浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

後期高齢者医療制度

2008年04月10日 | 福祉

どこぞの首相が「後期高齢者なんて呼び方は失礼だ。長寿医療制度と呼ぶことにする。」と言ったそうな。それもこの制度が始まって、すぐに。

この国の政治は大丈夫なんでしょうか?

平成20年4月1日から「後期高齢者医療制度」なるものが始まりました。簡単に説明すると、75歳以上の人は、今まで健康保険(国民健康保険や政府管掌保険(扶養も含む))と老人保健の2本立てでしたが、それを1つにまとめたということです。細かくはかかりつけ医を決めるとか保険者が広域連合になるとかあるんだけど、それは別にどうでも良いことです。

問題なのは、この制度が始まるにあたって準備期間が2年近くあったことです。この間、「後期高齢者」という呼び方に関しては、政府関係者はもちろんのこと、国民からも意見は出てこなかったはずです。もし「この制度が始まることを知らなかったから、意見の言いようが無かった」という人がいたとしたら、それこそ無責任でしょう。少なくとも新聞やニュースで目にする機会はあるわけですから。

いや、国民だけを責めるつもりはありません。国の方向性を決めるべき立場の首相が、制度が始まってから呼称を変えるというのは、いかがなものですか?それだったら、制度が始まる前に言いなさいよ。

はぁ~、この医療制度も中身がコロコロと変わっていくんだろうな。それに現場で携わる人たちは振り回されるんだろうな。