浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

喫煙者は病気なの?

2005年11月10日 | 日常

これはエライことですよ。新聞を読んでいたら、「禁煙治療に保険適用」の見出しがあるではないですか。今までは一部の病院で「禁煙指導」という形で、全額自己負担(大体一ヶ月に3~5万くらいかかる)で、肌に貼るパッチやニコチンを少なくしていく方法を受けていました。これを約3ヶ月くらい続ければ、一応完治するということです。

その記事によれば、「禁煙はニコチン依存の病気」であり、「肺がんをはじめ、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病を引き起こす要因」であるため、「禁煙指導は治療である」とのことです。

つまり、公的に「病気に対する治療」と認められたから、公的医療保険の給付対象にしましょう、ということです。今までは、喫煙は個人の意思によるものとされていましたから、これがニコチン依存による病気と考えられるのです。欧米ではすでにニコチン依存症を「繰り返し治療することで完治しうる慢性疾患」と捉えているそうです。

それって、どうなんでしょう。いや、僕は禁煙治療に保険を適用することに対しては、抵抗がありません。むしろ、それで脳卒中や心筋梗塞になる人が少なくなるなら大歓迎です。今まで脳梗塞で身体が麻痺して大変な人や心筋梗塞で突然死をする人を沢山見て来ていますから、それが減るならば応援したいです。試算によると将来的には生活習慣病が減ることで、医療費の抑制にもつながるそうです。

いや、僕が気になるのはそんな事ではなくて、喫煙者の大部分が「ニコチン依存症」という病気(症状)と判断されることです。一応、ニコチン依存度テストなるものがあるみたいですが、タバコを吸っている人が、「あなた病気ですよ」と言われて納得するのでしょうか?

そう言うのだったら、病気の素を売っている会社をどうにかしないと・・・。