らんかみち

童話から老話まで

果実酒の季節を迎え

2013年06月02日 | 酒、食
 スーパーで知人に会ったら「梅酒を作るんよ」と、すごい勢いで梅とホワイトリカーを買い込んでいる。そうか、もうそんな季節なんだ。ロクでもないことばかりが身の上に降りかかったりするもんで、人様の振る舞いで季節の移ろいに気づき、余裕のない生活なんだと実感する。よっしゃ、オレも梅酒を仕込むぞ!

 七折梅に手を伸ばしたとき、あれ、これと同じシーンを見たことがある! デジャブに見舞われてみればそんな気もする。うちに帰ってみると、2010年に仕込んだ梅酒と山桃酒があるじゃないか。
 梅も山桃も取り出していないので少々濁り気味だけど、飲めないことはない。でも全然美味しくない。

 日本で果実酒の王様といえば梅酒だ、と言い切って異論は出ないと思う。梅酒専門の会社があるくらいだから、味の面でも薬効の面でも突出しているんだろう。では果実酒の女王様といえば、ぼくとしては檸檬酒か。
 バナナとかスモモやカリン等々、いろんな果実を漬け込んではみたけど、毎日でも飲めそうなのは梅酒と檸檬酒だけだった。ブランデーを使ってみたこともあるけど、梅と檸檬の前には何のごりやくも実感できなかった。

 そういうわけで、押し入れに眠っている訳の分からない果実酒(いっぱいある)は、梅か檸檬を漬けて復活させようと思う。あ、そうだ、今年は付き合いでブルーベリーを買うことになりそうだから、ブルーベリー酒ってのは大ありだろう。え、だったら葡萄を漬けたら葡萄酒になるのか? それはやったこと無かった!