M馬日記(元、日曜レーサー)

塩噴きじいさんの独り言
※2011年11月をもって一時停止
 (再開未定)

【読書】みをつくし料理帖

2014年08月14日 | Weblog
『みをつくし料理帖』 高田郁
  天の梯
 ISBN978-4-7584-3839-1


5年前にスタートしたこのシリーズ。
今月発売されたこの巻をいれて全10巻で完結です。

空港で買って機内で読んだのですが、クライマックスで思わず
泣きそうになっちゃった^^;。最近涙もろい自覚症状は大アリくい
なんですけど、いやはや、嗚咽しそうになって唇かんでしまっちゃった。

  #主人公は澪という女料理人。大坂で修行していたが
   訳あっての江戸。料理屋の主人やまわりの人々との交流、
   本人の才覚もあり、江戸で一目おかれる店になるのだが。
   吉原の花魁あさひ太夫こと幼馴染の身請け金四千両の
   工面は果たしてできるのか?


まあ、お金の工面までは予想どおりの筋だったんですけどね。
身請人が明かされるところは、思わずウルウルですわ(笑)。

やっぱりプロはうまいねぇ~。


北川景子主演で2度ほどTVで特番ドラマ放映されました。
ビブリア同様、主人公のイメージ全然違うやろ! と思いましたわY。


なんとなく書店で手に取って読み始めたんですけど、リアルタイムで
最後まで読むことになるとは、せっかち君な自分としては珍しいことで。


TVも小説も、娯楽と言えるものは、読んで(見て)楽しくハッピー
にならないといけんと思います。読後が重たく暗くなるのは最悪。

正直に生きている人がせめて物語のなかでだけでも幸せになって
もらわないと今を生きる私たちへの救いはどこにあるんでしょうかね?


こんな世の中だからこそ、心が温かく晴れやかになるようなもの
が必要なのです。たとえそれが空想だとしても。


*****

にしても、あゆむちゃん、死んだらいかんでしょ。
吉高、いい感じ。
だけど蒼井優ならいいのに、、と思っちゃった。

華ちゃん、いいね(笑)。


といいつつ、見たのは3回目ぐらい。
これもシリーズ物なんですけどね・・。



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リロード

2014年08月14日 | Weblog
久しぶりに帰省した地元は思い出の中の街とは様変わりしていた。

ビジネスホテルがいくつか建っていたり、空地や契約者募集中の駐車場
が目立つ駅前。そして人口5万人しかいない街にBarやバル、居酒屋
の多いこと。全部20~30代をターゲットにしているのだろうが・・。

高校から通っていてバイトもしていた喫茶店もすでにない。


ここは知らない街。

かつて一番賑わっていた通りを見まわしながら実家に向かう。
田んぼは分譲住宅地に。


病院は廃業したのだろうか?
奥の住居玄関先の迎え提灯が住人の存在を物語る。


知っていた道なのに・・・。


最後の角を曲がる。
家が数件並んでいたはずの場所は駐車場。

その先。
そこだけが何も変わらない。
実家の佇まい。

だけど、両親は年老いている。




久しぶりの帰省は、記憶の修正・更新という辛く苦しい作業を積み重ねる
懺悔の旅なのかもしれない。


老いた母が作る自分が好きだった献立。
しゃべることはないけど、ただ隣に居続ける父。

気持ちが大きいほどに、そこはもはや自分の居場所ではないということを
思い知らされる。



波が静かに浸食していくように変わっていく故郷。
周りがすべて削り取られても変わらぬもの。
そこに、ありつづけるもの。


飛行機の中でそれは蜃気楼のようでもあり、でも、現実なのだ。
重く、にがい。

贖罪の旅は私をえぐる。

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