らんかみち

童話から老話まで

銃に頼るな、日本刀を振り回さんかい!

2007年04月17日 | 社会
伊藤・長崎市長、銃撃され重体…殺人未遂容疑で男を逮捕(読売新聞) - goo ニュース

 アメリカのバージニア州では大学で銃が乱射され、B大統領はやっぱり中途半端なコメントを出したらしい。
 まったくあの国の「指導者」ときたら副大統領をはじめ、揃いも揃って野蛮な連中ばかり。自分の身内が撃ち殺されても「開拓者精神」の名の下に銃を野放しにし続けるつもりだろうか。なんだか経済の停滞を理由に地球温暖化防止に背を向け、京都議定書に批准しないのに似ている気がする。
 
 そんなこと考えていたら日本で市長候補が銃撃された。短絡的というかアメリカナイズされているというか、日本人なら日本刀を振り回して襲いかかれといいたくなる。もしも犯人が右翼を名乗るのならそれくらいの気構えがないでどうするよ。日本人としての美学を失った犯行の形態に誰が共感できるだろうか。
 
 本当に気が滅入る一日でしたので、同じ銃の話でも軽薄な話を書いて眠りにつきたいと思います。
 実は先日、姪と彼女の子どもに会ったのですが、
「私の場合はできちゃった結婚だからね……」
という話になりました。
「できちゃった結婚って、英語で言えば『ショットガン・ウェディング』っていうねん」
 英会話の講師を務める姪だけあって、面白い表現をするもんです。
「意味? それはなぁ、アメリカのお父さんが娘をはらませた彼氏に猟銃を突き付けて『結婚せんとどういうことになるか分かってるやろな?』みたいに脅して無理やり結婚をさせたことからきた言葉やねん」

 なるほど! 日本では考えられない野蛮な言葉が生まれるのは、やはり銃社会のアメリカならではと感心したのですが、ちょっと納得できないことがあって言いました。
「それは分かったけど、お前の場合はちょっと違うんじゃないの? 散弾銃を構えたのはお腹が大きくなったお前の方で、銃口を突きつけられたのはお前の両親だろうが!」

 そうなんです、そういう子なんです。幼い頃から自己主張のはっきりできる子でしたので、詳しい事情は知らなくてもきっとそうに違いないと思います。
 でも今は両親と仲良く暮らしているので、親子の間なら時間と孫がわだかまりを解決してくれるから、銃を持ち出す必要なんてないのでしょう。
 実はそれは一般社会にも言えることで、銃では何も解決しません。21世紀なんだから、怒れるアメリカ青年も日本右翼も、他にもっと洗練された方法で自己主張すべきなんです。