浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

ジダンとマケレレ

2012年12月19日 | 日常

ジネディーヌ・ジダン(フランス)という歴史に残るサッカーの名選手がいました。(現役を引退しているので、過去形にしています)

彼自身、類稀な技術・戦術眼を持っていて、間違い無く、当時の世界ナンバーワン選手だったと思われます。

その彼の特長としては「彼がグラウンドに立つと他の10名の選手が上手くなる」と言われるほど、他の選手の能力を引き出すことが出来ることでした。

これは理想的なリーダーと言えるかもしれません。

自分が活躍するだけでなく、仲間の力を引き出して輝かせることができるのだから、一緒にプレーしていて楽しいことは間違いありません。

さて、そんな彼が必要不可欠と評価した選手は、監督・チームメイトからは絶大な信頼をおかれるけれども、世間(特にサッカーをビジネスと考える人たち)からは十分な評価を得ることが出来ませんでした。

彼の名はクロード・マケレレ(フランス)と言います。

フランス代表やレアル・マドリー(スペイン)でジダンとマケレレは一緒にプレーしていますが、ジダン自身が「自分が思う通りにプレーできたのはマケレレがいたからだ」と評価しています。

マケレレ自身はリフティングもまともに出来ないと言われるほどの技術しかありませんでしたが、その身体能力や戦術眼、危険察知能力、ポジショニングなどチームを機能させるための能力がとにかく優れていました。

まさに縁の下の力持ちのような役割で、チームにとっては欠かせない存在だったようです。

ジダンが仲間の能力を引き出すことに優れ、マケレレは仲間の欠点を補うことに優れていたのです。

どちらも仲間を輝かす素晴らしい選手だと思います。

我が身を振り返り、自己中心的になっていないかと反省しています。