ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

ロシア的らくがお&ゆるキャラ

2008-11-30 22:12:00 | ロシア

クレムリンを取り巻く外壁の途中に、
石を積み上げて造ったような小さな見晴台がある。
ミニミニ・スフィンクスのような像がその両脇をかためる。

その、モスクワ的スフィンクスくんの成れの果て(?)がこちら。



近寄ってご尊顔を拝してみると・・・



歯まで塗られてます。

どこの国の人も、やることは一緒だなー・・・

ちなみに、アルバート通りにはこんな‘ゆるキャラ’もいました。
なぜかこちらでは、牛さんが大人気。






文京シビックホール『NORMA』公演(2009.02.08)チケット絶賛発売中~

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社会起業家が立ち向かうもの

2008-11-29 20:08:18 | 博士課程のよもやま

本日も引き続き偏頭痛でお目覚め。
ただの偏頭痛じゃなくて風邪かしらん、
と不安にかられつつ、本日も遠出。

先週の戸枝陽基さんに続き、
これまた福祉系社会起業家の大物、
“ナミねぇ”こと竹中ナミさんに会いに、
横浜のイベント会場へ。

こういうスゴイ人たちとお話するたびに思う。
現代の日本社会ってどうしてこんなに「わざわざ生きにくく」なってるんだろう。

彼らがめざすのは、障害のあるなしとか年齢とか境遇にかかわらず、
誰もがふつうに地域のコミュニティで自立して生活できる、
ということ。

・・・べつにふつうのことでしょ。
人として、あたりまえのことでしょ。

なのに、だけど、それを実現するためには、
戸枝さんやナミねぇのような、
人並みはずれた行動力と人脈と戦略が必要なのだ。

たまたま読んでいた小説にこんなくだりがあった。

手続きを飛ばして正義を貫こうとしても、
刃は肝心の所には届かない。
いつかしっぺ返しに遭って、叩き潰される。
(海堂 尊『ナイチンゲールの沈黙』)

真理ではあるけれど、
そもそもなんでそんなことになってるんだろうなぁ。

社会起業家って、スゴイ人たちだけど、
こういう人たちを生み出したこの世の中の“生きにくさ”ってのも、
相当スゴイ、という気がする。



文京シビックホール『NORMA』公演(2009.02.08)チケット絶賛発売中~

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めずらしく逃げ腰

2008-11-28 12:33:07 | 仕事人ヒイラギ

久しぶりに、寝起きからひどい偏頭痛。
こういう日は何かにつけ思考がネガティヴになる。

じつはロシアに行っている間に、
先生が講演予定のシンポジウムのセッション司会をすることに、
「勝手に」なっていた。

有名私立K大のこのシンポジウム、来週の月曜だか火曜だかの話だというのに、
事務局からは今もって何の連絡も依頼も説明も無い。
だけどウェブやメールでは大々的にこちらの氏名と連絡先が流されている。

「司会のヒイラギさんからご連絡しますので、ヨロシクお願いしま~す

トーンが軽い。 しかもビジネスメールに顔文字つきときた。

こういう仕事っぷりの人はキライな部類に入るのだが、
先生の顔をつぶすわけにも行かない。

――どういうことになっているのか、先生にちゃんと説明をして差し上げてください。

としごく穏便に連絡したら、即座に担当者からメールを送ってきた。
(連絡できないほど忙しいワケじゃないじゃん

「これこれこういう流れを考えてましたが、いかがでしょ~

だからさー…

考えてたなら、なぜ、先生と打合せしない
事務局として致命的な手落ちなのに、ただの司会進行に謝ってどうする
セッション責任者に祭り上げられてしまってる「先生に」、
ってわざわざ言ってあるのにっ

言葉も仕事も上っ面だけ。
それも基本姿勢が、たらい回し。
社会経験のない学生の手伝いかと思ってプロフィールを見てみたら、
ちゃんとしたオトナの年齢だった。

にわかに降ってきた仕事でこちらの腰が引けていることもあるけれど、
この仕事、ちゃんとやる意味があるのかどうか、はなはだ疑問。

やだなぁ。 やりたくないなぁ。
頭痛いなぁ。。。

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音楽の町モスクワ(2)

2008-11-27 21:04:25 | ロシア

モスクワ音楽院からほど近い大通りのCD屋さんに行って、
まず驚いたのは、クラシックのCDの少なさ。
売り場全体の10分の1ぐらいかなぁ・・・

隅っこに追いやられた風情のクラシックコーナーの棚には、
この国の作曲家や指揮者や演奏家のCDがずらりと並ぶ。
そのほかに目立って多いのはなぜかベートーヴェンとバルトーク。

オペラコーナーは一瞬で見渡せるていどしかなくて、
イタリアオペラのCDはさんざん探してやっと見つけた『AIDA』たった1枚。
それもなぜか、『Lohengrin』との2本立て。

外国物で、よく見えるように置いてあるのは、
マリア・カラスが2枚と、カレーラスが1枚ぽっきり。
徹底した自国びいきに脱帽・・・

で、結局このLohengrin付きの『AIDA』を購入。
MP3とはいえ、オペラがまるまる2本入って275ルーブル(約1100円)。
この激安具合もそれはそれですごいから、ま、いっか。



『NORMA』来てね~♪

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音楽の町モスクワ(1)

2008-11-26 21:12:12 | ロシア

ロシアモスクワ音楽院チャイコフスキー○○○○○『NORMA』

頭の中が、こんな連想ゲームになっていたもので、
はりきってロシア旅行記を書き始めたと思った途端、
唐突に『NORMA』の宣伝してしまった。

正式名称を「チャイコフスキー記念・国立モスクワ音楽院」という、モスクワ音楽院。
この国の「国立」って意味の重さを考えると、
チャイコフスキーって、ロシアの音楽家の中でも群を抜いた大物だったということかな。

そんなワケで、通りに面した音楽院の正面には、このように、
バーン とチャイ様がおわします。



このチャイ様の左手が、とあるかたの見慣れた手つきに見えまして。
「おぉ」などと思いながら音楽院の周りをほっつき歩いていると、
本当にそこらへんからひょいとマエストロが顔を出しそうな。

(てことで、連想ゲームの正解は、「チャイコフスキーマエストロ」でした)

道を歩けば、いかにも〝音楽家〟な人たちにぶつかる音楽院前。
色白で細身で、穏やかだけどどこか鋭い光をはらんだ澄んだ目の人たちが、
楽器や譜面を小脇に抱えて足早に行き交う。
大っきなからだにウォッカやけの赤ら顔、
というありがちなロシア男性のイメージとはちょっと違う。

ちなみに、このチャイ様像をぐるっと半円形に取り巻くフェンスは、
両端がハープの形に象られていて、
フェンス部分にはチャイ様の曲が綴られております。



意外に芸が細かい、モスクワ音楽院がらみのロシアンたちなのでした。



『NORMA』来てね~♪

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Cittadino歌劇団オペラ『ノルマ』

2008-11-25 20:50:15 | 芸能人ヒイラギ

ロシアに行ってる間に、チケットが発売になりました。
全幕上演があまりないオペラです。 みんな来てね~♪



♪-----------------------------------------------------------♪
 文京区民参加オペラ
 CITTADINO歌劇団第9期公演
 オペラ『NORMA』 (全2幕 原語上演・字幕つき)

 2009年2月8日(土) 13:30開場・14:00開演
 文京シビックホール 大ホール
 全席指定 2,000円

 指揮 苫米地 英一 (えぇ、あのマエストロです)

 演出 東小野 修

≪キャスト≫
 ノルマ
 山畑 晴子 

 アダルジーザ
 諸田 広美

 ポリオーネ
 上本 訓久

 オロヴェーゾ
 郷田 明倫

 クロティルデ
 メンサー・華子

 フラヴィオ
 益子 茂

 管弦楽
 CITTADINO歌劇団オーケストラ

 合唱
 CITTADINO歌劇団合唱団

 主催 (財)文京アカデミー
♪-----------------------------------------------------------♪

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甘党・・・なのか?!

2008-11-24 19:47:51 | ロシア

最初のカルチャーショックを乗り越えた二度目のロシア体験では、
あらためて「独特だなぁ」と思える味覚と遭遇した。

ロシア未体験のかたがたのために、
お味はいつか行ったときのお楽しみということにして、
どんなものがあるかだけ、いくつかご紹介。
どうしても知りたい人は、ヒイラギまでお便りくだされ。

まずは昨日もちらりと触れた、コーヒー。
音楽院に併設されている24時間営業の「カフェマニア」では、
ふつうに“ホットコーヒー”を頼むと、レモンスライスを添えて出される。



続いて、ジェラート3種。



手前のピンク色は、苺とローズをブレンドした、ふつうに美味しいジェラート。
問題は向こうの紫色のと、



この黄色いの。
見た目はシトラス、ところがどっこい
ちなみに、ジェラートに添えられた緑の葉っぱ、
造花じゃありません。
これ、ウエハースでしたっ

このオリジナル・ジェラートが自慢のブックカフェには、
店の奥に靴を脱いで上がれる“ティークラブ”と呼ばれる部屋がありまして。
そこで中国茶とともに出されるのが、



これで、ロシア語的に「ワガシ」と書いてございます。

お饅頭とか、桜餅とか、羊羹とか、色とりどりの“黄身しぐれ”とか、
(色とりどりって、「黄身」じゃないじゃんとツッコミつきだけど)
いちおうひと通りメニューが揃っている。

そのなかで秀逸だったのが、練り切り。
りんごの実を象った練りきりをティースプーンでふたつに割ってみれば、
現れたのはナント、鮮やかな黄緑色の餡

黄緑でっせ、キミドリ
写真を撮りそびれたのが心底残念な、衝撃のビジュアルでした。

それにしても、ウォッカばかり飲んでそうなイメージのロシアの人たちですが、
甘いものでお茶するのがとても好きみたい。
大きなスーパーはもちろん、コンビニくらいのお店にすら、
かなりの面積のケーキ売り場が必ずあります。



これで売り場の3分の2くらい。
毎日、ちゃんと売れてるのかしらん、と、
賞味期限問題で大騒ぎのニッポン人としては心配になるほどでしたとさ♪

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思い出のプロローグ

2008-11-23 23:31:29 | ロシア

じつに2ヶ月ぶりの師匠の稽古に続いて、
ロシア公演旅行の写真交換会。
(というか、CDに焼いたデータの交換会)

この会に間に合わせるべく、
綴りに綴った10日間の旅の記録は、ざっと20ページ
激務に復帰しながらの執筆は、ゆうべ午前2時ごろまでかかった。

読み返してみると、あんなこともこんなこともあったなぁと
次から次に思い出してくる。

コンビニでの買い物に500ルーブル札(約2000円)を出したら、

「持っているだけの小銭を出せ」

と迫られ、小銭入れを逆さに振って見せれば、
チッと舌打ちしてレシートを投げつけられたりもしたけれど。

コンサートが始まってからその場で曲順を変更させられたり、
一緒に舞台に上がりたいからそっちのメンバーを減らせと言われたり、
時間がないからと一番長いメインの曲が取りやめになったりもしたけれど。

コーヒーを「ブラックで」と頼んだら甘かったり、レモンスライスが付いてたり、

「カプチーノのことか エスプレッソのことか

真顔であくまでもブラック以外の二択を迫られたりもしたけれど。

ヒイラギのことを気に入ったロシア人に出発ロビーで抱きしめられて、
あやうく置き土産にされかかったりもしたけれど。

メンバーのひとりは旅の疲れがたたってダウンして、
一週間の入院静養を言い渡されたりもしたけれど。

そんなこんなでも、また来てって言われたら行っちゃうんだろうなぁ、
と思ってしまう、不思議な国ロシア。
次回からしばらく、書き上がった今回の旅行記から、
面白エピソードを拾ってご紹介していくことにしましょう



とは言いながら。

ほぼひと月ぶりの区民オペラの稽古場で、
優しくて穏やかで、和風なお顔のマエストロと再会。
思わず心の中でつぶやいた。

(あぁ、お懐かしゅうございます…お会いしとうございました

やっぱりこの人の顔を見てホッと安心している、
過酷な旅の後のヒイラギなのでした。

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モスクワの思い出にひたりたいのですが

2008-11-21 23:45:27 | 仕事人ヒイラギ

帰国してからこっち、
席を温めるひまもない異様なペースで働いている。

ロシア旅行の前々日に開講した連続セミナー。
ほぼ毎週のペースで、けっこう名の通ったゲスト講師を招聘している。
講演依頼からポスター制作、ウェブ広報に受講者募集、
当日の講師出迎えに受付、会場設営、システム操作まで、
運営の実践部隊は、ヒイラギただひとり。

来年1月に開催予定の国際シンポジウム。
これまたちょっとした世界的著名人を招聘していて、
運営の実戦部隊は、やっぱりヒイラギただひとり。

ロシアに行く前から棚上げしたまんまのディスカッションペーパー。
先生から引き継いで今月いっぱいで加筆を終えなければ。

社会起業家へのヒアリング調査。
活躍中の人ほど忙しいので、たとえどんなに突然でも、
ここなら大丈夫と言われた日時に何が何でも合わせて出張。

そうかと思えば、

「今度のK大学のシンポジウム、かってにヒイラギさんノミネートしちゃった♪」

悪気なんぞさらさらない先生からのメールで、
寝耳に水の新たな仕事が飛び込んできたりもする。

スキマをぬって、冊子制作の指示に明け暮れる。
PDF版は無事リリースしたばかり。
印刷に向けての最後のてんやわんや。

そんなこんなの業務運営は、
小口現金など1円も持てないナショナル・プロジェクトの一環。
万単位の立替金を清算してもらうヒマもないほど走り回る。
働いても働いても、わが手に残る収入は仕事のために再投入。

やっぱり、たぶん、ふつうの人の何倍かの仕事量をかかえて、
ふつうの人にはできないところまで私生活の時間と私費を割いて、
働いてる気がしてきた。

まぁでも、こんな人生だからこそ、
ふつうじゃ知り合えないようなスゴイ人たちと
顔見知りになれたりもするワケで。

そんな、“スゴイ人”のひとり、戸枝陽基(ひろもと)さんのお話は、
また来週。

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ロシアの人の身のこなし

2008-11-20 23:29:23 | ロシア

復帰早々、終電近くまで仕事してるあたりが日本的。

帰国して最初の出勤日にまず感じたこと。
東京のニッポン人たちは、すれ違うのが下手。

特に改札口とか、エスカレーターの乗降口。
本来はまっすぐ人が行き交うはずの場所。

なぜか真横に横切れると固く信じて疑わないチャレンジャーが多い。
覚悟を決めたようにこちらをにらみつけながら体当たり。

美しくない。

一年ぶりのモスクワ音楽院周辺は、
去年も工事中だった歩道がそのまんまの姿。
細長い板を継ぎ合わせただけの狭い仮設の歩道をギシギシいわせながら、
大きな体のロシア人たちが足早にすれ違っていく。

こちらが場所ふさぎな楽器や荷物を担いでいても、
フシギなほど誰とも身体が触れ合うことがない。
みんな、すれ違う相手にわずかに自分の正面(背中ではなくて)を向けながら、
当たり前な顔をして歩いていく。

あまりにも自然で気づかないほどの身のこなし。
美しい。

ロシアに限らず、西洋人はたいがい、こういうことがきちんと身についている。
色んな人が居合わせることへの気遣いの歴史が長いせいだろうか。
にらみつけて体当たりだなんて、
ちょっと相手を間違えたら、冗談じゃなくて本当に殺されちゃうんだし。

ロシアの人たちが美しいと賞賛してくれた日本の音楽。
街を歩く人の身のこなしも、もう少し美しくなれるといい。

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