遠足の前の日症候群な体質により、
明日が何か楽しみな日だという夜はすこぶる寝つきが悪い。
心地よい寝床に入って真っ暗にして目を閉じているのに、
いつまで経っても眠れない。
ぽろぽろと涙がこぼれるくらい大あくびを連発しているのに、
ああそういえば、と次々に考え事が浮かぶ。
昨夜も、明日は土曜日だなと思いながら夜11時過ぎには消灯していたのに、
なんだかんだで気づいたら午前2時を回るころまで脳細胞たちが大張り切りしていた。
眠れない夜があまり続くとさすがにきついのだけど、
ごくごくたまーに、眠れなかったおかげのスペシャルなことがあったりもする。
だいぶうとうとしてきたかなという眠りと覚醒の狭間ゾーンにいるときに限って、
世にも素晴らしいアイディアが天啓のごとくひらめくのです。
そしてそのテのアイディアは、明け方の夢とはちがって、
翌朝目が覚めてからもしっかり記憶に残っている。
十年に一度だけくらいなのが玉に瑕。
何かにつけぶつくさと文句たらたらで生きてるフシのあるヒイラギですが。
間違えたりやらかしたりしたときは速攻で誠心誠意謝ることにしてます。
えらそーなことばっかり言ってる割に人に頭を下げることには案外プライドとか何にもなかったりします。
謝るときの基本姿勢と万国共通語は〝ごめんなさいもうしません〟だと思ってます。
やれお役所仕事だの考えてシゴトしろだの言っておきながら、ジブンどうなん?てとこですしね。
12/20付けで(去年のね)インターネットの手続きページからちゃんと引っ越しますって申告済みだったんですけどね。
どうやら止めるだけ止めて、今度はこっちで使います、ができてなかったらしくてですね。
●月●日までに申し込みしないと電気止めるぞゴラァ!(←こうは書いてなかったけど)ってお手紙もらっちゃってですね。
受付開始の午前9時きっかりからフリーダイヤルのおねえさんにひたすらごめんなさい。
引っ越し日以降の電気代一括払いだけで許してもらえましたああよかった。
もう一度いうよ。
ひとりで生きていくって、毎日がスリルとサスペンスだなぁ。。。
宛先に部屋番号しか書かれていないめちゃめちゃ不審な宅配ロッカーへの届け物。
頭を冷やして態勢を整える時間を少し置いて、
受け取った翌々日の夜の帰宅後の時間を指定して業者に連絡してあった。
当日、インターホンが鳴ったのは、「●時以降」と指定したきっかり●時。
「▼▼■運輸です」という名乗りとともにモニタに映し出されたのは。
黒いジャンパー、黒Tシャツ、黒パンツ、黒マスク姿に黒のキャップを被った、
どこからどう見ても制服ではない姿の男性。
一抹の猜疑心がいまだくすぶっているところにこの視覚情報。
そう来たか、と警戒心MAXでロック解除。
部屋まで来る間にこちらも臨戦態勢とばかりに、
ロックを解除してビデオ録画オンの状態にしたスマホを片手に待ち受ける。
部屋のチャイムが鳴って、玄関のドアスコープから再度様子をうかがうと、
こちらの視界に入らないように気を付けているかのような距離のところで待っている。
ゆっくりとドアを開けて、無言でガンを飛ばしながらまじまじと見たところ、
敵は30代半ばと思しき、こちらよりも一段小柄な、陸上選手のようにやせ細ったにいちゃん。「今回は、ほんと、すいませんでした」
と小さな声で言ったかと思うと、
不審荷物と謎の連絡票を入れた三越の紙袋をこちらの手からもぎ取るようにして受け取って、
黒いキャップをさらに深くかぶって顔を隠すようにそそくさと去って行った。
宅配業者の制服の人が来てくれていれば、すっきり後腐れなく解決したと思えたかもしれない。
なんだか後味が悪いというか、かえって疑いが強まったというか。
宅配業者から連絡を受けた通販業者だったのかも知れないけど、
でも宅配業者を名乗ってやって来たわけで。
そして、なんであんなにも黒ずくめ、かつ、ことさらに顔を見られまいとしていたのか。
挙動不審としかいいようのない立ち居振る舞いだった。
居直り強盗みたいな目に遭わずに済んで良かったということではあるのだけどね。
ひとりで生きていくって、毎日がスリルとサスペンスだなぁ。。。
しばしの骨休め休暇を終えて西の国の別宅に戻ったら、
宅配ロッカーに荷物が届いていて。
取り出してみると、「■O■O TOWN」と書かれた真っ黒い平たい紙袋。
柔らかいものが入っているらしき感触。
こんなところで買い物をした覚えが皆無で、
こんなところから贈り物があるような懸賞に応募した記憶もない。
なんだっけ?ともう一度不在連絡票をよく見てみると。
宛名に部屋番号しか書いてない。
連絡票の「ご不在」の文字がぐるぐる塗りつぶされている理由も分からない。
何かが変だ、というアンテナがはたらいて荷物に貼ってある伝票も見てみたら、
こちらも送り主の住所以外は全部*の伏字になっていてわけが分からない。
誰が誰に送ったものが自分宛てに届いたのかが分からない宅配便。
休暇で家にいる間、延々ミステリー系の映画やアニメを観ていたひきこもりオタクの脳内では、
あれよあれよという間に捜査本部が立ち上がり、推理ショーよろしく妄想が展開していく。
事件モードになった瞬間から伝票に書かれている配送所や問合せのフリーダイヤル番号すら信用できず、
SNS友人らにどうしたらいいと思う?と投げかけてワンクッション。
これじゃないの、と調べてくれた人がいて、
どうやら伝票の伏字はプライバシー保護のために業者が始めた正規の取り組みということは判明。
おかげでいったん沸点がすうっと上昇したものの、
まずは警察に相談、という助言をくれた人もいて。
こういうときは一晩寝かせるに限るので、翌日になってから、
それでもまだちょろっと猜疑心がくすぶっていたので宅配業者の本社問合せ窓口経由でコンタクト。
不審だし大変気持ちが悪いから引き取ってください、と訴えて、
こちらの指定の日時に取りに来てもらうことになりましたとさ。
つ・づ・く。(解決してないんかい!)
新年度の予算を出せと送られてきたExcelファイルを開いたら、一項目だけ「小計」欄がないのと、
3列にまたがってる「摘要」欄のセルが結合されてなくてしかもセンタリングかかってるのと、
「単価」「数量」に続く「金額」欄に合計の計算式が入ってない、
というのをざっと見て取って、
必要なデータだけ入力して書式そのまんまで送り返してやろうと決意しているとき。
だって。
こういう何にも考えてない機械的な事務仕事する人がいちばんキライなんだもん。
人間であるプライドがない。
ルンバのるんさんにつながらないWi-Fi問題を解決した。
いつもの作り置き餃子を作って冷凍した。
トイレのタンクの水垢用の消しゴムを初めて使ってみた。
院生時代の資料や本やノートの類をおそろいの箱二つに詰めた。
もう着ることがあるとは思えない洋服の山を区役所のリサイクルボックスに持って行った。
去年の六月に梅シロップを仕込んだときの梅の実をジャムに加工した。
家じゅうの除湿剤の水を捨てて新しく詰め替えた。
お江戸でしか会えない人に会うとか、
今この時期しか見られないものを見るとか、
今この時季しか食べられないものを食べるとかは当然で。
そのほかに、てことでは、
出歩けないしおとなしくしてなきゃいけない日も何日もあった休暇なわりには、
十二分によくやった、ということにしておこう。
持って帰ってきたマジメな読み物には一切手を付けなかったけど。
少しはできるかなと思った書き物や楽器の稽古も全然だったけど。
楽しみにしてたはずのNintendo Switchも充電しっぱなしだったけど。
まあそんなこともあるさ。
新たな学年が始まる前の本気の春休み。
待ちに待った充電期間も四分の三が過ぎたってこと。
初めの四分の一は本気で休日だった。
街に出かけ芝居を見物し友人に会い花見をした。
次の四分の一もある意味休日だった。
掃除洗濯炊事にいそしみ友人たちの職場を訪問した。
その次の四分の一はやや義務感の強い休日。
ワクチン接種と副反応に付き合ってネットと映画鑑賞と検温の日々。
締めくくりの四分の一もこのままひたすらひきこもってしまいそう。
お江戸本宅は万事快適すぎる。
一昨日の午前中に3回目のワクチンを打ってきた。
で、昨日は副反応やりすごしデーってことで一日ひきこもり。
体温変化は、最高37度、最低36度5分。
平熱5度8分の体質としては微熱発熱状態かな。
あとは軽い頭痛と、注射箇所が痛いくらいで、軽めの反応で済みそうな気配。
一夜明けて今日も、朝から昼までずっと36度8分をキープ。
平熱と微熱のグレーゾーンで高止まり。
軽い頭痛も上腕の痛み加減も昨日とほとんど変わらず。
シャキッとする気にもならないので、今日も夕方まで静養に決定。
ネットで海外ドラマなぞ見ながらゆっくりしていたら、
昼過ぎにまたまたお隣からうっすら聞こえる怒気を含んだ叱責の声。
「※☆◎▼□△×★だろうが!◆○がよッ!!」
「やれよ!はやくやれ!!」
そして、「はやくやれ」シリーズの対象がやはり勉強絡みだと分かるセリフが。
「こんな点数取ってきて!!」
太陽はどの方角から上りますかっていう理科のテストで、
自信満々で「西」と書いた前科もちのヒイラギでも。
ガッコのテストの点数について、
声を荒げて叱られたという記憶はいっさい無い。
呆れ果てて叱る気にもならなかったんだろーか。
なにせ自信の根拠が『天才バカボン』だったからねえ。
さあ、気を取り直してNintendo Switchを充電しよう