ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

血液サラサラ組織論

2009-03-31 22:57:40 | 博士課程のよもやま

An organization is a stable system of individuals who work together to achieve,
through a hierarchy of ranks and division of labor, common goals.
The relationships among the members of an organization are relatively stable;
this structural stability enables an organization to function effectively
in accomplishing certain objectives.
Organizational structure lends predictability and stability to human communication,
and thus facilitates the accomplishment of administrative tasks.

(Everett M. Rogers & Rekha Agarwala-Rogers, Communication in Organizations より引用)


この世の中、何らかの組織に属さずには生きていけない。
どうせなら、血液サラサラの気持ちの良い組織に属していたいものだ。
じゃあ、組織の血液を、ドロドロにしない方法って

そんなことを考えながら、博論の参考文献をぱらぱらと読み直している。

私利私欲や独善が生まれにくい、長く続く組織には、
二通りありそうに思う。

ひとつは、ひとりのカリスマが存在する組織。

善意のカリスマの存在の下には、
個々の構成員が反カリスマの私的な感情を差し挟む余地は少ない。
きっと派閥は生じにくい。

悪意のカリスマの場合は、
悪意である時点で血液ドロドロって気もするけど、
でも、まったくもって、完全に、決定的に、悪役なら、
それはそれで他の構成員はがっちり一致団結できるだろうから、
それもアリか。

もうひとつは、枠組と構成員が完全に分離されたフラットな組織。
Rogers引用字部分を打破した、新しいありかた。

すべての構成員が〝職人〟として役割に集中することができるような、
しっかりとした枠組(マネジメント)さえ構築できれば、
たぶん派閥の形成を抑制できる。

群れないで、みんなが気持ちよく一丸となれる組織づくり。
国でも、自治体でも、企業でも、公益法人や市民グループでも、
どこでもかしこでも、いま求められているのは、
そんなイノベーションという気がしている。


なーんて小難しげなコト言っていたら、友だちから

「アナタって、一体何者

と引かれてしまった。

まーね。
たまにはこんな風に、ちゃんと研究してます、はい。

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平和なケンカ

2009-03-30 22:53:47 | 仕事人ヒイラギ

去年は経理課と連日の大喧嘩だったこの時期。
今年はほかのことで徹夜続きだから、何事も流している。
テンション低いのに、瑣末なことでいちいち腹立ててると疲れるし。

人とケンカしなきゃいけないぐらいなら、面倒だから独りでヨソへ行く。
別に怒鳴りつけたり手を上げたりなんてしないし、喋るスピードも遅い。
どう考えてもケンカには向いていない性格のヒイラギ。

しかし、さすがに、ここで怒らなければどこで怒るのかという局面では、
本当に怒る。
そのときは、〝おっそろしく怖いらしい。(自分じゃわかりません)

誰に言われたのだったか。

「怒ってるときのヒイラギさんには、何ひとつ反論できない。
  完全に正しいことを、やんわり、キッパリ、理詰めで突きつけられると、
  もう何も言い返せない。 それはそれはオソロシイ」

イヤそれは、冷静に反論してるだけじゃないかな。

ダイレクトな言い合いは売り言葉に買い言葉になりがちで、
そういうヒステリーじゃなくて、どうせやるならもう少し上品に、
てことで、〝やんわり〟

枝葉の部分が多いと揚げ足の取り合いになっちゃって、
なかなか核心に触れられない割には労力ばかり費やす、
てことで、端的に、〝キッパリ〟

やんわり、キッパリ。
平和で疲れないケンカのしかた。

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嗚呼、俳優祭

2009-03-28 22:33:56 | ヒイラギのひとりごと

チケット発売日の昨日。
仕事を休んで、でもいつもどおりに家を出て、
向かった先は、周りが静かでじっくり腰をすえられる、
お気に入りの公衆電話スポット。

午前10時きっかりから電話かけ続けること4時間。
「ご迷惑をおかけしますが、しばらく経ってからおかけ直しください」と
何百回NTTに謝罪されたか分からない。

足腰も受話器を持つ腕もプッシュする指も、
ぼちぼち限界に近づいた午後2時。

「松竹チケットホン、担当○○です」

4月27日の俳優祭なんですけど、と話し始めると、
とても済まなそうなトーンで○○さんが、

「お問い合わせありがとうございます」

あーやっぱり。
完売ですね。満席ですね。えぇ、もうその第一声で分かりました。

たった一日、昼と夜の2回しかない「俳優祭」。
まーそりゃ4時間で完売しますよねぇ。

久々のレアなチケット争奪電話戦に、がっぷり四つで完敗したヒイラギ。
早い時間から“話中”までは漕ぎ着けてただけに、無念である。

電話回線乗っ取れるほど技術演習に励まなかったし。
松竹ごと買収できるほどの高額ロトくじも買えなかったし。

かくなるうえは幹部の後援会入会しかないか―

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「希望を持って」

2009-03-27 21:56:56 | 博士課程のよもやま

日曜には成立するハズの予算。
その3日後に始まる新年度のプロジェクト計画。

さらにその5日後に今年の舞台は終わって、
それから2週間のうちに当面の残務を整理したら、
続く3日間で準備して博士論文の中間発表を終え、
腱鞘炎の本格治療態勢に入る。

中間発表の2ヵ月後には最終審査に臨む。
9月に博士課程を修了できるとすれば、
そこからみっちり半年間の、就職活動が待っている。

学位持ってたって、新卒だって、
おいそれとは就職できないこのご時勢に、
就職活動かぁ。。。

いよいよ強運も尽きたかと軽くいぢけていたら、チーフが、
思わず調子に乗っちゃうような言葉で励ましてくれた。

「ヒイラギさん、第1号なんだからさ、ここに残る可能性が十分あるから大丈夫。
  僕が先生だったら絶対そうするもん。
  希望をもってガンバレ

ほんに、路頭に迷わずに済むといいな~。
ま、とりあえず、土日で論文ドラフト仕上げるか。

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あ゛~あ゛~

2009-03-26 21:03:38 | ヒイラギのひとりごと

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地歌・箏曲の名門「菊原家」5代目を逮捕 少年買春容疑

2009年3月26日13時25分

地歌・箏曲演奏家の菊原光治(こうじ)(本名・奥寺光治=みつはる)容疑者(61)=大阪市天王寺区上之宮町=が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春)の疑いで警視庁に逮捕されていたことが分かった。同庁が26日発表した。

 地歌・箏曲は、上方の古典芸能で、菊原家は4代目の故初子さんが人間国宝になるなど名門として知られる。菊原容疑者は92年に5代目を継ぎ、93年度の大阪文化祭賞を受賞している。

 少年育成課と杉並署によると、菊原容疑者は昨年7月中旬ごろ、当時17歳の少年に東京都千代田区内のホテルで3万円を渡し、買春した疑いがある。少年は家出中で、新宿区の公園で出会った。菊原容疑者は容疑を認めている。仕事のために上京していたという。
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http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY200903260198.html より引用)


勘弁してほしいんだな。

地歌・筝曲は古典中の古典。
江戸に伝わり現代まで残った邦楽文化のオリジンを、
細々と守り伝えてきた先人たちの歴史に、
こんな汚らわしい泥を塗るなんて。
それも、よりにもよって、こんな種類の泥を。

それでなくとも地味でマイナーなジャンルの音楽。
後世に伝承していける演奏家もこれまた邦楽界でも少数。
絶滅の危機に瀕している歌がたくさんあるというのに。

やだやだ。

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ノーマライゼーションというジレンマ

2009-03-25 20:48:00 | 博士課程のよもやま

ケーススタディをしながら、ちょっと考える。

「一般の商品(サービス)と全く同じレベルの品質を追求していますから、
  お店に来るお客さんは、障害者の作品だとは分かりません」

まさに。 これぞノーマライゼーション。

「障害者による商品(サービス)だけを専門に扱っています」

・・・

どうなのかな、これは。
直感的に、ふたつのベクトルは、
あっちとこっちを向いてる気がするのだけど。

障害者によるとは明示しません、というケースのすべてが、
この二本立て。

両立するのかな。
悩むなー…

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重大発表

2009-03-24 20:57:01 | 芸能人ヒイラギ

今年に入ってからどうも、公私にわたって、
テンションが上がるニュースに恵まれなかった。
淡々と、粛々と、黙々と、ただひたすらに、
オブリゲーションをこなしている気分だった。



ここへ来て、超特大ニュースが飛び込んできた。
詳細を公表できないのが残念だけど、
何事も動機が不純なヒイラギのテンションは一気にうなぎのぼり

年度末がどうのとか、次の予算がどうのとか、
腱鞘炎がどうのとか、4月5日の本番がどうのとか、
ミラノ・スカラ座の『アイーダ』がどうのとか、
内閣府での発表がどうのとか、報告書がどうのとか、
もう、このさい、博士論文がどうのとか

ぜーんぶまとめて吹っ飛んでしまったぞ。

「ちょっとアナタ、大変なことになってるのよ、よろしくね♪」

いたずらっぽく笑う師匠の口から語られた〝重大発表〟の中身とは・・・

ま、近々ヒイラギに個人的に会える人だけのお楽しみ、てとこですかな。

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去年よりマシとはいえ

2009-03-23 22:00:16 | 仕事人ヒイラギ

初日は前夜から引き続き分析結果の整理。
二日目は報告書向けの原稿6本の執筆。
最終日は早朝から夜までかけて総リハーサル。

昨日までの三連休は、三日三様にみっちりだったけど、
久々に集中した。
リハ待ち時間のあいだにも黙々とPCに向かってるものだから、

「こんなにサービス残業しなきゃいけないなんて、ひどいわねぇ」

と先輩方が心配してくれたり、ちょっと腹立ててくれたり。
どこまでが趣味でどこまでが仕事なのか分からん職業なので、
まぁしょうがないんですけどね、と一応笑っておく。

でも、今日から一週間は間違いなく仕事
残高をぴったりゼロにする方法を考えながら、
買い物と伝票処理と決算表のアップデートに明け暮れるなんて。

「年度末には残高ゼロにしろだとかさ、
  海外から人呼んどいてヒコーキの半券よこせとかさ、
  船で渡って来たのかってんだよな。
  あり得ないよね」

こないだも有名な先生が毒舌吐きまくってたっけ。
そう、そういう“バカなこと”は、
決してひ~らぎの趣味ではないからして。

31日までこんな調子かぁ。
三連休にもうちょっと趣味に没頭しとけばよかった。

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ありがたいやら

2009-03-19 20:10:00 | 博士課程のよもやま

博士論文のための質問票調査。
条件にあてはまる方々に狙い撃ちでお願いしてあるのだけど、
回答してくださる方々には何の見返りもないこういう調査は、
お願いや催促にもウンともスンとも反応の無い方々も多い。
今月に入ったところで見切りをつけて急ピッチで分析を始めた。

どういうわけか、あきらめた途端に、
あちらからぽつり、そちらからぽつり、と回答を送ってきてくださる。
おかげさまで回収率は4割近くとなった。

もうこれで打ち止めでしょう、と思って再分析にかけて、
データのアップデートが終わって、
さぁじっくり読み込みながら執筆にかかろうかというころに、
またひょこっと、思い出したように回答を送ってきてくださる。

ありゃ、と、ふたたび、みたび、よたび、、、分析作業に勤しむ。

このところ、こんなことばっかり繰り返していて、
どうにもこうにも思考が先へ進まないでいる。
まぁ、よりよい結果が出ればそれでよいのだけど。

さてと。
いざ、本気モードの三日間へ。

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本日は短編二本立て

2009-03-18 23:35:08 | ヒイラギのひとりごと

『La maison en petits cubes』

DVDが届いたので早速観た。
映像と音楽だけの12分間。
丁寧に丁寧に描かれたアニメーションと、
そぅっと絶え間なく心に流れ込んでくる音楽。
言葉なくしてこれだけのことが物語れる。



“欲得タイマー”

某社の電化製品に“タイマー”が仕掛けられているというのは有名な話だが。
更新期限の近づいたパソコンのウイルス対策ソフトが、
まる一年まったく何事もなかったくせに、
突然毎日のようにウイルス隔離を知らせてくるようになった。
あぁ、これもそのテの商売なんだなぁと実感して、
それってモラルとしてどうよと思いながらも、
なんだかもう、世の中のすべてがあまりにも欲得ずくなのが哀しい。





最後にひとりごと。

マエストロのofficial websiteができました♪




Caro Monsieur Maestro,
Vicino a te, per me, la musica sembra sempre bellisima

                           Holly

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