やっぱり、ひらめきから始まる、という気がする。
ただし、それを本当に何かちゃんとした形にする作業は、
ひらめきに至るまでよりもはるかに時間と努力が必要。
まあでも、たまごはひらめいた。
ゆっくり考えよう。
昨夜と、今日の午後と、夜と。英国調査に同行いただく先生方との顔合わせ&事前研修と、
WHOのCBRガイドラインの検討会と、
さまざまなお立場の障害福祉実践家たちとの異業種交流会。
休みの日に何やってんだか、おどろきのペースで連日の勉強会。
大いに刺激をもらったり、
知らない世界の話に興味津々で耳を傾けたり、
言いたいこと言い合ったり、同じ不満に共感し合ったり、
楽しい話にところどころ大爆笑だったり。
それぞれ収穫があったからいいんだけど、
楽しすぎたときは大体いっこぐらい何かやらかしているもので。
丸ビルに日傘わすれた。
月曜日に取りに行こ。
明日の夕方、そのためだけに出勤する会議の、事前打合せ。
久しぶりに先生とマンツーマンで話し込むこと1時間強。
かたわらで他のスタッフも仕事しながら聞くとはなしに聞いてた様子で、
先生が帰ったのを待っていたみたいに口を開いた。「いやな顔ひとつしないで、すごいですねえ」
――ん? だれが?
「ヒイラギさんですよ。 先生が何でもかんでも言ってくるのに。
出張に持ってく荷物まで半分こだなんてー。
自分が先に行くから多く持ってくよ、とはおっしゃらないんですねえ」
ねー。
ヒイラギのスーツケースは先生のより小っちゃいのにねー。
こういうの、この先生だけじゃなくって慣れっこだからいいけど。
私の周りの殿方は、だれも皆さんこんな調子なんで。「だってヒイラギさんがチェックしてくれなかったから、誤字脱字だらけ」
「だってヒイラギさんが英訳してくれないから、翻訳出版できない」
「だってヒイラギさんが来なかったから、打合せできなかった」
だから。
あれもこれも、人のせいにしないの。
なんか知らんけど、男子って、いくつになっても、偉くなっても、
“全部自分一人で”が妙に心細くなる局面があるらしい。
2日間ほど被災地に出張していて、
たしかに歩き回ったし、立ってる時間も相当長かったけど、
連日の炎天下で、かなりの勢いで血行よかったハズだし、
ホテルではクッションに足を載せて寝てたわりに、
思いのほかの脚ぱんぱん。
こんだけ血が下の方に行っちゃってたものだから、
アタマがややお留守になってたらしく。
今朝になって、あれ?出張に持ってってた扇子が見当たらない、
ってことに気づく。
記憶をたぐりよせてみると、どうも現地視察の間に落としたらしい。
半ばあきらめつつ、ずっと行動をともにしていたタクシーの会社に電話。
「扇子の忘れ物は届いていませんねえ」と言われて、
もしもあとから出てきたら連絡ください、と言い残す。
お昼を少し過ぎたころ、別の電話中に先生から電話があったらしく。
昨日タクシーに扇子の忘れ物があったけど心当たりあるか、
って話だったそうで。
犯人はヒイラギでした、と先生の携帯にメッセージを残したものの、
それから延々、日が暮れるまでどこからも何の連絡もなく。
そりゃまあ先生は忙しいんだろうしって思って、
仕事のキリがついたところで、ふたたび自分でタクシー会社に電話して、
そのことをふたたび先生にメールで伝言したら。
ものの5分ほどで先生から返事が来て。
「自分からもタクシー会社に連絡してあった」んだそーで。
お手を煩わせてすいませんでした、が三分の一と、
ありがとうございました、が三分の一と、
それから、
だれもかれも話が通じてないのなー、が三分の一。
そんな日もあるさ。
えらいもので、お盆が過ぎただけで自然はちゃあんと秋になっていて、
朝、どこからか聞こえてくる虫の音に送られながら電車に揺られ、
夏休みのシメのお稽古へ。
自宅での練習や家元宅は畳に正座だけど、
師匠の稽古場では椅子に座って立奏。
お箏も三絃も、体が覚えている姿勢とか距離感と微妙な差があって、
師匠の前でだけ思いもよらない間違いをしたりする。
チョロチョロと凡ミスをまじえつつ弾ききったものの。
甘めの自己採点で70点。
やっぱり、あらたまって弾くときだけ自分の楽器じゃないって、難しい。。。
それでも、師匠の評価は、「いいでしょう。あとは何回も弾いて磨くだけ」
いまあなたにできることはできています、ということかなと、思われる。
少し自信を持って、それでいて、ところどころ慎重に、とも言われた。
よし、あとは磨くだけ。 来月のXデーまで。
(半分ぐらいは日本にいないんだけど・・・)
ずいぶん気持ちがラクになりつつ、やる気満々で帰ってきたら、
駅の近くで以前の管理人さんとバッタリ。「またヒイラギさんのゆかた姿が見たいなあ」
来年の春、大舞台が実現したらば、ご招待しちゃおうかな。
そのときは、ゆかたじゃなくて、訪問着だと思うけど♪
芽が出て2日目に、それでは狭かろうと別のプランターに移したジュズサンゴのジュニア。
生まれてすぐの環境の激変にもなんのその、元気に胸を張ってすっくりと立っている。
えらいもんだな、と感心しながら、朝夕の水やりに励んでいたところ――えっ。
ひい、ふう、みい・・・
い・・・五つ子に見えるのは気のせいか?
健全な生命力におどろくばかり。
夏休みの猛練習、いったんここらで一区切り。
先週の土曜日からのちょうどまる一週間、
毎日、ひねもすお箏を弾いたり爪をはずして撥に持ち替えたりを繰り返し、
後半の3日ほどは先代の家元のテンポ感と間の取り方をたたき込む。
1日平均5時間という練習時間には、
合間にちょっと冷えた玄米茶を口にふくむ時間とか、
仕事が終わってピーピー知らせている洗濯機から出来上がり品を取り出す時間とか、
だいぶ固まっちまった首・肩・背中をバランスボールで伸ばしてた時間とか、
そういうのも含まれてるけど、まあいいことにしよう。
これでどのぐらい成果があったのかは自分ではぜーんぜん分からないけど、
やったことはカラダが憶えてくれてると信じましょ。
7日間、よくがんばりました。
てことで、本日のおやつは「白熊」です♪
明日は1日だけ、なにも決め事をしないで過ごす、ほんとうの夏休みにしまーす。