らんかみち

童話から老話まで

エイズ検査なんて怖くて……

2007年04月22日 | 暮らしの落とし穴
「久しぶりぃ、その後体調はどう?」
 友だちからメールが来ました。
「あの体調不良は、歯が悪かったせいかも知れへん。今は医者に通いながら、スポーツジム通いを再開したよ」
 最後にメールしたのは、体調が優れなくてバイオリン教室やスポーツジムなんかをやめた頃でした。
 
「そら良かったな、こっちは中性脂肪、高血圧、尿酸値、胃潰瘍その他もろもろの成人病に侵されてヘレンケラー状態や!」
 なにがヘレンケラーじゃ、酒とタバコを止めりゃほとんど改善するような程度の不養生じゃないか! って思いますよね。
「へ~、良かったヤンか。エイズにかかってなかったら良かったとせにゃ」
「阿呆かぁ! そんなん怖くて検査受けられるかい」

 エイズなんて「あっしにゃ係わりのねぇことでござんす」と、胸を張って言えるぼくなので、そういう怖くて検査できない連中こそ検査に行けよって言いたくなりますが、気持ちは理解できます。

 しかしですよ、エイズ検査が人権を考慮して強制でないのは良いとして、人類のウィルスに対する進化は抗生物質の開発によって停滞してしまっているなら、ウィルスが進化するスピードに人間は決して追いつけないので、人類は滅亡に近づいているといえるのでしょうか? 
 
「それでもまあそこそこ生きてるし、息子も彼女できたみたいやし、なんとかなるやろ……」
 とまあ、人生なんとかなる、ですかね!
 

そば食って童話に応募

2007年04月22日 | 童話
 長らく探し続けていた「深大寺そば(じんだいじ)」を見つけたので慌てて買いました。買ってしまってから、冷凍庫には自分で打ったそばがぎっしり詰まってるし、野菜庫にはそば粉が出番を待っているのに気がつきましたが、このなんの変哲もないそばを買い込んだのにはちゃんとした理由があるのです。
 
 そばというのは日本中至る所で実りますし、最近では中国産やアメリカ産のそば粉も輸入されていて、自分で打ってみた限りでは国産と表示されている粉と大差が無いと感じます。
 つまり国産のそば粉の味がベストであるという根拠も保証もありません。だから「○○そば」という名物もまた、味を左右するはずのそば粉によって差別化されているのではないと言って差し支えないと思います。
 それならなぜ信濃のそばではなく、出石そばでもなく、調布市にある深大寺の名が冠された機械打ちのそばなか、それを説明するにはぼくの屈辱の歴史をひもとかねばなりません。
 
 今を去ること二年前でした。「深大寺ラブストーリー」という、深大寺周辺のそば屋を舞台にした原稿用紙20枚の短編小説んお公募がありまして、勇んで応募したまでは良かったのですが、結果は箸にも棒にもかかりませんでした。それどころか、昨年は応募することすらできないといった有様だったのです。
 
 ラブストーリーなんてオレには無理やな、というような思いで書いた作品だったし、主催サイドも第一回だったこともあるか知れませんが、大賞に輝いた作品を読むと、他でもなくぼくが学んでいる「生活童話」だったので驚きました。
 今年もあの悔しい思いをした「深大寺ラブストーリー」の公募があるようです。敵に勝つで縁起を担ぎトンカツを食べるみたいに、今年こそは深大寺そばを食って討ち入る覚悟で作品を書く所存にございます。