もう何年(十何年?)も前からですが、電子辞書が普及しています。最初の頃は国語辞典が、そして和英辞典などの外国語辞典、最近ではカタカナ言葉辞典や簡単な日常会話が登録された電子辞書があるそうです。それこそ、ポケットサイズの小さな電子辞書に数ヶ国語の辞典や様々な機能が付いて1万円を下回る値段で売られています。
僕も大学時代に一度電子辞書を持ったことがある(その頃の電子辞書は今とは比べ物にならない程度の機能でしたが)のですが、単語を入力すれば、すぐに回答が得られる便利さにも関わらず、すぐに使うことを辞めてしまいました。何故か違和感があったのです。それに便利なのに便利だと感じなかったのです。
今だったら、あの便利さを理解できるのでしょうか?外出する時にわざわざ重たい辞典を持っていく必要もありませんし、不意の時にも膨大な量の情報を持ち歩いているわけですから。
でも僕はあの紙の辞典を引くのが好きなんですよね。パラパラとページを捲るときやずっしりと重たさを感じるときに自分で調べた達成感がありますからね。そして、何より僕が気に入っているのは、目的の単語を調べた後に、その付近に載っている言葉の意味や使い方を知ったり出来ることですね。少し物知りになった気分になります。