ヒイラギ日記 ~Holy Holly's Diary~

小粒でも ぴりりと辛い 博士な日々。

男も愛嬌?

2007-05-18 21:51:53 | 仕事人ヒイラギ

2週間にわたってヨーロッパに出張してた同僚が、昨日無事に帰国。
どういうめぐりあわせだか、何かと肝心なときに限ってデスクにいないという困ったクセのある彼のことだから、帰国翌日の今日はいったい何時にオフィスに顔を見せるか、なにげにみんなが注目していた。

朝からそこここで、
「Kさんって今日来るんですか?」
「Kさんて今日何時ごろ来ますかね?」
「Kさん、もう来てる?」
「Kさんまだなの?」
と2週間分をとりもどす勢いで彼の名がささやかれていた。

ま、普段から午前中に顔を見せることはなかったから、早くっても昼過ぎでしょ。べつに急ぐ用事もないし。

そうタカをくくっていた私ですら、さすがに「来ないんじゃないか」と思えるくらい、いつまでも来ない。訊きたいことが溜まってるハケンさんたちが手ぐすね引いて待てど暮らせど、来ない。

ようやく顔を見せたのが午後5時半すぎ。
いや、今ごろ来て、ほんでどーするつもりですねん?

ずらりと向けられた苦笑顔の嵐に、彼の第一声。

「あ、どーも♪」

週末だし、そろそろ切り上げて帰りたい、という頃合い。ラストスパートで仕事を片づけてたら、彼がるんるんと近づいてきて、

「はい、お土産♪ 好きなのえらんでください」

と、丸い缶をいくつかずらりと並べた。
“缶のデザインがかわいかったから買った、フレーバーの紅茶”なのだそう。

―へえ~、どこの紅茶ですか?
「フランスですね、〝Paris〟って書いてあったから」

―え、パリにも行ったんでしたっけ?
「ううん、フランクフルトで買った。」

―あれ、でも全部ロシアちっくなんですね、フレーバーの名前がホラ、うらじみ~る、とか、とろいか、とか。
「えっと、これは、アールグレイと、レモンと、オレンジですね♪」

…キミはこの憎めなさで、人生を乗り切ってきたんだね、きっと。

コメント
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