らんかみち

童話から老話まで

なんだかユダヤブルーな日

2010年10月28日 | 陶芸
 窯出しの朝、クラブ員の見守る中で窯の扉をギギ~と開けた瞬間、全滅だぁ~! 窯焚きのエラーもさることながら、トルコブルーにするかペルシアンブルーにするかで悩んだあげく、トルコに惹かれたのも大間違いでした。だいいち音感が良くなかった。正しくはターコイズブルーと呼ぶべきだったと気がついても、後の祭りってもんでさぁ……。

 ペルシャってのは今のイランでしょ、トルコはその隣だけど、中東というよりほとんどヨーロッパじゃないですか。だけど同じイスラム文化圏ならどっても似たようなもんだと思い込んだのも間違いでした。そして陶芸家の中にもトルコとイランを十把一絡げにしている人がいるのだと気がついても、後の祭りってもんでさぁ……。

          Itzhak Perlman Chopin Nocturne in C#minor
          

 いやぁ、バイオリンやピアノを演奏させたらユダヤ人のもんですねぇ。ホロヴィッツだったか、「ピアニストは三種類しかいない、ユダヤ人とホモと下手くそだ」と言ったのもうなずける気するし、バイオリンもやっぱりユダヤ人がすごい。

 演奏技法の面から言えば、このパールマンのスタイルはやや古いのかなぁと思うんですが、それがために彼独特のロマンチシズムに溢れた音色を生み出しているんじゃないでしょうか。
 陶芸作品が全滅した現実から逃避を図ってみましたが、ターコイズブルーでもなくペルシアンブルーでもなく、本日はユダヤブルーな気分でありました。