木々や芝生の緑とたっぶりと深い蒼を湛えた海と白い翼を広げて空を行きかうかもめと。
素晴らしく心癒される空気感の国、フィンランド。
玉にキズは、物価かな。
とにかく、ふつうに、高い。
ホテルの部屋のミニバー料金は、そりゃ日本でも外で買うのより割高になってるけど、
ヘルシンキ価格だと、倍率さらにドン!(←さすがに古い…)なのだ。
まあちょっと見てくださいよコレ。
「Vesi/Water 5.70€」って、当時のレートで963円くらいですわ。
水でっせ、水。
金銭感覚としてこんな感じの国なので、
学会おわってひとり旅モードになってからは余計な飲み食いとお買い物は自粛。
そそられるものは色々と目に入ってきたけど。こんなんとか。(どうやら子供向けのお菓子らしいが…)
こんなんとか。(山盛り積み上がってるのはメレンゲ焼いたお菓子っぽい)
夕食の買い出しにスーパーとか行ってみると、こんなありさま(1通路ぜーんぶハム&ソーセージ)だったり。
でも一回だけ、とっても心惹かれて、テーブルサービスのカフェでお茶しました。
Cafe Aalto(カフェ・アアルト)というこのカフェは、
ヘルシンキ中心街の大きな書店の2階にあって、入りやすい雰囲気。
サービスしてくれたおねえさんも満面の笑顔がむちゃくちゃキュートだった。
で、カプチーノと、ブルーベリーのタルトをオーダー。
しめて12€ちょっと、1,700円くらいか。
高い、けど、でかい! そして美味しかった~
めでたし♪
さてさてお待たせしました初フィンランドの旅日記のつづき。
肝心のヘルシンキはどんなんだったかというと。
お決まりの〝大聖堂〟はこんな感じで。
ヅカの大階段のよーな石段の上にででーんと白亜の建物が壮大に鎮座。
ヘルシンキの街は意外とこじんまりしていて、ホテルから中央駅を経て大聖堂のある広場まで、
ぷらんぷらんゆっくり歩いてもたぶん30分くらいだったかと。
そしてこのヘルシンキ大聖堂から目と鼻の先が波止場。
陽射しはキョーレツだけどこの日は風が強くてジョナサンたちも様子見です。
波止場から今度は賑やかな中心部を抜けて歩いて行くと、
観光名所の一つになってる、Temppeliaukion kirkko(テンペリアウキオ教会)、通称 Rock Churchが。
いやいやロケンロールの聖地とかじゃなく。
岩でできた珍しい教会建築です。
ふつうにガイドブックとかでも載ってるよな写真だと面白くないんで、
ハイこちら、屋根の上に上がってみたの図。
ドーム屋根のてっぺん部分を何やら修理中。
で、基本、岩でできてるにもかかわらず、あちこち色々お花は咲いてるぞ、という摩訶不思議の図。
そして、何につけても強運とグッドタイミング運の持ち主ヒイラギが、
教会の中に入るのに合わせるようにしてたまたまこの日はミニコンサートがありました。
シンガポールからこのためにやってきたという合唱団による1時間足らずのコンサートでは、
アジア各国の歌曲10曲余りがアカペラで美しく響き渡っていました。
(五木の子守唄やら武満徹の歌曲やらもあったよ)
めでたし
最終講義に向けてパワポのブラッシュアップに勤しんでいたここしばらく。
だいぶ、なんか空気がよどんできたかな~感、が出てきたので。
(まあひたすらホット&スティーミーなせいだけど)
勝手にぷいっとリフレッシュ休暇を一日つくってみた。
このミス的なふれこみの映画を観にぷらっと日比谷へ。
いろいろとキナクサイ話題がてんこ盛りの今日このごろだからでしょうか。
コロシアイ反対、てだけでなく、
戦争状態っていうものがもたらすありとあらゆる狂気の沙汰、
がいやというほど詰まった2時間余りに感じた。
うーむ…
さらに翌日は。
再びヘルシンキ中央駅からIC列車に揺られてタンペレ(Tampere)の町へ。
フィンランド第二の都市っていうだけあってまあまあ都会。
でもそのぶん、昨日のTurkuのほうがどことなく風情のある雰囲気だった気がする。
とりあえずここで押さえておくべきはまたもやただ一箇所、
Tampereen taidemuseon Muumilaakso。
って、フィンランド語で書いたほうがなぜかシンプルな、
〝タンペレ市立美術館ムーミン谷博物館〟
町のつくりも結構シンプルなのでガイドブックとかでチラ見した記憶でなんとなく歩いてっても、
ムーミンの旗ってゆうか、この、垂れ幕みたいのが遠くから見えるので迷わず行けます。
あーこれこれ、って近づいてくと、可愛らしく花壇の中に控えめな看板が出てたりする。
で、ここはその名のとおり普通の美術館の中の、地下フロアがムーミン谷になってるって体なので、
受付のおばちゃんに「ムーミン谷に来たの?」って訊かれてウンてうなずいて€7渡すと、
手か袖にこれ貼って地下に行きなさいって丸い小さなムーミンステッカーを入場券代わりにくれます。
観終わって出てきて、べつに記念にとっとくほどでもないやって人とか何度も来てる人とかが、
その小さな丸いムーミンをあっちこっちぺたぺた貼ってっちゃうみたいです。
建物の扉と躯体には貼ってかないところが、
フィンランドの人たちのモラルの高さを感じさせますな♪
そんなことをつらつら考えながら来た道を戻っていくと、
よくよく見てみるとなんだか面白いデザインだなて感じの建物があります。
あとでお昼食べながら某歩き方ガイドブック見直してたら、
どうやらこれは市立図書館だったらしい。
「ライチョウをイメージさせる斬新な設計」だそうな。
めでたし♪
さて。
15分間の論文発表をして、
ポジティヴなコメントとか感想とかもらって。
気をよくしたヒイラギ、翌日るんるんでちょっと遠出。
行き先はヘルシンキから特急列車で2時間ほどの古都Turku(トゥルク)です。
なにを隠そういの一番にこの町に来たかった理由はここシベリウス・ミュージアム。
みんな音楽の教科書で知ってる名曲フィンランディアの。
合唱版〝Finlandia Hymn〟のいま出回ってるのと違うシベ様手書きの楽譜とかありました。
中は当然のことながら撮影禁止だったんで誰も見てなかったけど泣く泣くがまん。
でもシベ様生誕150周年でフィンランド中お祭り気分になってるので、
当然ミュージアムでも特別展示室が創られてまして。
〝Finlandia Hymn〟誕生ウラ話的な解説パネルとかもあって面白かったです。
(イヤこれオケ用に書いた曲やしなー向いてへんと思うでー合唱には、とかぶつくさ言いながら四重唱にしてくれたらしい
)
で、貸切状態のミュージアムを得心が行くまで堪能して、
日本であんまし売ってないっぽいラインナップの中からDVDとCDと一枚ずつ買って、
受け付けのおばちゃんに“Have a nice day~”と送り出され。
とはいえほかに何が見たいとかべつに考えてなかったんだよなーとぷらぷら戻りつつ。
ミュージアムの手前、ほど近くにある大聖堂にとりあえず入ってみる。
見仏マナー的な感覚で祭壇方向はなんとなく写真撮るのがはばかられたんで、
後方のパイプオルガン。(でも流れてた演奏は1曲終わるごとに牧師さんが選曲し直す録音なのだ)
どの町にも必ずといっていいほどある大聖堂ですが、
この町のはフィンランド一、由緒ある、大聖堂だそーです。
たしかに古そーだ。
入って左手にはこれまた古そうな帆船の模型が吊るされてます。
古くからの港町、てことでしょう。
ヘルシンキもだけど。
海が近いので大量のカモメが飛び交ったりそのへん歩いたり普通にしてます。
人と、鳥やらリスやらウサギやらの小動物と、木々やら花々やらと、距離が近い国フィンランド。
カモメもばっちりカメラ目線ですわ。
そんなこんなで、町を流れてトゥルク港へと注ぐアウラ川(Aurajoki)の両岸は絶好の憩いの場。
もうこんな感じで。
笑っちゃうくらいみんな仲良し家族。
めでたし
初フィンランドの旅、前半の4日間は学会。
まじめな振り返りは別のとこでやるとして。
ヒイラギがしどろんもどろん発表を終えた3日目の夜は、ガラ・ディナー。
この後のひとり旅じゃあこの手のお食事はできないだろうからと記念撮影。
お洒落でしょ。美味しそうでしょ。本格派でしょ。
でもこのガラ・ディナーの会場ってば、なんと、
こんなところん中にあるブッフェレストランだったりしましたよ。
ほかは知らないけど、ここの学会は。
初日のBBQも会期中のコーヒーやおやつのシナモンロールやランチや。
それから午前中で終わる最終日に配られるBrown Bag Lunchも。
全部コミコミなので学会に出てる間お金は一銭も遣わなくて済んでしまった。
めでたし
GW直後で祝日ナシといふ過酷な6月をどうにかこうにかやり過ごし、
明日から祇園祭の文月という水無月晦日。
朝にすこぶる弱いヒイラギ的には本当によくやったとほめてあげたい5時起きで、
始発のリムジンバスに揺られて成田空港はずいぶんとひさかたぶりの第2ターミナルへ。
何はともあれ朝ごはんを食べたいなという動機でちゃっちゃと出国手続きを済ませ、
ゲートに向かったのだが。
なんだろな。
飛行機乗る前からすでに激しく外国感が・・・
初北欧、初フィンランド、てことでやっぱり今回はFINNAIRでしょ。
こちらは機体にマリメッコ感満載です。
午前11時成田発でめっちゃ順調に飛ぶわ飛ぶわ。
予定の飛行時間を20分も短縮して現地の午後3時きっかり着陸。
ヘルシンキの街は空港からバスで30分そこそこと、至極便利。
ホテルの部屋に入って、お茶飲んで一息つきつつ最低限の荷解きなど。
ホテルの部屋は予想してたよりずっと広くてきれいで快適♪
ひと休みしてから学会の前夜祭的な集まりに出かけ、帰ってきたら。
窓からきれいな夕焼け・・・って、これ夜の12時近くなんだけどね。
そんなこんなのいちにちめでしたとさ。
行ってきました。
なんでもいいからとにかく日の光に当たっていたい色白な人たちの国に。
いやホントに。
一目で紫外線キョーレツな光線だってのにこちらの皆さんは。
よっしゃ夏キター!!!!!!てな調子で。
こんな人たちがいるのは当たり前。
Töölönlahti(トーロ湾)をぐるり取り巻く公園のそこかしこの芝生の上で、
ビキニ姿になったきれいなおねえさんたちが寝そべっていたり。
容易に想像つくでしょーが水着姿の若いカップルがじゃれ合っていたり。
挙句の果てには大通りの広い歩道の石畳にゴルフ用品みたいなグリーンの敷物を敷いて寝そべる女子まで。
(まあたしかにそこしか日が当たってないけどさ・・・)
こんな状況の首都ヘルシンキで開催された、ちゃんとまじめな学会へ。
2年前のネタにちょいと毛をはやした感じの論文たずさえて行ってきました。
到着日の夜を含めて4日間の学会と、
そのあとそそくさと帰国していく知人の先生方を尻目にまる3日間の観光と。
つごう1週間のヒイラギ史上初北欧・初フィンランドのよもやま。
明日からちょびちょびご紹介するよん♪