神戸の中心部から電車でほんの30分ほどの保養地のど真ん中に、
「太閤の湯」というこの地最大の温泉テーマパークが。
スパ・ラクーアやら大江戸温泉物語と同じよな施設なのだが、
ここに、「ルン♪ルン♪太閤」などと笑える名前の割引制度を発見。
通常1人2400円の入湯料に、
通常1人1100円の個室貸切岩盤浴(50分間)とソフトクリームとミネラルウォーター、
さらに2000円分の金券がついて、3900円。
これはどう考えても激しくお得ではないか。
利用するしかあるまい♪
岩盤浴とフィッシュ・セラピーも人生初体験させてもらって、
癒され度も充実度も満点だった2泊3日の神戸出張。
ちなみに、「太閤の湯」は完全に仕事が終わったオフタイムの自由行動です!
誤解なきよう。 念のため。
昨日も今日も、
自分の中では「大物インタビュー」と思っている仕事が1件ずつ。
なんだかんだ言っても小心者なので、
前の日から気がつけば頭の中でぐるぐるエンドレスで予行演習してたり。
そもそもがびっくりするぐらいの人見知りのくせに、
なんでこんなシゴトしてるんだろーと思いながら初対面の人にインタビュー。
アポ取る段階から細かい言葉遣いにも神経とがらせて、
緊張MAX状態のまんま短くても1時間ぐらいは話し続ける。
だけど、なんだろ・・・
自分じゃ結構カチンコチンでグダグダでどうにかこうにか必死に終える感じなのに、
会ってくれる人たちはわりと、「楽しかった」と言ってくださる。
昨夜お会いした若き社会起業家さんとは、
『ガンダム』と『ONE PIECE』の話で2時間半にわたって盛り上がり。
今日はお役所系のところのエライサン相手に、
「“前例”を基準にしてる限りイノベーションは生まれない」と言い放ってこれまた意気投合。
イヤー、いたって真剣にやってるんだけどな。
ここまで唐突な出張も初めてというくらい唐突に、神戸に来ている。
ほんの30分ほど外を歩いただけで、電車のホームに響き渡るくしゃみ連発。
(マスクしてるのに!)
Bambooにいさんが耳にまでダメージ受けるのも分かる気がする、
強烈なスギ花粉の乱舞。
こりゃー大変だとそそくさホテルにチェックイン・・・
しようとして、ころころ引きずってたカートが自動回転扉にはさまり。
たまたま通りかかった宅急便のおにいさんに救出してもらい。
フロントで名前書いてカギと朝食券もらって館内の説明をふんふんと聞いて、
先払いの宿泊料踏み倒してお部屋に行こうとしてみたり。
近くの「が●こ寿司」にて、初めて見るカタチだなぁと岩塩の容器を手に取れば、
すかさず番頭さんみたいなおじちゃんが、「胡椒の入れ物みたいに回してね」と。
帰りにたい焼き屋さんで「鳴門金時のたい焼きひとつください」って言ったら、
若ーーーいおにいちゃんに「熱いから気ぃつけてな」と子ども扱いしてもらったり。
何かと楽しいけど、一人旅でなんでこんなに珍道中。。。
多少乱暴になってでも強く弾くことが必要な舞台もあるのよ」
この曲は貴女にかかっているから、と師匠から耳打ちされてから、
一音一音、大きく強い音を出して練習しているのだが。
からからてん、やら、
とんからてん、やら、
さらりん、やら、
からりん、やら。
とにかく余計な力が入っていては弾けない奏法が満載なので。
弾き込めば弾き込むほど悩ましい。
しかもそのうえ、歌の伸ばしがいちいち長すぎる字つきで、
どこでブレスを取っても息が続かない、かつ、納得がいかない。
む~ん。。。久々に一日中悶々。
そして、こんな調子のまま『ヒイラギ日記』1600回へのカウントダウン。
総リハーサルでの爆笑おしゃべりをもうひとつ。
習い始めて間もない30代後半か40歳ぐらいとおぼしき男性が、
ヒイラギの名取同期Cちゃんに遠慮がちに話しかけた衝撃の一言がコトの発端。
「あのイケメンはどなたですか? 若いのにすごいんですね!!」
そう言われて返答に困ったCちゃん。
「だってさ、その時どう考えたって近くにいた男子ってYクンだけだったしさー」
あっははは!
Cちゃん話を聞いただけのヒイラギも(爆)
だって、Yクンて、Yクンでしょー。
さんざん一緒にロシア行って家族みたいに生活して色々ぜーんぶ知ってるだけに、
“イケメン”て。(爆)
“若いのに”て。(爆)
「師匠にもそう言ったら、間髪入れずに『何かまちがえてるんじゃないの?』だって」
師匠公認で、さらに(爆)(爆)(爆)
彼、同性から“イケメン”て言ってもらえるタイプと対極にいるよなキャラですから。
彼、ああ見えて40の大台に乗る日も近いお年頃ですから。
若いフリして先生方へのお礼を踏み倒したりしてるけど。
そんな話してるところへ、
「ヒイラギさん、このごろ毎日会えますねー」なんて甘えて来られた日には、
お腹痛い。
もう笑いが止まらん。
総リハーサルでの待ち時間は、
年に一度だけお目にかかる方々との貴重なおしゃべりタイム。
すごーくおしとやかで優雅な雰囲気の、ちょっぴり天然系の大先輩が、
チョコレート色のカットソーにチョコレート色のキュロットスカート姿のヒイラギを見て。
「あなたのその、上と下は、つながっているの? それとも別々なの?
まあ、別々なの? 同じ布なの? あら布もちがうの?
まったくおんなじ色なのに???
まあー本当にまったくおんなじ色なのねえ!」
(爆)
すいません、チョコレート色がそこまでツボでいらっしゃったとは。
そうかと思えば。
まーそれにしても本当にあなたはお腹がまったく出ていないわねえ、と話を振られ、
去年より身長が1ミリ伸びて体重が何百グラムか増えました♪って皆さんに報告したら。
御年 満75歳を迎えられた大先輩が。
「アラ若い人はいいわねえー
あたしなんかもう体中の肉が何とか引力の法則でどんどん垂れ下がっちゃって、
背なんか縮んでくばっかりよ
こないだねえ、お風呂入ったときに鏡の前で皮ぜんぶ持ち上げてみたのよ、
昔はこんな感じだったわねえと思ってさ・・・」
またもや(爆)
昨日から右目だけ涙が止まらないのは、
この調子でひいひい言いながら一日笑い転げてたせいでしょーか。
・・・いや、花粉だな。
春恒例の温習会の、今日は総リハーサル。
朝10時から夜7時までまる一日かけての、最後の下合せ。
演奏はモチロン、当日の色々な係のお仕事の打合せやら、
今日は今日で、似たようなお手伝いのお仕事もあったりして。
ただでさえ花粉症のクシャミで、キホン体力消耗してるこの季節、
死ぬ気でがんばったけど、会場セッティングの集合時間には間に合わず。
ふらふら駆けつけたヒイラギは叱られることもなく、
むしろコーヒー買ってきてもらったり、練習できてなくてごめんねと言われたり。
恐縮しながら、力いっぱい今日は尺八の先生方の接待係。
嗚呼しかし。
うっかり電車を乗り過ごして、
来た電車に慌てて飛び乗って戻ろうとしたらそれが急行電車で、
新宿まで戻っちゃいました、的な先生がいらっしゃったり。
建物に入る姿が窓から見えたのに、
待てど暮らせどお見えにならないわと気をもんで様子を見に行ったら、
ハイすぐ行きます♪って煙を吸入中の先生がいらっしゃったり。
そろそろ次の曲が始まるってときに呼ばれたから、
てっきり「お茶碗さげて」かと思ったら、「おかわりください」だったり。
いつになく、てんやわんや、にぎやかで、思わず笑っちゃう総リハーサルでした。
休み明けの月曜日だわ、明日は祝日でお休みだわ、
シメキリ(というか納品日)目前の報告書執筆は抱えてるわ、
WordもExcelも、いやメールすらままならない某先生のカバーはしなくちゃいけないわ。
所定の勤務時間プラス3時間ぐらいずーっとデスクでPCに向かっていて、
本日の出勤メンバーのなかでは一番長くオフィスにいたにもかかわらず、
スタッフと言葉を交わしたのがほんの二言、三言。
スタッフもみんな心得たもので、
「ヒイラギさんが大っきなヘッドホンつけて書き物してるときは、声かけちゃだめ」
ということになってるらしい。
まーおかげさまでBON JOVIだと集中力がMAX3時間ぐらいは持続するってことが実証できましたけど。
来年の今ごろには、もう少し楽に働けるようになってるといいなあ。。。
「明日は待ちに待った春の装いでおでかけください」
昨夜、お天気のおねえさんがそう言っていた割には、
すこぶる残念な空模様の日曜日。
それでも、リハーサルを終えてヤボ用で訪れた大岡山の梅は、
まさにいまが盛りとどの枝も満開。
ほんのりと漂う香りの中にしばし佇んでいると、
ほろ、ほろ、と、そこここに白や紅やピンクの丸い花弁がこぼれ落ちる。
同じ木の同じ枝に、たまに色違いの花を咲かせていたりして、
それもまた、面白き風情かな、といったところか。
白はいかにも高貴な様子で、ピンクも匂い立つような可憐さがあるけれど、
なんといっても一番のお気に入りは、紅梅。
凛とした存在感のこの色。
それでいてこれ見よがしに主張するではなく、
決して派手派手しくもなく、むしろ由緒正しき慎ましやかな品がある。
母校の創立者・新島襄先生の謳われた漢詩を思わず口ずさむ。
華々しく咲いていかにも哀しげにはかなく散る桜よりも、
なんだか淡々と、でもしっかりと、足元を見つめるようにして咲く梅に、共感する。
あ、でも、いわゆる“お花見”には、毎年誘われてはほいほい出かけちゃうんだけどね♪
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庭上の一寒梅(寒梅の詩)
庭上一寒梅 (テイジョウノ イチカンバイ)
笑侵風雪開 (ワロウテフウセツヲオカシテヒラク)
不争又不力 (アラソワズ マタツトメズ)
自占百花魁 (オノズカラシム ヒャッカノサキガケ)
(http://www.doshisha.ac.jp/information/fun/c_song/cs_04.html より引用・現代語フリガナはbyヒイラギ)
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≪おまけ≫『庭上の一寒梅』の通釈
庭先の一本の梅の木、寒梅とでも呼ぼうか
風に耐え、雪を忍び
笑っているかの様に、平然と咲いている。
別に、争って、無理に一番咲きを競って
努力したのでもなく、
自然にあらゆる花のさきがけとなったのである。
まことに謙虚な姿で、人間もこうありたいものだ。
(「趣味の漢詩」サイトhttp://bun.dokidoki.ne.jp/users/tokiwa/kansi.html より引用)
師匠からの頼まれごとで、久々に、
都内某小ホールで、とあるピアノコンサートの受付。
イベントの受付業務ってことなら百戦錬磨のヒイラギ、
小さなコンサートの受付くらいならお茶の子さいさい
…のはずだったので、スケジュールも空いてたし、お引き受けしてみたら。
開場を待つお客様が入り始めた時刻にまだ、受付テーブルの上には何もなく。
しばらくして主催者さんが数種類のチラシと数種類のチケットとアンケートとCDを、
バン、バン、バン、と受付テーブルに並べて、ロシア訛りの日本語で説明を一気にまくしたてる。
このチラシとこのチラシとこのアンケートを来た人に全部配って、
これは今日の当日券で、普通席とVIP席があって、
このリストには無料のVIP招待者も当日券で来る予定の人も前売り扱いにしてほしい人も全部一緒くたに書いてあるから、
書いてあるとおりに来た人にそれぞれチケットを渡して、お金もらう人からはもらって、
来月のコンサートの前売り券が2回分あってチケットの値段が違うから欲しい人がいたら売って、
CDも3種類ここに積んでおくから欲しい人がいたら売って、
お金は何のお金か分けて、適当にこの大きい封筒に入れて、
ついでにもう一人の手伝いの人が来たら録音用のCD-Rを大急ぎで買ってきてください!
一応確認しておくと。
配れと言われたチラシやアンケートの類はセット組みも何もしていないバラバラ状態。
お金のやり取りをするための、手提げ金庫がわりの箱の一つもない。
チケット代には500円の端数がついているにも関わらず、つり銭の用意も1円もない。
えっとね。
どこぞのNPOの手伝いさせられたときもそんな調子でしたが。
ひと言だけ言っておきたい。
結果として何の用意もできないのなら、「ダイジョーブ」という言葉を口にしないよーに!
こんな離れ業、言われて即、ハイそうですか、ってやってのけられたのは、
たまたまヒイラギがイベント開催のプロだったからですぜ。
それじゃあ失礼します、と帰りに挨拶をしたら、ありがとうと手を合わせながら、
「アシタ、○○○サン ト △△△△サン 二 レンラク シマス!」
と深々と何度もお辞儀をされたロシア人の主催者さん。
どういたしまして。
最後にもうひとつだけ付け加えると、
○○○と△△△△は同じ先生の名字とお名前でございます。
そうそう、義理がたいんだか、いい加減なんだか、
懐かしいような、カンベンしてほしいような。。。
ロシアって、何かにつけ、こういう感じだった。