らんかみち

童話から老話まで

サクランボ前線

2015年03月08日 | 暮らしの落とし穴
         

 食べるつもりで植えている菜の花を咲かせてくれた弥生二週目。ターサイはとうが立ち、河津桜は満開になった。ソメイヨシノはまだ二週間待たないと咲きそうもないけど、我が家の気が早いサクランボは開花し始めた。

 このサクランボは近所で最も早く収穫でき小ぶりな種で、自家交配できるのは良いけど、大して美味しくない。自分では積極的に食べないけど、好きな人がいるならご自由にというスタンス。といっても野鳥は除く。

 ソメイヨシノみたいに無数の花を咲かせるわけじゃないけど、サクランボの花もきれいじゃないか。この下で花見をしても良いように思うんだけどなあ。赤く色づいたサクランボを目で楽しみつつ舌で味わいつつ飲むのも一興ではなかろうか、やったことないけど。

 野鳥を害獣扱いするわけじゃないが、放っておくと熟れた実から順番に食べられる。栽培している本人はそのおこぼれに与れる程度。なので網をかけるんだけど、連中も必死だから木の根元の隙間から潜り込んだりして、ある程度は食われるのを覚悟してゆる~く付き合っている。
 そりゃそうだ、人間だけがこの世界に住んでいるわけじゃない。というか、サクランボを受粉させているのは、他でもない野鳥たちじゃないかな。