虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

生活保護 引き下げ

2013-01-17 | 新聞・テレビから
社説は、 「生活保護  子どもの貧困に光を」が題目。

「貧困家庭の子どもたちのことを考えれば、生活保護の引き下げは慎重に対応すべきだ」が書き出し。

慎重に対応すべきだ、ということは、社説子は、基本的に、生活保護の引き下げに賛成なのだ。ただ、子どもの教育費にしわよせがいくことを心配している。

厚労省が、生活保護の引き下げを検討することになったのは、社会保障審議会の調査結果によるらしい。その検証によると、夫婦と子ども1人の3人世帯では、生活保護費の方が、低所得者の3人世帯よりも、月に約13000円多い、という結果らしい。(ちなみに低所得者の3人世帯の支出は約143000円。3人世帯の生活保護費は約157000円)。

なんということを言い出すのだろう。3人で生活費15万は最低の線だろう。

しかも、生活保護を受けている人の中で、3人以上の世帯は全体の8%。76%は単身者なのだ。(単身者の生活保護費は約73000円)。

また、全体の82%が、高齢者(一蕃多い)、母子、障害者、傷病者だ。

全体のたった8%の3人以上の世帯の生活保護費が低所得者の支出額よりも多い、という理由で、生活保護費の引き下げを検討するなど言語道断だ。

要するに、財政支出をおさえるため、貧しい者への支出は減らし、そのかわり、大企業への大判振る舞いをする。ひどい世の中だ。子どもの問題などではない。

その社説の下に、「社説余滴」という社説を書く人のコラムがある。今日は、経済社説を担当している駒野剛という人のコラム。「安部さん、やってみなはれ」という題で、アベノミクスを応援。「今こそ政治の出番だ。アベノミクスは大いに試す価値があると思う」

こういう人がこれからの朝日をリードしていくのかしら。社員もやってられないだろうな。

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6 コメント

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無題 (田代栄助)
2013-01-18 23:26:08
国とは何から成り立っているのかを、秀でた才覚の持ち主で有ろう三権の分野に携わるお歴々は判っていらっしゃるかなぁ?

渋沢栄一のような企業家と田中正造のような政治家と児島惟謙のような裁判官が1人でも居たら泥沼から蓮が花を咲かすのでしょうが、もう遅いでしょうね我が日本。
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Unknown (荘太郎)
2013-01-19 20:29:30
政府、官僚、大企業、司法、大学、メデイアは、癒着というよりも、いまや、一体、結合していますからね。
日本は、かれらのなすがままです。

もう1度、幕末か明治にもどった気で草莽決起せねば・・・。
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老人漂流社会 (田代栄助)
2013-01-20 21:47:24
NHKスペシャルを見ています。
単身・病身などで自身の住居に住まう事が困難な老人をショートステイ施設を転々とさせ続けさせる事や特養入所待機42万人とは、戦後社会を支えてこられた方々に対して国が為す行いなのでしょうか?
地道に静かに生きた人への報いは、放り出す事なんですね・・・。

未来を支える子等と社会を支えてこられた老人に手を差し伸べきらない国は誰を護っているのでしょうかね。




またまた現政権に潜り込んだあの人の望む「自助努力で生きる」社会って実現できるんですかね?


助け合って生きる事こそ美徳。
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Unknown (荘太郎)
2013-01-21 18:28:52
NHkスペシャルは見てないのですが、「老人漂流社会」、なるほど、そういう時代になっていますね。

生かさぬよう、殺さぬよう、のあの徳川時代の悪政を笑えませんね。それでも、江戸時代は、たとえ、ほんの少しでも増税すると、農民は黙っていませんでした。

それにしても、ひどすぎる。

どうして、こんな日本になったのでしょう。

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さて (田代栄助)
2013-01-23 00:19:51
そろそろ立ち上がりましょうか?  
かの胡散臭さプンプンの連中が「立ち上が」る前に、市井の民の本気見せますか?

我が武州には遠藤兵内と言う先人も居ますんで、なんとかしましようかね。
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Unknown (荘太郎)
2013-01-23 20:45:03
遠藤兵内さん?聞いたことがあるような、ないような。

明和の大一揆の兵内さんではないですよね。
武州には、武州世直し一揆の紋次郎さんもいますね。
武州は、甲源一刀流の達人も多そうでたのもしいですね。

でも、「なにかを倒せ!」とか抗議の立ち上がりは、すぐにつぶされそうですね。まずは、個人の精神の独立宣言みたいない、「自分は、それをしない。これをする」という一人からの声あげでしょうか。

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