道都大学中島ゼミの旺盛な活動については、このブログで何度も紹介してきました。
こんどは、中島公園近くに昨年オープンしたギャラリーカフェで4週間にわたり4つの展覧会を行います。
まず、第1週は、阿部真大さん、阿部拡(ひろむ)さん、石井誠さんの3人展。
阿部拡さんが染色を、あとの2人がシルクスクリーンを発表しています。
カフェと展示空間がうまく分かれ、窓の大きな空間をじょうずに利用しています。
まずは石井さん。
その意欲的な活動ぶりは、制作・発表の活発な中島ゼミのなかでも抜群で、エントリ末尾に列挙したこれまでの発表へのリンクをごらんいただければわかりますが、とても大学3年生とは思えない数をこれまでこなしてきています。
左の大きな作品が「Amorphis」。
あとの3点が「Amorphis-2」「Amorphis-4」「Amorphis-3」です。
「Amorphis」では、点描に挑戦しています。
ただし、版におこす段階で、0.2ミリ程度の小さな点の、かなりの部分がつぶれてしまいました。
一部を拡大してみましたが、これでも小さな点はわかりづらいかもしれません。
のこる3点では、紙を重ねて置き凹凸の感じを出すなど、これまたいろいろな試みに取り組んでいます。
書棚のあるカウンター席の壁には「幾重にも」という作品も展示されています。
次は阿部真大さん。
右から「脊椎」「バオバブ」「spleen」「皮膜」の4点。
グラフィティを思わせる明快な曲線と、クリアな色彩が特徴です。
阿部さんによると、かたちは人体の臓器などから着想を得ているそうです。
「バオバブ」も、緑色をしているので、植物かなと思いましたが、じつは骨盤のかたちです。
また「spleen」は、脾臓(ひぞう)。この単語には「癇癪(かんしゃく)」などの意味もあるそうです。
どれもポップで楽しい作品です。
阿部拡さん。
「おみせの薫風」は、玉ネギによる型染めです。
空白のとりかたが大胆で良いと思います。
部分を拡大してみました。
ほかに「界面がみえる」は、セイタカアワダチソウによる染色です。
来週以降は…
3月23日(月)~3月29日(日)
藤林 剛、うさぎ
版画、インスタレーションを展示予定です。
3月30日(月)~4月5日(日)
大泉 力也、柚原 一仁
版画、インスタレーションを展示予定です。
4月6日(月)~4月12日(日)
犬養 康太
ジャンルに囚われない作品を展示予定です。
さらに、石井さんは、珈琲淹REFIND (白石区菊水8の2)で、おなじ大学の川口巧海さんと2人展を29日まで開催中のほか、24-29日にはさいとうギャラリーで中島ゼミに属する学生の展覧会が開かれるなど、とにかくがんばってます。
「春休みも学校に行って、ゼミ室で作業に没頭し、気がついたら夜の9時とか、そんな日々です。機材を確保するのもタイヘンです」
という阿部真大さんの口ぶりに、中島ゼミのパワーが感じ取れました。
2009年3月17日(火)-4月12日(日)10:30-21:00、3月30日以降は10:30-22:00(月曜の展示は13:00-、日曜の展示は-20:00)、ただし閉店1時間前の段階で客がいなければ閉店の可能性あり
to ov cafe(中央区南9西3 マジソンハイツ)
・地下鉄南北線「中島公園」から徒歩2分
・地下鉄東豊線「豊水すすきの」7番出口から徒歩9分
・市電「山鼻9条」から徒歩8分
・中央バス「南7西3」もしくは「中島公園入口」から徒歩4分
□under hippos.(石井さんのサイト) http://members.jcom.home.ne.jp/3716975201/
■第35回記念美工展(2008年4月)=阿部拡さんが出品、画像なし
■妖怪展(2008年3月)=阿部拡さん、石井さんが出品
■500m美術館(2008年11月)
■第4回法邑ギャラリー大賞展(2008年7月)
■国画会版画部北海道支部展(2008年7月)
■道都大学中島ゼミ版's展@狸小路 第1週・一文字Tシャツ展(2008年7月)
■道都大学中島ゼミ 共振展(2008年4月)
■道都大学中島ゼミ 版's SEVEN (2008年2月)
■500m美術館「まぼろし遊園・2」(2007年)
■第5回学生STEP-なんでもアリの学生アート展(2007年)
■第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2007年)
■第3回茶廊法邑ギャラリー大賞展(2007年)
■House展 華やかな作家たち(2007年)
■学生STEP主催 卒業展(2007年)
■第42回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって(2006年)
■第4回学生STEP(2006年)=以上石井さんが出品
「ようこそ」のエントリにもいっぱいコメントをつけてくださり、あらためてお礼を申し述べます。
わたしが行ったときは、阿部真大さんがいらして、石井さんは菊水のほうへ向かったとのことで、ほんとうにお忙しいのだなあと思いました。
こちらこそ、今後もよろしくおねがいします。
とても早いエントリありがとうございます。
今後は完成度の高い作品を出してゆけるよう、3月いっぱいで展示を少し休み、また夏のゼミ展までは製作に充てたいと思っています。
ゼミ生全体で見ると毎月誰かが展示しているような状態なので、またすぐにお世話になるかと思います。
今後もゼミ一同、よろしくお願い致します。