東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

フィンランド・デザイン展

2017年12月23日 22時11分39秒 | 美術

ホリデーです。仙台に来るとその気分が一層高まるのは、太平洋側ならではの、空の青さによるのかもしれません。
今日のお目当ては、宮城県美術館の「フィンランド・デザイン展」。久々の美術館、勇んできたのですが、何やらいつもと様子が違います。


それもそのはず、ガラスケースの中にあるのは、日常に使うグラスや皿、あるいは家具だったり。中には「あ、これ持ってる」というものまでありまして…。自分の愛用品をガラスケース越しにみるのは、何とも奇妙なものです。美術館というと「非日常」を楽しむというところもあると思うのですが、身近すぎて、何だか戸惑ってしまいます。

 入場料をそれなりに払っているだけに、若干モヤモヤした気分でしたが、ふと気づいたのは、「身近なものが美術館にある」のではなく「美が身近にある」、それこそがフィンランドデザインの真骨頂なのだということです。日常的に美に接する、これは最高の贅沢かもしれません。その証拠と言っては何ですが、展示の終着点にあるミュージアムグッズ売り場の混雑の凄いこと。アラビアの食器、マリメッコのポーチやバッグ…そう、フィンランドデザインは手元に置いて使いたいものなのです。

ところで、この特別展では、常設展も一緒に見られるようになっています。子どもの頃読んだ村山知義の絵本「しんせつなともだち」の原画、私の好きな安井曾太郎や、好きじゃないけど強烈なオーラを持つシーレなどの名品を見て、満足して家路に着いたことをつけ加えておきます。

コメント
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