ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

ダメ押しゴッドハンド

2019-05-31 20:23:01 | ヒイラギのひとりごと

ネ申治療から早や二週間。
うっかりぶり返したら大変なので念には念をのダメ押し鍼灸治療。

あの後もうまったく全然なんの問題もなくこのとおり♪と挨拶したら、

「人間にもどれてよかったね♪」

ホントに。
おかげさまで上半身のネジが外れてロボットからヒトにもどりました。

いつものメニューに首まわり集中治療をプラス。
そもそもなんで半泣きで駆け込んだんだったかも記憶から薄れる程度にさらに元通り。

古代の人々はいったい。
ひょっとしたら文字さえ存在しないころに何をどうやってこれほどの術を後世に伝え残したのだろ。

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AIに取って代わられないために

2019-05-25 21:21:21 | 博士な日々のよもやま

このところ次の講義の話の筋道など考えているところにシンクロするように、
(ああそうそう、ちょうどそういうことを言いたかった)
ということがそのとき読んでいる本のそのとき読んでいるくだりに書かれている、
というありがたい偶然が起こり続けている。

読むものは常にピンとくるタイトルや内容や著者のものなわけだし、
場合によっては知人の著書であったりもするし、
似た感覚でいまこの時を生きていたりいまこの社会を見据えていたりもするから、
起こるべくして起こる現象なのかも知れない。

けど、はりきってそういう話をしてみても、
なんだろうな、ほぼいつも、ほぼみんな、
へえぇ…」という顔をしている。
それ知ってる」ということがほぼ、ない。

この領域の話はいまだによほどマニアックなのか。
いやいやそんなことはないはずなのだが。
講義と講義の間の一週間のはてしない自問自答を経て、
思うこと。

いちいち素直に反応してもらえるのはありがたい。
同時に。
情報収集が足りないのではないか。
ひとつのことにさんざん頭をひねって考える、が足りないのではないか。

キーワードで検索すればあっという間に手元に「答え」が表示される。
その「答え」が本当に正しいのかとか。
その「答え」が本当に自分の問いに答えてくれているものなのかとか。
その「答え」はどこから来ているのかとか。

脳みそのしわの数が減っていくようなハイテクは。
ヒトの退化をもたらすようなハイテクは。
付き合っていくための心構えが必要だよ。

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特殊詐欺、ダメ、ぜったい。

2019-05-24 19:30:00 | ヒイラギのひとりごと

職場の直通電話に若い男性の声でセールスの電話がかかってきた。

「あっ、ヒイラギ先生ですか
(こんな軽い声のトーンの学生いたっけか)

のっけから微かな不信感。

「突然のお電話すみません、株式会社■□■(聞いたことないアルファベット3文字)の○▲と申します」
「ただいまガクナイの先生方へ年金と不動産などの資産運用サービスのご案内をさせていただいています」
(ああこんな真昼間の勤務時間ど真ん中に人の仕事先に掛けてくるよなセンスの営業ね)

この瞬間に、脳内ですべての“相手に快く対応する機能”シャットダウン。

――そういうのは結構ですから。
「あ、いや、ホントに突然のお電話ですみません、少しお話だけ…」
――だから、一切、結構です。
「ちなみに、不動産などの資産をお持ちでいらっしゃいますか
(うわ~その質問って完全に特殊詐欺じゃんか)

脳内で空襲警報発令。

――あのね、仕事中なんですよ忙しいんですよ切りますからね。
「お電話ではなんですからそれでは一度・・・・・・」

しつこい。
あきらめが悪い。
あくまで引き下がらないガッツは認めるがその声の軽さがあまりにも詐欺師。

こういうのを、短いひと言でガツンと撃退できるよな、そんなフレーズないかしらん。

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『水木しげるの泉鏡花伝』

2019-05-22 10:28:28 | ヒイラギのひとりごと

3月末にふらりと旅した金沢の記念館で購入したものを、
ふた月経ってようやく手に取り面白く読み終えた。

泉鏡花ワールドのなんともいえない幽玄な空気感と、
さすがの水木先生のタッチとが絶妙にマッチしていて素晴らしかった。

記念館でも思ったけど、泉鏡花本人はすこぶる人間的な人だったのだなぁ。
そしてあの時代の非凡な文人たちは幼少のころからずば抜けた日本語力があったのだなぁ。

舞台鑑賞ばかりで原作をほとんど読まずにきた鏡花作品。
夏休みにでもまじめに読んでみたいと思ふ。

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ゴッドハンドの奇跡

2019-05-19 18:17:16 | 故障中ヒイラギ

にっちもさっちも首が動かないどころか、
揺れると痛いという理由でバスやタクシーには乗れない数日を耐え忍び、
週末を待たずに有休取って一路カリスマ鍼師のもとへ。

4時間の新幹線車中も痛み止め服用のうえまっすぐ前向きっぱなし。
お江戸で車外に出た瞬間、四方八方からこちらに向かってくる人並みに恐怖の叫びをあげつつ。
そうだった都会はとにかく弱者に冷たいんだったと通路の端っこを牛歩で進み。

一年弱の無沙汰を詫びる心の余裕もなくとにかくホラ首がぁと泣きついて、
痛い鍼を打たれること1時間余り。
ハイじゃあ起きてゆっくり首を回してみてと言われておそるおそる。

さっきまで上半身まるごとしか振り向けない昔風のロボット状態だった首が、
あぁ~ら不思議、これ以上は人体の限界ですくらいまで回せるようになってる

ネ申 です。マジで。
東洋医学の奇跡です。
中国四千年の歴史はハンパない。

喜びのあまり浮かれすぎる患者であることはバレてるので、
しっかりクギも刺されました。

「で、張り切って寝返り打って明日の朝 寝違えるっていう痛恨のミスだけはしないでね

クギ刺してもらったおかげで、もとい、鍼打ってもらったおかげで、
それから三日経っても元気です。
なんなら全力でスキップできるくらいに。

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このアイドルグループのメンバーって誰と誰だったっけの思い出し方がひどすぎる件

2019-05-13 11:00:39 | 故障中ヒイラギ

引き続き急性頚部痛症です。
薬飲んで寝て起きたらハイ治ってましたなんてワケがないので。

当然寝てる間に薬効が切れて何をどうやっても痛い時間帯がやってきたりもします。
どんな角度で頭部を枕に安置しても痛いという地獄の時間帯です。

そういうときになぜか脳裏にリフレインするのが『ONE PIECE』の主題歌で、
しかも特定の一節だけがエンドレスにこだましたりします。

「戦え 最強の敵は自分さ 永遠に」

まさにこの痛みと戦えるのは自分自身のみという微妙に真理を突いた歌詞です。
朦朧としながらこの部分歌ってるのが誰かについて思いを馳せることで気を紛らわせようとします。

歌っているのがなぜかたぶんもうそこそこおっさん年代のジャニーズの人たちだったなと
誰と誰だったっけ。

サラリーマンやってたいちばん年上の人と。

瀬戸朝香と結婚した特捜9と。

ウルトラマンやってた人と。

宮沢りえが再婚した人と。

あと、軍師官兵衛の岡田准一と。

ぶいしっくすっていうくらいだからもう一人誰かいるんだよな。誰だろうな。
ていうか、フルネーム思い出せるのが岡田くん一人だけってどういうことやねん。

イテテテテ。
まあいいや。

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令和初の年次有給休暇

2019-05-09 16:16:16 | 故障中ヒイラギ

想定外以外のなにものでもないけれども。
激痛の年次有給休暇である。

急性頚部痛症、というらしい。
かみくだいて言うと、首の筋肉のぎっくり腰、みたいな。

もうとにかく肩から上はすべて激痛
不幸なことに昨日は月例の会議だわ何といっても講義日だわ。

両掌に脂汗を握りしめつつ。
学生には「時々意識不明になるかも」と予告しつつ。

学生からは「授業中に倒れたら労災かな」とか。
「下向けないんですよね」とラップトップを掲げ持って立ち上がって見せてくれたりとか。

必死の形相で昨日一日のオブリゲーションだけを消化し。
今日一日は突如休みを取って絶対安静。

まあ、昨日よりは、きもーち、ましになったか。
ぎっくり腰で救急車にも乗った豊富な経験がこんなところで活きるとは。

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令和初の一般参賀に行ってみた

2019-05-05 22:59:59 | ヒイラギのひとりごと

昨日の2019年5月4日。(まだ元年という実感はない…)

東京駅からまっすぐ皇居に向かう地下道から地上に出たのが7:49。
言われるまますでに三本目ぐらいの列に加わって、
持参した本を読みながら動きがあるまで待つ。

紙でできた国旗をもらえたってことは間違いなく入れるらしいと自分を励ましつつ、
荷物検査と金属探知検査を受けてさらに列に並んで待つ。
持参した本を読みながら、時々買ってきたなだ万緑茶を飲みながら、
ひたすら待つ。

9:30の開門時刻にはまだ二重橋ははるか前方の位置。
この時点で冷静に第一回のお出ましはあきらめる。
背後のおばさんが「飽きた。飽きたぞ。」と小声でつぶやき始めてうすらこわい。

10:00ちょい前くらい、ついに列がのそりと前進を始める。
予想通り入場できたのは11:00「ごろ」の第二回のお出まし。
近くはないけれどどうにかセンター付近に紛れ込めたのが10:40ごろ。
ここまで来たらあと20分ぐらいなんてことはない。

背後と左右にお子様連れがいてくれたおかげで、
このラスト20分はなんか和めた。
聞こえてくる父子の会話に耳をそばだてているだけで時々笑えた。

「こうたいしさまにはやくあいたい
「もう皇太子じゃないよ」

「“こうたいし”って こうたいするひと
「ははは、まあいつかは交代するけど」

「ぼくもしゃしんとりたいもちあげて
「はい、撮れた
「あーだめだった。はげがうつっちゃった」

(爆)

皆さんの振る国旗と写メ撮りたい手の嵐で、
お姿は時々ちらっとスキマから見えただけだったけど、
たぶんもう次の機会はなかろうから冥土の土産に目に焼き付けとこ。

ふたたび集団牛歩な感じでじりじりと退場して、
坂下門を出たのがちょうど11:30。
怒濤の人波から離脱して勝手知ったる某所の空いてるマンゴーツリーでチキンライスランチ。

こんな感じの令和のはじまりでしたとさ。

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人間観察力、だいじ。

2019-05-03 16:52:33 | 博士な日々のよもやま

ここ二日間は家にこもって執筆。

長年PC使って書き物してはいるけれど、
前後の脈絡とかなんともいえない段落わけのあんばいとか、
やっぱり途中で一度は紙に印刷して目を通すことにけっこう意味があって。

しかし不在放置が長かったせいでガビガビに固まったプリンタ2台、
去年の夏休みに粗大ごみに出してしまってウチにはプリンタがない。

ところがどうでしょう。
わが家のほんの3軒となりにも通りを挟んで真向かいにも、
文字通りコンビニエンスなストアがある。

データ入れたUSBと財布だけ持ってまずは気軽に3軒となりへ。
同じよなことを同じよなタイミングで思い立ったらしいおじさんが、
まさにこれから機械の使い方を解読しようと操作パネルをガン見。
雑誌コーナーの前でそれとなく見てても、特段の動きもなく、
しかし手にはコピーしたいらしき分厚い原稿。

これは時間かかるね。
どうぞごゆっくり。

信号まちしてお向かいへ。
空いてる機械にお金入れてメモリ挿してファイル選んでね画面が出たその瞬間、
メガネのおねえさんに声をかけられた。

「あの、かかりますか?」
――は?
「あの、時間かかりますか?」
――(画面を押したい指が空中に静止させられたまま)いま使い始めるところなんですけど。
「だから、長くかかりそうだったら、よそに行こうかと」
――(なんだよそれ自分で判断して勝手に行きなよ、を必死にこらえつつ)ああ、どうぞ

元の方向に向き直りざま、
このファイルでヨロシク、ハイ全ページ印刷してね、とボタンを立て続けに2回押せば、
ものの十数秒で10ページ分の論文ドラフトが刷り上がった。

ねー。
ヘタに声かけて手を止めさせなければ、
ものの1分やそこらであっという間にコピー機使えたんですよ、おねえさん。

的確な状況判断のためには、
とっさの人間観察、ものすごくだいじよ。

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「へそまがり日本美術」展

2019-05-01 23:23:55 | ヒイラギのひとりごと

ここ二週間くらい動物行動学者さんが書いた本を読んでいて。
細切れ時間をつなぎつなぎなのでようやく残り2章なのだけど。

そんなタイミングで、令和新時代初日の今日は、
“これまでにない”をやってのけた斬新な日本美術を鑑賞しに府中市美術館へ。

来場者の人気を集めてたのはやっぱりポスターにもなってる徳川家光作品。
たしかに、なんとも言えない斬新な描写…



しかしヒイラギ的には、息子・家綱のタッチが気に入りました。(詳しくは検索してね)
これぞヘタウマ、下手と見せかけての、誰にも真似できない唯一無二のタッチ。

近代とか現代のそこはかとない狙った感があまり好きではないのだけど、
もっと昔のスゴイ人たちの素朴なまでにナチュラルな斬新さはこたえられません。

しかも親子ってことは天然だから。
師弟より濃いスゴさ。

ああ面白かった。

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