らんかみち

童話から老話まで

無農薬農法というより、放ったらかし農法じゃないか

2013年06月25日 | 暮らしの落とし穴


 これが、ズッキーニだってぇ? 細い方はうちの放ったらかし農法で育てたミニキュウリ。比較の対象が間違っているようにも思えるけど、ミニキュウリと大差ない長さと米ナスのような丸み。こんなズッキーって、有りなの?



 無農薬農法の現場に赴いたところ、見たこともないおどろおどろしい植物が生い茂っている。聞けばズッキーニというじゃないか。その葉っぱの大きさや茎がのたうち回る様は、店頭に見かける端正な姿のズッキーニからは想像も出来ない凄まじさだ。アーティチョークもだけど、こういう野菜に囲まれて育てばこそのガウディー様式じゃなかろうか。

 ジャガイモの収穫を手伝った。無農薬農法ということだけど、ぼくに輪をかけた放ったらかし農法じゃないか。1日がかりで120kgくらい収穫したろうか。そして、同じくらいだけ捨てた。虫食いがあったり青かったりと、売り物にはならないものが非常に多かった。

 傷物を捨てていると、食えるのに、もったいないなぁ、という憂いが収穫の手を重くする。もし料理好きなおばちゃんたちを集め、傷物はただであげるから収穫を手伝って、と依頼すればポテトチップスでも作るために頑張ってくれるんじゃないか。そういう手を考えたくなるくらい歩留まりが悪かった。

 アーティチョークも無農薬で栽培してくれないかな。確かに下処理の面倒なハーブだけど、手をかけただけの見返りはあると思う。てか、個人的にそう思う。