大人を10人引き連れて半分仕事の休日から一夜明け、
三連休の中日の日曜日。
昨日は現地集合・現地解散のツアーにしたので、
今日はもう完全オフで、神戸観光の一人旅。
自分の名前の由来の1つだと聞かされたことのある摩耶山へ。
そういう自分勝手な目的があるときは、普段より早起きができる不思議体質。
混まないうちにと始発のケーブルカー目指して市バスに揺られ、
それでも定員いっぱいの乗車待ち列。
ほぼ同じ一団でロープウェーに乗り継いで、
山頂の展望スポット「掬星台」へ。
へなちょこヒイラギのためを思って大きな雲が強い日差しをブロックしてくれて、
眼下に望む神戸の街並みと海は穏やかに見えました。
急傾斜の摩耶山と港に挟まれた市街地はギュッと凝縮されていて、
なるほどここからの夜景となるとそれは美しいのだろうな。
頭上には手が届きそうな満天の星、だから“掬星”台。
山頂からほど近いところには、摩耶山天上寺。
仏母・摩耶夫人をご本尊とする摩耶夫人堂は日本唯一、
女人守護の聖地のようなお寺さんだそうで。
撮影禁止の数々の仏様の美しさに心洗われ、
ブロマイド代わりに写真集と、もちろん御守りと、
さらには大吉のおみくじまで引き当てて。
個人的にものすごいパワースポットだったのか、
右目の下瞼の痙攣がぴたりと引っ込んだようです。
ご利益、ご利益。
ありがとうございました。
まいどおなじみ、執筆中の現実逃避トンズラ癖。
今回はBambooのアニキにそそのかされ、あ、いや、もとい、背中押され、
いつになく壮大なスケールでしかも確信犯。
JR東海ツアーズで東京-新大阪の日帰りおトク切符をしっかり手配したうえで。
行ってきました、人生初高野山。
こういう発作的な犯行の場合、欲張ると失敗するにちがいないので、
とにかくトッププライオリティの目的をひとつだけに絞り込んで決行。
なにはともあれ、残り2日にせまった高村光雲作・金堂ご本尊の史上初御開帳。
とにかくこれだけは。
とはいえ、広い。
そして、色々ある。
どこからどう手をつけていいものやらよく分からんので、
こういうときは先人=Bambooアニキをお手本にすべし。
高野山駅からまずはバスで奥の院まで行ってしまいたい衝動をぐっとこらえて大門へ。
そこからはぶらぶら歩ける範囲と順路で行き当たりばったり。
結果、なるほど読みは大当たりで、大挙して押し寄せる観光バス軍団により、
何かにつけて時間がかかるので、大門から檀上伽藍、霊宝館を経て、
最後に金剛峰寺は中に入らず境内だけざっと徘徊しておしまい。
その気になればも少し足も延ばせたかもしれないけど。
金剛峰寺のご本尊、空海さん像のほうも拝めたかもしれないけど。
また次の機会に、てのもアリだなと。
生きてるうちに、もういっぺんくらいは来れるだろうと。
そんなこんなで、お会いした仏さんのうち、特に印象深かったのは。
霊宝館の大日如来さん。(金堂の高村光雲作、でないところがなんとも。くす♪)
それと、こちらも期間限定公開だった運慶作、八大童子立像。特に指徳童子と阿耨達童子。
あと、空海さんが唐から持って帰ってきた諸尊仏龕とか。
快慶作の孔雀明王像もなかなかの見ものでした。
興味のある人は、本日中に霊宝館へGO!
朝5時起きでのぞみ1号に飛び乗り、
のぞみ62号に揺られて日付が変わるころに帰宅するまで。
はじめから意図的に欲張らないで観て回ったわりに、
ありとあらゆる出来事がちょうどタイミングよく連なった一日。
これも空海さんのご加護ってことかも。
さて、今日からまた気持ちよくがんばりましょう。
金堂前は参拝者大挙でこんな有り様。
ご本尊のお顔を拝見して出てきたら、ちょうど1時の鐘が撞かれ、
高野山高校の生徒による臨場感たっぷりの紙芝居を見せてもらい、
それから根本大塔を拝観して出てきたらちょうど法会が始まるところでした。
おまけ。檀上伽藍の中門再建に使われた374歳(!)の檜。
「見仏」という目的を早々に完了して、
着実にちがう方向にテンションMAXのヒイラギ。
海辺ではしゃぎすぎてお腹も空いたので、
来た道を少し戻って、来しなに目をつけてたお店へ。
すごーく雰囲気のある建物は「国登録有形文化財」だそうで、
玄関わきにはこんなお方もおわします。
お昼もとっくに過ぎた時間というのにお店の前には順番待ちの長蛇の列。
次に来たときはここで早めのランチにしようね、てことで今回は断念。
小田原に来たからには、やっぱりお城でしょう♪
と、目指して歩いてきたこの建物は、お城のお向かいにある小学校でした!
本物のお城の方は、ちょっと目を引く外観の銅(あかがね)門。
この門を入ってお城に向かって進むと・・・
なぜか、サル。
おみかん食べてます。
小田原城の足元の広場には、丹精込めた菊の鉢が並んでたり、
レンタル衣装で変身した人でにぎわう写真撮影コーナーがあったり。
でもヒイラギ的ヒットは、ストロベリーとバニラのミックス味ソフトクリームでした♪
そんなこんなの小田原珍道中も終盤。
お城のてっぺんからこんな景色を目に焼き付けて、カマボコ買って帰りましたとさ。
「小」さな「大」仏ってなんだよ。。。とツッコミ入れるのも忘れて、
地蔵菩薩さまの穏やかな微笑みに気が済むまで見入ったふたり。
潮の香りに誘われるように、海岸に向かってぷらぷら歩いていくと。
あら、こんなところにスルメ製造マシーンが!
イセエビの干物。 はじめて見た!
海だっ!
海だぁ―っ!
いちおう、釣りしてるおっちゃんたちもいる。
さて、このあと延々、この小田原の海では。
オトナとは思えない無邪気なはしゃぎっぷりのふたりが目撃されたのでした。
その、大はしゃぎの成果物が、こちら。
こんなのとか。
これは、直径2センチくらい。
ダイナミックにまきまきしちゃったのとか。
これは、長さ5センチくらい。
あとは小っちゃーくまきまきしてる子たちとか。
こんなに大っきさがちがう。
大小さまざまの石がごろごろした感じの波打ち際を、
きゃあきゃあ言いながら探検した成果。
あーおもしろかった!
この遊び、「ビーチ・コーミング」だなんてシャレた名前があるらしい。
間違いなく、春になったらまた海辺に出没する予定♪
※演出上の(?)都合により実際の見仏ツアーとはルートが前後しています。あしからず。
引き続き、小田原。
ブツ(仏)のお写真はないですが、今日は今回のルートをご紹介。
小田原から大雄山線に乗り換えて、見えてきた最初の目的の駅は・・・
ここ。
もう、駅名そのまんま。
五百羅漢のお寺さんの名前は、天桂山玉宝寺。
お寺のかたに「もうすぐ法要が始まっちゃうから早くお入りなさい」と声をかけていただき、
準備で慌ただしくされている中、拝見させていただきました。
最初のお寺さんを見終って落ち着いたおかげで、
駅のホームから、てっぺんだけ、富士山が見えてることに気づき。
小田原まで戻って、海のほうにぷらぷら歩いていって、
次に訪れたのは、徳常院という曹洞宗のお寺さん。
ここにいらっしゃるのは、
「小さな大仏様」
もう一度、書いとこう。
「小さな大仏様」
いやいやいやいや、日本語おかしいから。
っていう時点で、見に行かなきゃ、が決定。
微妙なサイズ感、伝えられないのが残念。
小田原での「見仏」自体はこの2か所で終了。
このあと、海と、お城、の話はまた今度。
さてさて。
鎌倉見仏日帰り二人旅もクライマックス。(←ちょっとちがうか…)
ちょっとした山越えを経て到着したこの日のメインイベント会場は、
お坊さまの説法(≒ガイド)付きでないと拝観できない「覚園寺(かくおんじ)」
真言宗泉涌寺派のこのお寺さん、もともとは、
真言、天台、禅、浄土、の四宗を学べる〝道場〟だったそうで。
薬師三尊&十二神将にはじまって、愛染明王、鉄不動尊、黒地蔵尊、鞘阿弥陀仏などなど、
見応えも説法の聴きごたえもたっぷり。
“仏”はモチロン、境内の木々草花までいっさい撮影禁止だったので、入り口だけ。
いざ、“仏”たちのライブ会場へ! トドメの登り階段・・・
覚園寺を出て、ぶらぶらと鶴岡八幡宮へ。
ここはさすがに、ゴールデン観光コースな感じのにぎわい。
そして鶴岡八幡宮といえば。
名物・大銀杏の痛々しくも健気な立ち姿。
大銀杏の手前には、膨大な量の奉納酒樽。
小町通りへ入り、まずはオードブル的にミカドのモカソフト。
同じ一角に、揚げきのこ&きのこサンド屋さんがあったフシギ感。
見仏の一日の締めくくりはやっぱり甘味処。
フルーツ白玉っ!
いやはや、楽しかったこと、楽しかったこと♪
はじめての見仏、教訓は、軍手と虫よけスプレー。
あるといいです。 たぶん。
次はいつどこに行こうかねー
さて。
花の寺・東慶寺を満喫したその足で、
ほんの2~3分のところにある浄智寺へ。
野趣あふれる境内には、「アラこんなところに」的に洞窟があったり、
大きな信楽焼のタヌキさまやら江の島七福神の布袋さまやら、
なかなか面白いレイアウトでいらっしゃいます。
朝早かったこともあって、ここらで二人ともお腹が空いて。
お腹が空くと集中力がなくなるのが人間のサガなので、
さくっと切り上げて次のお寺方向へ歩き始め。。。
勢いと直感でよさそうなお店に混み出す直前にするりと入店して、
冷やしとろろそばのあじさいセットを携帯で撮影。
腹ごしらえ完了して向かったのが、有名どころの建長寺。
あれに見えるは半僧坊!
からす天狗たちがずらーりお出迎え。かっこいー♪
眼下の建長寺を見守る天狗像。かっこいー♪♪
背後から同じ視線を味わってみる。
半僧坊からさらに上へ。
勝上献展望台から相模湾まで一望。
残念ながら富士山は見えず。
ここから、こんな感じの(わっ、道なき道の真ん中にタケノコちゃんがっ!)
ハイキングコースを行き、メインイベント会場・覚園寺をめざします。
てなわけで、つ・づ・く♪
まだ〝ふつうの〟会社員だったころの同僚からのお誘いで、
かの名著『見仏記』シリーズに感銘を受けての、鎌倉日帰り二人旅。
これからこのテの旅にちょくちょく行きたいよね、という希望的観測も含めて、
新カテゴリ「見仏人ヒイラギ」を創設しました。
今後ともよろしく、てことで。
見仏の旅、第1回は、北鎌倉コース。
ヒイラギ史上まれにみるごきげんのよさで早起きをして、
午前8時30分、東京駅東海道線ホーム集合。
鎌倉最初の見仏は、かつて駆け込み寺だったことで有名な東慶寺。
お寺の方に案内していただかないと拝見できない水月観音様をめざし、
約束の10時よりも30分あまり早く到着して、しばし色とりどりの花が咲くお庭を拝見。
門を入ってすぐ、小さな白い花をいっぱい咲かせた大きな木。
〝カルミヤ〟という木だそうです。
すぐそばにも、さりげなく草花が。
花びらが四枚って変わってる。
今年初めて咲いたらしきあじさい。
目の覚めるような、そして心が清められそうな、真っ白い花。
かつて駆け込み寺だった東慶寺。
女性らしい、上品で慎ましやかな淡い色のつつじ。
「すみません、撮らせてください」と拝んでから撮影。
あまりにも可愛らしいたたずまいだったので。
水月観音様は当然のことながら撮影禁止なので、
“バックステージ”の様子が知りたい方は、『見仏記2 仏友篇』でどうぞ。
てことで、つ・づ・く。