らんかみち

童話から老話まで

太刀魚はしゃぶしゃぶポン酢が最高?

2009年11月01日 | 暮らしの落とし穴
 太刀魚って立ち泳ぎしながら海面にジャンプするんですよ、でもってあやつの鋭い歯で咬みつかれたら大怪我は必至。だから太刀魚を釣り上げるとその頭を足で踏みつけるとか金づちを打ち付けて絞め、針をラジオペンチなどで外すんです。しかし昨日刺身をくれたおばちゃんは、タオルを巻いた手で頭をつかんで鯖折りにすると、えらの辺りから指を入れて針を抜くじゃないですか。実にスマートで、いかに釣り技術に長けてているかってのがぼくにも分かるのでした。

 今日は別方面からまたもや太刀魚がやって来ました。コイケダさんが「霜降りにしてポン酢で食うてみたらどないや」おっしゃるので、もみじおろし、柚子こしょう、寒ずり、の三種の神器を用意してみました。しかもポン酢はナニワで人気の旭ポン酢とくれば、これはもう不味かろうはずもないわけですが、駄目押しとして愛媛の地酒、梅錦は山廃純米。純米酒を熱燗にすると雑味が頭角を現して不味くなるかもしれないけど、こんな秋雨のうそ寒い夜はぬる燗でほっこりしとうございます。

 燗徳利は地元、保丹窯、盃はやはり地元、大島窯、と洒落込んでみました、がこの組み合わせ、合うような合わないような……。
「君ぃ、君も酒飲みなら『備前の徳利に唐津の盃』という言葉を知っておろう」と、陶芸クラブの重鎮、要釉斎先生はおっしゃるのですが、なんで備前の徳利に備前の盃で不足やねん、言いたくなります。しかも酒を呑みもせん陶芸耳年増の先生にいわれにゃならんの。
「うむ、割れ鍋に閉じ蓋という言葉もあるのう、即ち互いの個性を引き立て合う組み合わせこそが互いにとってのベターハーフなのじゃ」ということのようですが、陶芸初心者のぼくには今ひとつ分かったようで分からないような……。

 太刀魚の食べ方ですが、唐揚げもやってみたけど天ぷらと同じで食感にパワー不足を否めません。もっとも良かったのは、しゃぶしゃぶポン酢、もみじおろしでした。身は小さくなってしまうけどプリプリ感が出て、えっ! もしかしてフグ? なぁ~んて、もみじおろしとポン酢の香りに騙されてしまいそう。冷える夜は刺身よりも断然しゃぶしゃぶがお勧めのようです。

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2 コメント

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嗚呼、有言実行! (basil_o)
2009-11-01 21:16:35
こんばんは。そちらも雨ですか。ナニワ方面も昼間の暑さが嘘のような冷たい雨夜です。

さて、昨日の今日で太刀魚ポン酢攻撃遂行、その行動力に感服致しました。そして自分の食い意地的想像力(妄想力?)にも感心(笑)太刀魚の食感って唯一無二かもね。

ところで、豊の梅は高知の「どろめ祭り」の酒でございます。蔵元の頒布会を申し込んでおりまして、隔月であれこれ届けてもらっているのです。酒が旨くて修行の道場は大変でした・・・

ぐい飲みはともかく、徳利は百円均一ショップので間に合わせているコイケ・・・おっと、basilでした☆
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ぬる燗でグッド (HAL)
2009-11-02 10:35:56
basil_oさま、やってみましたよ、熱が通ってしまう前の淡いプリプリ感がたまりません! ときには妄想に耽ってみるのもありってことですね

どろめ祭りの酒でしたか、そりゃさぞかし……おっと、妄想にふけっている場合じゃない、修行修行

100均の徳利は磁器でしょうね、温める酒以外は磁器やガラスの器で飲む方が世話がないばかりか美味しいと思います
分子レベルで見れば陶器も磁器もガラスも同じものらしいですが……。
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