らんかみち

童話から老話まで

初めてのアーティチョーク

2013年06月05日 | 酒、食


 昨日の会議でアーティチョーク栽培の話をしたけど誰一人として理解できなかった。それは不思議じゃないけど、理解できないことには蓋をしてしまおうとする。
 聞かなかったことにすれば知らなかったことも恥ずかしいと思わずに済むということなんだろうか。新しいことをやろうとする会議でこれだから、なにかにつけて余所様の後追いしかできないんだね。

 今夕の英会話クラスで、性懲りもなくアーティチョークの話を持ち出したら、「教室が終わったら収穫に行こう」とホットな反応が返ってくる。それもそのはず、メンバーにアーティチョークを栽培している人がいて、アーティチョークの大好きなアメリカ人が講師を務めているから。
 でもこのコミュニティーですら、ぼくが参加するまでアーティチョークの話題は出なかった。アメリカ人が「あれはとても美味しい」と言ったから耳を傾けてもらえたんだ。
 ぼくの社会的信用度が低いせいで、いくら紹介してもアーティチョークが認知されない。「調理して食わせてくれたら評価してやろう」という反応は、ごもっともか。

 写真は教室の後で講師がアーティチョークを収穫しているところ。彼も調理方法は知らないらしく、「お母さんに聞いてみる」と。恥ずかしながら、ぼくも今日が初めての調理体験だ。ネットなんかで調べてみると、色んなゆで方が紹介されている。大きく分けて先にガクをはがすか、ゆでてからはがすかだが、どっちもやってみたけど、違う!

 ロサンゼルスで食べたアーティチョークのマリネはこんなもんじゃなかった。ネット上のレシピは、今日のようにある程度育ってしまったものを扱っていると思う。ぼくの目指しているのは、もっと若いうちに収穫されたものじゃないかな。瓶詰めのものが小さいのは、そういうことだったんだ。
 茎もゆでてみたけど、中心の軟らかいところだけ食べられる。葉は香りが強すぎるし、硬くてゆでて食べるわけにはいかない。ああ、やっと理解できた。アーティチョーク料理はここから始まる。