浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

白血病を考える

2005年11月07日 | 日常

本日のニュースで歌手の本田美奈子さんが急性骨髄性白血病のため亡くなられたと報道されました。僕はこの「白血病」という言葉を今まで度々耳にしてきました。

僕が初めて「白血病」を知ったのは、いつだったでしょうか。はっきり覚えていません。それでも急に身近な病気になった時のことは覚えています。

僕が高校生の頃、同級生が白血病と診断されました。当時の僕は病気に関する知識が全くありませんから、休憩時間に一緒にトランプに興じていたその友人の姿を見て、それ程深刻な病気だと思いも拠りませんでした。それからの彼は骨髄移植をしてくれるドナーを捜すため、アメリカに渡ったり、テレビ出演でドナー登録を呼びかけたりしていました。そのテレビ番組を見た東ちづるさんが協力してドナー登録を呼びかけたりしていたので、もしかしたら、知っている人もいるかもしれません。

学校にいるときの彼は、いつだって変わらない友人でした。一緒にトランプをするのが僕たちの楽しみでした。ただ、今から考えると、僕は彼のために何一つ手助け出来ていなかったのです。彼は常に生死について考えていただろうし、大きな不安を抱えていたに違いありません。そんな彼の心情を僕は考えていたでしょうか?

「白血病」の病名を聞くたびに考えるのです。僕はあの時、彼に何を出来たのでしょうか?いや、今の僕は何が出来るのでしょうか?