晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 「地球はもう温暖化していない」(2) 1/16

2016-01-16 | 雨読

2016.1.16(土)曇り

 CO2による地球温暖化に疑問を持ちつつも、その確たる根拠というものを持ち得ていなかった。本書ではあらゆる気象データを用いてCO2による地球温暖化の欺瞞性を暴いているのだが、素人には専門的で理解しにくい。その中で35万年前からのCO2濃度と気温変化のデータがあり、どちらもパラレルな変化を示しているのだが、よく見ると気温上昇が先行しているのである。(800±200年)つまり気温が先に上がってあとからCO2濃度が上がっている。海水温の上昇によるCO2の溶解度下降によって大気中にCO2が放出されたものである。気温上昇にはCO2ではない何かがあるということだ。ただこういった現象をミニマムに見せるとあたかもCO2濃度が気温上昇に関係するかの如く見せられるわけである。
 これはマジックの世界である。ただCO2による温室効果が無いわけではない。あったとしても気候変動を来すようなものではないということだ。
 氏は多くのデータからCO2 地球温暖化説を批判し、気候変動の主役は太陽の活動が大きな要素であると説いている。太陽の磁場、宇宙線、雲といった大きな視野で気候変動を語られており説得力がある。そして我々が備えるべきは寒冷化であると言われている。寒冷化は既に人類は何度か経験しているのだが、種の絶滅さえ危惧されるほど厳しいものである。意味の無いCO2削減などに大金をつぎ込むよりも来たるべき寒冷化に備えた研究をすべきと説いておられる。
 ではなぜ世界や日本はCO2地球温暖化対策に躍起になっているのだろう。いや先進国はどこともその欺瞞性に気付いているのに日本だけが躍起になっているとも書かれている。
 京都議定書ができたとき、世界の環境問題の先駆的使命を日本が果たすのだという誇りのようなものを感じた。しかしニュースの中で排出権取引の話が盛んにされ始めると、何となくうさんくさいものを感じた思いがある。各国とも環境問題になど何の関心も無く、ただどうすれば儲かるか、お金の問題にすり替わっただけのことである。排出権取引が真に地球環境にとって有意義なものであれば今日でも続いているはずなのだが霧散している事を見れば何の意味も無かった、というより多くの害のあった事なのだろう。つづく

【作業日誌 1/16】
「楽しい腰痛」の中で書こうと思っているが、長引く腰痛の原因のひとつが作業の遅れでは無いかと気づき始めた。腰痛があるから作業が遅れるのかと思っていたら、実は逆だったようだ。今日は気になっていたウッドデッキの塗装をする。なんと気持ちの良いことか。

【今日のじょん】久々にモモ姉さんが来じょん、17才と2ヶ月だって。何年か前に作った「じょんとも」の写真集に登場するワンコも数少なくなってきた。モモ姉さんはだんとつの最高齢で、京都市の表彰も受けたほどである。それでも寿命は寿命だから、カメラにおさめておこう。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨読 「地球はもう温暖化し... | トップ | 雨読 「地球はもう温暖化し... »

コメントを投稿