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あいちトリエンナーレ2019に関する走り書き的覚え書き 2019年秋の旅(35)

2019年10月31日 20時21分42秒 | 道外の国際芸術祭
(承前)

 さて、ここから9月25日と26日に見たあいちトリエンナーレについて書いていくが、間もなく11月になるという執筆の遅れを考慮し、これまでに発表された批評のたぐいは後で目を通すことにして、とにかく先を急ぐことにする。
 基本的に全作品の写真を撮ってきたが、紹介するのは一部としたい。

 こんなていたらくだが、とりあえず前回のあいちトリエンナーレは、ブログの記述が名古屋に到達すらしておらず、まったく記録がない。まあ、それに比べればまだマシかと、自分を慰めることにする。

 記憶が薄れているので、間違ったことを書くおそれも大いにあるけれど、どしどし指摘していただければ幸いです。


 「さくいん」にも記したが、筆者が愛知県を訪れた時期は「表現の不自由展・その後」騒動のあおりで、いくつかの展示が抗議のため見ることができなかった。さまざまな要因が重なって、この時期しか選びようがなかったのだ。
 その後、10月になって、同展示が再開されたり、小泉明郎さんの発表があったりで、他の芸術祭にも増して会期末特有の盛り上がりを見せていたことは、SNSなどでも伝わってきていた。
 筆者が赴いたのは、ユザーン氏のパフォーマンスも終了していたし、いうなれば「谷間の時期」だったようなイメージを抱かれてもやむを得まい。

 それでもなお、全体としていえば、あいちトリエンナーレ2019は素晴らしかったと言いうる。
 こんなに記憶に強く残った芸術祭は、札幌は地元枠なので客観的に評価しづらいから除外するとして、初めてである。

 意地悪い言い方をすれば、作品数がそもそも多いのだから、印象的な作品が多いのは当然といえなくもない。
 それにしても、十数パーセントの作品が見られなかったり展示縮小措置をとっていたりしたにもかかわらず、これだけの充実した内容に接することができたのは、実行委やキュレーターの奮闘のたまものだろうと思う。

 個々の作品に入る前にひとつ述べておくと、あいちトリエンナーレは、街なかのサインのわかりやすさでも群を抜いていた。
 歩いていくと、まさに「あらまほしき場所」に案内があり、ほとんど迷うことなく目的地にたどり着くことができた。
 これはぜひ、他の芸術祭でも見習ってほしい。




2019年秋の旅さくいん


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