らんかみち

童話から老話まで

線刻を描く黒化粧皿

2010年10月21日 | 陶芸
 童話講座を見学に来られた方が「レベルが高すぎる」を理由に受講を断念なさったとか。特にレベルが高いわけじゃないし、レベルが高いとどうして分かったのか不思議ではあるものの、「レベルが低すぎる」とは言えませんもんね。

 我が陶芸クラブにも見学者が来られました。表でコンプレッサーを使って黒化粧土を皿に吹きつけておりますと、そのお二人の見学者がやって来てぼくの皿をしげしげと眺めてから素人っぽい質問をいくつかされました。
「この皿ですか? 絵を描くんですよ、線刻で」と、それなりの答えをしたんですが、分かったのか分からなかったのか。後でクラブの会長に尋ねたら、「レベルが低すぎる」と感じて帰って行かれたかも知れません。

 うちのクラブでレベルが高いのはたった一名。ぼくじゃありません。同じクラブの寡黙な方で、自慢話を聞いたことがないシルバー男性です。手捻りの作品を見たらぼくよりはるかな高みに立っておられるのは一目瞭然。自宅に電動ろくろがあるらしく、クラブでろくろを回したのも見たことないけど、そっちも上手なはずです。

 月末にある文化祭に出品するので、レベルが高かろうが低かろうが、とにかく焼かなくてはいけないのに、皿に描く図案が決定していない体たらくです。
 大皿が多いので、もしかしたら一人で2基の窯を焚かないといけないかも。そうすると今度は隙間が空きすぎるので、詰め物にする湯飲みやぐい飲みもこしらえてみました。
 線刻なんて初めてなので体が勝手に動くようなことはなく、頭と神経を使わなくてはいけないのは厳しい。どうやってもギリギリの仕上がりになりそうです。