らんかみち

童話から老話まで

今治市長選挙によせて

2009年02月07日 | 暮らしの落とし穴
 明日は今治市長市議選挙の日とあって、こんな寒村にもこの数日選挙カーがやってまいります。過疎地の少ない票をあてにしてない候補も多いので昔ほどうるさくないのはいいんですが、候補者が来るたびに作り笑顔で手を振るのもしんどいもんです。意中の候補があるなら他はシカトすれば良いようなもんですが、世の中そう簡単ではないのです。
 過疎化した村はとかくゴミ捨て場の対象にされます。そういった暴挙に対抗するための自衛手段として、議員さんに力になってもらわないといけません。どなたが市長になるか議員になるか分からないので、全ての人に良い顔をしておきたいのです。
 
 ほんの数年前、今治市が市町村合併する前はこんなじゃなかったと思います。選挙になると町が二分され、負けた候補を応援した側の会社は下請けの下、孫受けとなって冷や飯を食わされたこともあるやに聞いてます。でも今回の選挙戦はドロドロしたというより、白熱したクリーンな選挙なのでしょうか。数十年前のこの町の町長選挙では実弾が飛び交ったのですから。
 
 いつの選挙戦のおりだったか、この村には面白いエピソードが伝わっています。
 激戦が予想された町長選挙の投票日、あるお爺さんが投票用紙に「次郎、すぐにかえれ」と書いたとか。お爺さんは電報と間違えたのかもしれませんが、開票時にその票が誰に投じられたものかで一悶着ありました。無効票になるのか、それとも候補者の○○次郎さんに投じられたものか、というわけです。
 
 その選挙の結果がどうなったのかは知らないんですが、今回の市長に立候補している現職と全く同姓同名の市議候補が立ってます。よもや現職への刺客として送り込まれたとは考えられませんが、「現職は落ちる」ともっぱらです。
 ぼくとしてはどちらに投じるべきか良く分かりません。どのみち島嶼部はないがしろにされるでしょうが、どちらの候補にも、せめてこの島をゴミ捨て場の対象にだけはしないで欲しい、と願うばかりです。

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