らんかみち

童話から老話まで

これが「ゴーリンサン」ぢゃ!

2009年11月14日 | 暮らしの落とし穴
 今治市街を歩いていると亥の子さんに出くわしました。石畳に石は撞けないからクッションを、というより亥の子石は木製のようでした。亥の子歌なんてもう忘れてしまったけど、「元気な子が生まれますように」みたいな節の無いせりふを唱えてました。伝承が途絶えたというより、昨今のお子様は忙しいので、きっと練習ができないんじゃないでしょうか。伝統行事が忘れられていくのを見るのは寂しい限りですが、時の流れというヤツなら仕方ありませんね。こんな商店街でよくぞ続けてくれているものです。
 
 さて、太刀魚釣りにいざなわれて三日目にしてようやく一尾釣り上げました。普通の釣りとは合わせるタイミングが全く違って、魚が餌に食いついて電気浮を沈めてもじっと待ち続け、もうそろそろかなぁと思っていると餌だけ食われて浮が戻って来る、やられた! この1分ほどが待てずに合わせても、魚が空中をはねたときに針が外れてしまいます。えら洗いというヤツです。でも太刀魚が鰯を追ってひしめき合っている状況ならこの限りではなく、ルアーの方が良くつれるそうです。
 
 餌を取られてはまた付けて、また取られて下ろししていて、ふと見ると餌のキビナゴが一尾残らず姿を消している。ま、まさか中国人の兄ちゃん……いえいえ彼らは鰯を網ですくって餌にします。邪推したりしてはいけません。そうなると、「犯人はおまえだろう、白状せんか!」と詰め寄ったら、「ゲフッ」と答えて、やっぱり近所の飼い犬でした。お腹をさわってみたら孕んでいるのかと思うくらいパンパンです。「ごめ~ん、食いしん坊の犬じゃけん、かんべんして~」と犬の飼い主は太刀魚を一本くれました。というわけで二尾ゲットです。明日は自力で刺身としゃぶしゃぶ用にさばいてみます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿