らんかみち

童話から老話まで

旅の総括もめでたく終わり

2010年07月26日 | 暮らしの落とし穴
 広島市内から呉市に向かう途中、道を間違えてバイパスに入ってしまい、すぐに出たけど道に迷ってしまいました。ガソリンも入れることだからと、スタンドに入って、「呉れに行きたいんです」と店員のおばちゃんに尋ねたら、「はい」とだけ。いやそうじゃなく、道を聞いてる旨を伝えたら、「それならこの道を真っ直ぐ行ってください」と。
 そこはかとなく不安をかき立ててくれるおばちゃんだったけど、指示通りどちらにも曲がらずに真っ直ぐ行ったら呉市に到着できました。おばちゃんの道案内も捨てたもんじゃない。

                  

「大和ミュージアム」こと呉市海事歴史科学館の入館料は一般500円でしたけど結構な入場者数で、国籍不明な来館者は母国語のアナウンスを聞けるヘッドフォンみたいなのをしながら歩いてました(恐らく)。お隣のてつのくじら館と映画との相乗効果もあってか、ありがちな箱物と一線を画す人気施設なのだとのことです。
「てつのくじら館」こと海上自衛隊呉史料館というのを分かりやすく言えば、海上自衛隊のPR施設です。ここに一歩足を踏み入れるや、「兄ちゃん、自衛隊に入れへんけ、給料ええでぇ~」と入隊勧誘を受けるなんてことはありません。退役自衛官のボランティアさんが、熱心に展示物を紹介してくださいます。

 しかしねぇ、入館無料なら文句も言わないけど、せっかくの展示なんだから金を払ってでも潜水艦の内部を探索させてほしい。「狭くて危険である」というのを理由にごく一部の開放にとどまっているのは、案内役の潜水艦乗りの方も残念そうでした。軍事機密ってこともあるかしれませんが、アメリカなんかじゃ魚雷発射室とか、隈無く公開しているって聞くのに……。
 
 呉を後にして一路とびしま海道に向かううと我が島はもうすぐそこにあって、旅は終わりを迎えようとしている、はずが! Googleの地図を印刷したとき、橋のかかっていない島もフェリーでつながっているので、いつの間にか橋を通れると勘違いしてました。行けども行けども橋が見えず、やがて元の場所に戻っていることに気がついて、同じ所をぐるぐる回るリングワンダリング現象に陥っているのかと青くなりました。
 単に小さな島を一周しただけでしたが。そんなこともあってフェリーの終便に辛うじて間に合った次第で、家にたどり着いたときにはすっかり日が落ちていました。
 
 正直言って今回の旅ではGoogleの地図はほとんど使いませんでした。指示が細かすぎてかえって分かり辛かったのもあるし、新たな道ができていたり通行止めになっていたりで、現地の案内に従うか、現地人に聞く方が確かでした。
 バイクツーリング用の優れた地図が売られてるけど、文字が小さい上に値段がでかい。しかも地図を燃料タンクの上に置くのに、タンクバッグってものが必要になります。あの地図をナビに入れてくれたらバイク人に売れると思うけど、需要が少ないからなあ。やっぱぼくって人間にはナビが必要だと、今回の旅でも思い知らされた次第です。

                  

 上の写真は、福山童話教室のお師匠さまも通われたという野忽那島を、上蒲刈島(かみかまかりじま)から見たもの。こんな所から松山の沖合に浮かぶ島が見えるんだ!

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