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室蘭市民美術館 10月1日オープンへ追い込み

2008年09月28日 22時18分12秒 | 新聞などのニュースから
(日本語は英文のあとにあります)

Muroran Citizen Museum will open 1 Oct at basement floor in Muroran city culture hall.
Mr.Obara Shoji will become a presitent of Museum,he says "I wish young artists grow up in Muroran."


 北海道新聞2008年9月26日の室蘭・西胆振版から。


 室蘭市幸町の市文化センター地階を改装し、10月1日に開館する室蘭市民美術館で作品の搬入準備などが追い込みに入った。館長には運営団体「美術館をささえる会」(丸山貴陸(よしみち)会長)参与の小原章嗣さん(72)が就任することが決まり、「若い美術家が育つまちにしたい」と、市内初の美術館の誕生へ期待をにじませた。

 館内では25日、「ささえる会」会員と市教委職員が、市の収蔵品や作家から借りた最大100号の絵画計52点を壁につるす作業に追われた。絵の展示は終え、開館まで照明の調整などを夜を徹して行う。

 美術館は市の収蔵品を展示する常設展示場約160平方メートルと、企画展を開催したり、市民に有料で貸し出したりする企画展示場約140平方メートルの2室。館内では絵画や版画など体験講座も開き、地域密着型を目指す。

 室蘭市が運営するが、展示企画や作品管理などは同会会員ら約60人が担う。小原さんは以前、地元作家向けギャラリーを中央町で経営。2000年に発足し、今年4月「ささえる会」に名称変更した「室蘭に美術館をつくる市民の会」の会長を発足時から務めてきた。

 将来的には、ほかの美術館から作品を借りる構想もあるが、学芸員が常駐しないため、管理面での課題も残る。同会は研修などを通じてボランティアの知識向上に努める方針。

 入館は無料。開館記念展として1-19日に常設、企画展示場で、ともに室蘭で活躍した油彩画家、全道展会員の野本醇さん=伊達市在住=と、国展会員だった故福井正治さんの「2人展」を開く。


 ちなみに、福井さんも全道展会員でした。
 やはり全道展、国展会員の福井路可(るか)さんの父です。

 室蘭に美術館を誘致する活動は28年も前に始まったのだそうです。
 道としては、道央は札幌にあればいい-という考えなのでしょうが、胆振・日高の美術家にしてみると
「帯広、釧路、小樽、滝川にも公立美術館があるのに、どうして胆振・日高には…」
と思わずにはいられないんでしょうね。

 以前も書きましたが、人口9万人以上いる道内の市で美術館がないのは、室蘭と苫小牧だけです(苫小牧にも、同様の市民組織があります)。

 各地方都市の美術館では、地元ゆかりの美術家をとりあげた回顧展などがひらかれることがあります。
 それにくらべると、室蘭や苫小牧の美術家は、そういう機会に恵まれていないと言わざるを得ません。
 美術館での展覧会や、作品収蔵は、美術家にとっての最大の誇りです。
 室蘭地方の美術家には、大きな目標ができたことになると思います。

 時間があれば、札幌からも足繁く通いたいものです。

 ここは、市民の会メンバーか、市教委の社会教育担当の職員が、ぜひ学芸員の資格を取得して、館を盛り上げてほしいですね。


室蘭市文化センター地階に念願の美術館誕生へ(07年12月)
室蘭に美術館をつくる市民の会がシンポジウム(06年)




・JR室蘭駅から徒歩9分 


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