浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

サクラマスとヤマメ

2015年05月24日 | 日常
息子の入学式の時に寮監長からサクラマスの話がありました。

サクラマスは稚魚のうちは川で育ち、海に出てから成魚となります。
海に出ず、そのまま川に住みつき、淡水魚となった場合はヤマメと呼ばれ、体長は20~40cm程度ですが、海に出て育ったサクラマスは体長30~70cmにもなります。
もとは同じ魚なのに育つ環境が違うと全く違う成魚になるのです。

そのことを子どもに置き換えると、寮生活という新しくも厳しい環境で生活することが子どもが大きく育つ事に繋がるのではないでしょうか、というお話でした。

なるほど、昔から「可愛い子には旅をさせよ」とも云うし、「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」とも云うし、厳しい環境が人を成長させる事は間違いないでしょう。

もちろん僕も大いに同意するのですが、一方でひねくれ者の僕はそれが全て正しいわけでないだろうとも考えてしまいます。

それぞれの人に適した環境があるはずだし、田舎で暮らしている今の僕が、都会で暮らし続けたかもしれない僕に劣っているとも思いません。

ただ志を持ち続けるが成長には必要な事だと思うのです。