らんかみち

童話から老話まで

HEATTECHとHEATFACT、あるいは牛丼屋

2011年12月16日 | 暮らしの落とし穴
「す◯家の牛丼祭り、並丼250円」のリーフレットを目の当たりにし、これを食わずんばオレの人生、長い目で見たら損をするのではないか、といった強迫観念に囚われて、はや5日。たまりかねた昨日、バイクを駆って島を飛び出し、斎灘(いつきなだ)を渡って大都会今治市のす◯家に詣でたのである。

 す◯家といえば、強盗さんによる人気投票では吉◯家を圧倒し、◯屋などの追随を許さないわけだが、さて一般人にその法則が適用できるのかどうか。数日前に食べた吉◯家と比較するため、牛並丼をお新香セットでいただく。
 うむ、少な目だが肉の薄さは昔の吉◯家を彷彿させ、タレは甘さが控えられてちょうど良い。お新香は似たようなレベルでまずまず可とするが、味噌汁は吉◯家よりも好感が持てる。

 総合評価として、巷で噂されるほどの差は、す◯家と吉◯家の間には無いと思われる。2人の副審から赤と白の旗が一本ずつ挙がり、主審に判断が任されて迷った末どちらかの旗を挙げた、という程度の判定で吉◯家が一歩リードしている、という印象か。

 それにしても、アイマスクをされた状態で目の前に牛丼並お新香セットを出され、ブラインドを解除される。そして先入観のない状態でセットを食い、「今食べたのは吉◯家か、す◯家か」と問われたとして、正解を出せる自信は50パーセントしか、ぼくにはない。箸から何から、吉◯家とそっくりじゃないか、仁義はないのか、矜持は!

 どちらにしても320円なら満足なりぃ、と次はスーパーのイ◯ンに詣で、メンズ肌着を物色中、イ◯ンにHEATTECHがっ! と驚いて良く見たらHEATFACTではないか。良く似たネーミングとロゴであるばかりか、パッケージまで似ているように見えてくるから不思議。
 こ、これは、製品に余程の自信があるからこそユニク◯に喧嘩を売ったに違いない、ということなら悪かろうはずもない。そう確信してインナー上下を買った。

 ふむふむ、ハイネックロングスリーブはHEATTECHよりやや厚手に思えるし、その分だけ温かいような気がする。
 がぁ~しかし、イ◯ンともあろう一流会社がユニク◯に追随するのはいかがなものか。テクノロジーではなく、販売戦術での「あやかり」たるや、ビール業界の仁義なき戦いにも似て不毛なり。せめて「温暖化宣言」みたいなネーミングによって、COP17で京都議定書体制からの離脱を宣言した我が国を嗤うくらいのエスプリがほしかった。
 あ、でも、HEATTECHと間違えてHEATFACTを手に取ったのは、事実(FACT)なんだけどね。

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