浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

アッシュの実験

2012年12月21日 | 日常

「アッシュの『同調』実験」というものがあります。

アッシュさんはポーランド出身のアメリカの心理学者です。

その人が1951年に紹介した実験です。

詳しく書くと、うまく説明できないので簡単に書くと、

10名くらいのグループを作って、簡単な3択問題を18問出します。

普通に行えば、誰も間違えないような簡単な問題です。

これを1名ずつ答えていきます。(グループ全員が他の人の答えを聞くような状況となっています。)

さて、ここで実験となるのですが、実は1名(被験者)を除いて他の人は全員サクラです。

そのサクラの人たちが18問中12問で揃って同じ誤答を行います。

そして必ず被験者の1名が最後に答えるようにします。

すると、どうなるでしょうか?

37%の被験者が本当は正解を分かっていても、他の答えにつられて(同調して)、間違った答えを出してしまう結果が出たそうです。

また同調しない人にもかなりのストレスがかかります。

この実験では人間の心理について、周囲の人の意見や反応などに大きな影響を受けることが明らかにされています。

たしかに自分が正しいと思っていても、周りの人全員に「間違っている」と言われると自信がなくなるものです。

しかし、さらに面白いのは、自信を持って自分の意見をいうためには、何名の支持者(仲間)がいれば心理的なストレスが軽減されるか?ということです。

グループの大多数でしょうか?それとも過半数でしょうか・・・・?

実はたった1名が自分と同じ意見(答え)を支持してくれると、本来自分が考えている意見(答え)を自信を持って言うことができるそうです。

もしかしたら、僕の一言で勇気を持って歩み出せる人がいるかもしれません。