国前にある程度の両替をしておけるようになった。

なにせ言葉も文字もよく分かっていない国への個人旅行。
しかも現地に着くのは夜だから、すぐには両替もままならない。
なのに、ホテル滞在ではないから、着いたら何をするにもお金は要る。
成田で両替ができるようになって、本当に助かった。

と、思っていた。

成田の両替屋さん(銀行か)は、とにかくロシアって国をご存じない。
数字の一番大きな紙幣を最大限に活用して両替してくださる。
1万円が6500ルーヴルだったとすると、1000ルーヴル札を6枚くれる。
これが、困る。

とにかくロシアの人たちは、この1000ルーヴル札が大嫌い。
価値としては日本の5千円札くらいなのだけど、
どうも感覚的には“5万円札”ぐらいの衝撃なのらしい。

町の普通の飲食店や食料品店で1000ルーヴル札を出すと、
あからさまにいやな顔をして、えらい剣幕で小銭を出せと言われる。
だから無いんだってば、と、有り金を全部見せて財布を逆さに振って見せると、
ためつすがめつ、ニセ札じゃないかどうか眺め回した挙句、
これ以上できないぐらいいやいやお釣りを数え、悪態つきながら投げて寄越す。

大きなスーパーでも、決して歓迎はされない。
普通の態度でお釣りがもらえるのは、900ルーヴルを超えているときだけ。
とにかくどこでも、1000ルーヴル札を出すと、ものすごくいやな思いをする。

今日のレートで1ルーヴルが2.89円ぐらい。
1リットルの牛乳パックが50ルーヴルだったから、145円ぐらい。
べつに、日本より劇的に物価が安いわけでもない。
それでも、よほど旅行者に慣れている店でない限り、
1000ルーヴル札は一般市民が日常の買い物に使う紙幣ではないらしい。

そのぐらい“使えない”1000ルーヴル札。
もしかして流通してないお札なんじゃないかと思えてくるぐらい、嫌がられる。

成田の両替屋さんは、ぜひこの実情をよくよく知っておいていただきたい。
アメリカやイギリスやフランスあたりになら、
高額の買い物をしに行く旅行者もいるのかもしれないけど、
ロシアン・ルーヴルに限っては、最高で500ルーヴル札、
ってことで、よろしくお願いします

それにしても、外貨を扱ってる日本の銀行って、何かというとすぐ、
「セットになってますんで」って言う。
「両替」って、そういう問題じゃないと思うんだけどなぁ、根本的に。


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