ふた月くらい間違えてるんじゃないかってくらいの猛スピードで梅雨が明けて熱波のような猛暑の今日。
暑いけど暑いからこそ熱いシャワーを浴びていてなぜかビビビッと過去の出来事を思い出した。
むかしむかし公務員だったころ、とある長期研修で会計係を仰せつかっていた。
研修期間が終わりに近づいたころ突然、本部のえらいさんがやって来て、
「集めたお金をくすねて遊びまわっている」と告発があったと言われた。
なんの後ろ暗いところもないので、
鍵のかかるロッカーに預かっている手提げ金庫の現金と金銭出納帳を、
研修を受けている全員とえらいさんの前に広げて見せて回覧してもらった。
30年近く経ったいまでも、誰が、というよりは、なぜどうしてそんなことをされたのか、思い当たらない。
今日までで、ヒイラギハハは、某句会の会計係からようやく解放されたそうな。
80を過ぎて会計係なんぞやっていること自体オドロキだけど、
「お金を預かっているということが本当に気が重かった」と聞いてそりゃあそうだろうと大いに共感した。
人間というのは本当に厄介な動物だ。
感情とかココロとか思惑なんていうような繊細な感覚を持ち合わせているがために、
互いを尊重しあって仲良く穏やかに生きるというただそれだけのことが、得てしてできない。
いじめとか差別とか策略とか戦争とか、結局ぜんぶそういうことなんじゃないかと思う。
なんだろな。
急にふと、そんなこんな、つらつらと思った水無月の終わりだったとさ。
とっぴんぱらりのぷー。
そこまでがんばらなくても大丈夫なのに結構な密度で働いた翌朝、
三つ子の低気圧接近による頭痛が理由で起床して出勤。
こういう日は、今度はどうがんばっても集中力が続かず思考がハッキリせず、
ToDoリストをぼんやり眺めては数分おきに別のことに手をつける。
濃いめに淹れたインスタントコーヒーをすすりつつ、
気を取り直して残り3割くらいの書きかけ原稿を視界に入れる努力をする。
で、数分でまた飽きる。
を、繰り返す。
そしてこんな日に限って恩師からとかメディア関係者からとか、
すぐにちゃんとお返事しなきゃ的なメールとかが舞い込む。
あきらめて帰り支度するころまで、まぶたの筋肉とのすさまじいバトルが続く。
近ごろドライアイ気味なのは、このがんばりの結果に違いない。
波があるのは良いのか悪いのか。
発作的多動の次に来るのは脱力系ひきこもりモード。
〆切のあるよなシゴトを抱えているときほど脱力するんだよなー
昨日・今日の休日も色んなこと全部そっちのけ。
まだまだ先でよいのでは?という旅の下調べやら。
今日じゃなくてよいのでは?という梅シロップの仕込みやら。
合間に脱力系料理番組の見逃し配信やら。
久しぶりに二日間、一歩も外に出なかった。
実家の家族から不意に来たメール。
「HANONの教本手元にありますか?」
あまりにも遠い記憶の名詞に一瞬フリーズ。
ああ、ピアノのあれね。
無いですと即レス。 お江戸の本宅にも、ましてや西国の別宅にも。
よりにもよって『HANON』なので。
きょうだいの中で一番遅くまで習っていたのはたしかに自分だけど。
ピアノを習っていて何が一番キライだったかというと、基礎練習。
『HANON』とか、も少し習い始めのころなら緑色の『ピアノのテクニック』
何が悲しくて何のメロディーにもなっていない音階とかアルペジオとかを、
指が痛くなるまでひたすら機械的に繰り返さなくてはいけないのか、
という反抗心が先に立って、基礎練習に励むことが嫌で嫌で仕方なかった。
ピアノという楽器の演奏は、だから身につかなかったな、結局。
先生に教わって最後の発表会で弾いたのは、Weberの“Polacca brillante, Op.72”
弾けるようになりたくて独学で弾いていたのは、ショパンの別れの曲。
まーそんなところどまりでした。
お筝を弾くぶんには、難しい手の部分練習もそこまで嫌じゃなかったんだよなぁ。
人に教えられるくらいまで頑張れるかどうか、何かが微妙に違ったのかなぁ。
色々あって、5月の終わりは想定外にドタバタと忙殺されて、
そのままの勢いで最初の学期というか四半期がフィナーレを迎えました。
最終回の授業は30分余りの延長戦となって、
案の定というか当然に終電を逃して残り二電停分を徒歩で深夜帰宅。
最近GETしたBOSE Sleepbuds装着で強制的に安眠爆睡して、
さて来週から次なる授業がスタートするまでのつかの間の準備期間というか準備日。
乗り込んだ路面電車で、隣に座ってるおじさんに目が行った。
朝っぱらから、なんかすごいぞ、という光景だったので。
三つ折りのレザーケースをおもむろに開いてスマホを操作しているのだけど。
ん?三つ折り?と思ってよく見たら、スマホが2台並んで装着されている。
すごいな、自分のと仕事用かな、と思いきや。
2台そろって画面は“ぽけごー”
なんやゲームかい!と心の中でずっこけた拍子に、
なんとなくちろっと視線をずらして見て二度びっくり。
おっちゃんワイシャツの胸ポケットにもスマホが1台突き刺さっておる!
もしやそっちが仕事用か?!
どんだけマジでぽけごーやってるんだ、と半ば呆れ。
しかしある意味、どんだけ本気で“自分”を生きてるんだってことよね、と半ば尊敬しつつ。
かくいうヒイラギも結構いろいろ本気で遊んでるし。
類は似た生き様ってことですかね。
モバイルルータのギガとか気にしなくてよくなって以来、
▲mazon■rimeで激しく『名探偵コナン』を観ております。
何かと声に惚れ込みがちなので、
いちばんの推しキャラは何といっても赤井秀一なのですが、
その次に意外と好きなのが高木刑事で。
何とも言えない人の好さがにじみ出てる声と話しぶりに、
この人ホントにいい人だなと口元をほころばせながら観てしまうのですが。
でもシーズン1から順番に観ていてふと、
番組の最後に次回のヒントを言ってる声が同じかなーと気づいて。
色々ググってみたらもひとつオドロキの発見。
コアなファンにはいまさらな話なのかも知れないけど。
なんと。
食いしん坊でうな重大好きな小嶋元太くんの声も同じ人だった!
なんて器用な声優さん。
すごいな。