屯田物語

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詩集「四季の風」夕愁白嶺<宿の女>

2022年03月27日 | 四季の風
<宿の女>
宿の女は
山形の生れだと云う
私の生れが
北海道だと云うと
宿の女 リエさんは にこっと笑った
北国の三月はまだ一面が雪だ
リエさんは京都の方が幾か寒いと云う
雪のある方がまだしも暖かだと云う

私にもそんな記憶がある
牡丹雪の降った時など
割方暖かなものである
リエさんは故里の話を聞かせくれた
リエさんのはちきれそうな躰が
東北の子供達の
リンゴ色した頬を思わせる
遠く離れた旅空で
お国自慢は楽しいものだ
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