らんかみち

童話から老話まで

ビワのジャムとビワ種酒

2013年06月23日 | 酒、食


 旧暦5月15日の本日は氏神様の祭礼。宮司さんに来ていただき、祝詞を上げた後直会(なおらい)と称してお豆さんと日本酒をいただく。昔の人が考えたコミュニケーションの一つで、なぜ今日かというと、一年で最も月が大きく見える日だから。今宵は梅雨空で月を愛でることは出来なかったけど、気持ちの上では大満月ということで。

 枇杷をたくさんいただいたので果肉の部分はジャムにした。色が暗いのはサトウキビ砂糖を使ったから。バカバカバカ! 酸化したような色合いにがっくり。でも、ジャムに興味はなく、枇杷の種が欲しかった。
 枇杷の種というのは生で噛んでみても強い香りは無いが、焼酎に漬けて(たぶんエキスを抽出するのに砂糖が必要)半年もすると、こ、これは咳止めシロップか? という香りが素晴らしい。矯味剤として使われる杏仁水と非常に良く似た香りで、つまり杏仁豆腐の香りが堪らない。

 ジャムは粘りが出ず、失敗だろうな。びわ種酒は、半年待たないと結果が分からない。前に漬けた梅干しは、ようやく梅酢が出てきた。ラッキョウは漬けなかったけど、昔の人はこうやって色んな食品を自力で作っていたんだね。
 秋には味噌を仕込むつもりだけど、母は普通にやっていた。今はもう出来ないし、レシピを聞いても分からない。でも味噌は何度か仕込んだことがあるので、やれると思う。当たり前に、やれると思う。