古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『金王朝』という独裁国家 ③

2014年03月21日 05時20分54秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 読んで衝撃を受け、捨てられない本にふれながら、北朝鮮のことを書いています。
 『どん底の共和国』=北朝鮮不作の構造 (1989年刊・亜紀書房)/『暗愚の共和国』=北朝鮮工業の奇怪 (1990年刊・亜紀書房)という本が出ています。きのう紹介した『凍土の共和国』と合わせて、北朝鮮の現実を知るための三部作です。
 20年以上前に出た、当時の様子を書いた本ですが、今と状況は変わりません。問題の根源はそのまま。進化も止まったまま。
○ 『どん底の共和国』 …… 北朝鮮の不作農業の現実が書いてあります。問題だらけです。耕地を増やすために、山を段々畑にしています。木を伐り、山を崩せば、どんなことになるか。
○ 『暗愚の共和国』 …… 北朝鮮の工業の現実が書いてあります。これも問題だらけ。指導員(案内員兼監視員)が朝鮮戦争後「電線を地下に埋めて電柱を無くしています」というあの国は、いまどんなことになっているか。漏電し、停電は頻発し、電気のない国と思うしかありません。電気製品に囲まれて暮らす現在、〈一家に一灯だけ(毎日停電あり)〉でどんな暮らしになるか想像もできません。
 
 "偉大なる首領様"という独裁者と取り巻きの思いつく「進化の妨(さまた)げになる施策」をせっせと実行した結果、あの国はいまどうしようもなくなっています。
コメント
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