古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『クラバート』を読もうと思いつつ日が過ぎてゆきます。

2014年03月02日 04時36分47秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 蔵書を処分して、ほとんどの本は〈アジア図書館〉に送ったり廃品回収に出したりしました。
 しかし本棚には本が少し残っています。満蒙開拓関係/日本の戦争や昭和の歴史関係/北朝鮮を告発する基本図書/藤沢周平の作品群、などぼくの〈思い入れ〉を切れない本が。
 児童文学の分野では、安房直子の童話集、ゲド戦記、ロシア民話集、日本の民話など。そんな児童向けの本の中にプロイスラーの『クラバート』があります。400ページ近い分厚い本ですが実におもしろい。また読んでみたいと手元に置いています。
 でも「読むには気力がいる」と思うようになりました。
 8年前引っ越した頃は『カラマーゾフの兄弟』の新訳が話題になっていて文庫本を買って読みました。それだけの気力をなんとも思いませんでした。体力と同様、「頭」も「気力」も老いてきました。それでもなんとか「勢い」をつけて『クラバート』を読もうと、同じプロイスラーのもっと読み易い作品を図書館で借りてきました。
『クラバート』は1971年に発表され、日本では1980年に翻訳・出版されています。本には帯がついています。

   《 宮崎駿監督推薦の長編ファンタジー「いい本です。自信をもっておすすめできます。」 》

 彼の全盛期のコメントでしょうか。「宮崎駿がいつかこの作品を映画にしてくれたらよかったのに……」と思うのも〈老いの繰り言〉か。人はみな老いてゆきます。
 今月は『クラバート』を読むことにします。
コメント
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