4丁目プラザの7階自由市場にあるアートの小さなお店「華あぐら」によるグループ展。
出品作家は若手が中心です(もっとも、原田ミドーさんのように、40代もいますが)。
会場は、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさです。
出品者が多いので、作品サイズは小さめなのがほとんどです。
今回の展覧会にかぎったことではありませんが、さいきんの若い人は、作品が小さいことに対して抵抗感があまりないようです。
ある年代から上の世代には、公募展などに出す100号の絵などが、真に作家が勝負する作品であり、小品は「売り絵」だとして、一段低く見る傾向がありました。
小品すべての価値が低いというのではありません。でも、わかりやすい例でいえば、神田日勝なら、「室内風景」あたりがやはり本筋の作品であり、十勝の風景を写実的に描いた小品は「売り絵」です。
しかし、小さいものをバカにしない、若い世代の姿勢については、筆者は、それはそれでいいと思います。
パウル・クレーの例もあるし、大きいばかりが能ではありません。
それに、アートをわたしたちのくらしにとって身近なものにしようとすれば、100号大ばかりの作品では、現実味がないでしょう。
もっとも、もし、だれも大作を手がけなくなってしまうとしたら、それもつまらないことだとは思います。若い作家の方は、たまには挑戦してみてください。
さて、もう1点、苦言を述べたいことがあります。
この展覧会は「House展」というテーマなのですが、あまりテーマに関係なくマイペースの人もいれば、テーマを重んじて、ふだんの作風とはやや異なる雰囲気の作品を出してきた人もいます。
で、なにが気に入らないかというと、Houseのイメージが、判で押したように、三角屋根の家なんですよ。
これだけ集合住宅が増えている世の中なのに…。
「私の住んでいるのはアパートなんだけどさ」
という作品がひとつぐらいあってもいいんじゃないでしょうか。
アーティストとは、ステレオタイプな発想がいちばん許されない人種ではないかと思います。
その点、これは作者がどこまで意識したのかはわかりませんが、石井誠さんの「Kaerimiti」は、家を描かずに家を暗示した、ほとんど唯一の作品で、好感を持ちました。
筆者が気に入ったのは、こないだギャラリー・ニュー・スターで2人展をひらいたばかりのjobinさんの「くらしとくらし」。
天井と床の間の縦に長い空間に、白いはしごや家、雲などの模型を配したものです。決して大きくない空間をうまく使っているなあと思いました。モビールも何点かありましたが、こっちのほうが好きです。
ANNAさんは、題こそ「HOUSE」ですが、中味はいつもどおりの、シャープなセンスが光るコラージュ。
森本めぐみさんは、あの、1度見たら忘れられない女の子が、家を両手で持ち上げいるという情景を絵にしました。彼女は、怪獣みたいに巨大化してしまったのかな? ふしぎです。
テーマにあわせることのできそうな器用なJAMANIさんが、女性の顔のドローイングを数点出品していたのは、意外でした。
出品作家は、つぎのみなさんです。
阿部雄冬、Anna、石尾真穂、石井誠、gla_gla、紅露周平、小山あかり、佐々木愛、佐野妙子、JAMANI、Jobin、高誠二、高幹雄、田中くみ子、富樫はるか、内藤ヒナ、早坂まみ、原田ミドー、hiura(p)、ヒロポン、平塚翔太郎、Pater、PAUL、前川アキ、maco、三浦恵子、森迫暁夫、森本めぐみ、山口大樹、山口哲志、渡部陽子、脇坂淳
ただ、この全員の作品が会場にあったかどうかの確認はしていないので、ご諒承ください。
07年5月16日(水)-24日(木)10:00-20:30(最終日-18:00)
4プラホール(中央区南1西3、4丁目プラザ7階
出品作家は若手が中心です(もっとも、原田ミドーさんのように、40代もいますが)。
会場は、おもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさです。
出品者が多いので、作品サイズは小さめなのがほとんどです。
今回の展覧会にかぎったことではありませんが、さいきんの若い人は、作品が小さいことに対して抵抗感があまりないようです。
ある年代から上の世代には、公募展などに出す100号の絵などが、真に作家が勝負する作品であり、小品は「売り絵」だとして、一段低く見る傾向がありました。
小品すべての価値が低いというのではありません。でも、わかりやすい例でいえば、神田日勝なら、「室内風景」あたりがやはり本筋の作品であり、十勝の風景を写実的に描いた小品は「売り絵」です。
しかし、小さいものをバカにしない、若い世代の姿勢については、筆者は、それはそれでいいと思います。
パウル・クレーの例もあるし、大きいばかりが能ではありません。
それに、アートをわたしたちのくらしにとって身近なものにしようとすれば、100号大ばかりの作品では、現実味がないでしょう。
もっとも、もし、だれも大作を手がけなくなってしまうとしたら、それもつまらないことだとは思います。若い作家の方は、たまには挑戦してみてください。
さて、もう1点、苦言を述べたいことがあります。
この展覧会は「House展」というテーマなのですが、あまりテーマに関係なくマイペースの人もいれば、テーマを重んじて、ふだんの作風とはやや異なる雰囲気の作品を出してきた人もいます。
で、なにが気に入らないかというと、Houseのイメージが、判で押したように、三角屋根の家なんですよ。
これだけ集合住宅が増えている世の中なのに…。
「私の住んでいるのはアパートなんだけどさ」
という作品がひとつぐらいあってもいいんじゃないでしょうか。
アーティストとは、ステレオタイプな発想がいちばん許されない人種ではないかと思います。
その点、これは作者がどこまで意識したのかはわかりませんが、石井誠さんの「Kaerimiti」は、家を描かずに家を暗示した、ほとんど唯一の作品で、好感を持ちました。
筆者が気に入ったのは、こないだギャラリー・ニュー・スターで2人展をひらいたばかりのjobinさんの「くらしとくらし」。
天井と床の間の縦に長い空間に、白いはしごや家、雲などの模型を配したものです。決して大きくない空間をうまく使っているなあと思いました。モビールも何点かありましたが、こっちのほうが好きです。
ANNAさんは、題こそ「HOUSE」ですが、中味はいつもどおりの、シャープなセンスが光るコラージュ。
森本めぐみさんは、あの、1度見たら忘れられない女の子が、家を両手で持ち上げいるという情景を絵にしました。彼女は、怪獣みたいに巨大化してしまったのかな? ふしぎです。
テーマにあわせることのできそうな器用なJAMANIさんが、女性の顔のドローイングを数点出品していたのは、意外でした。
出品作家は、つぎのみなさんです。
阿部雄冬、Anna、石尾真穂、石井誠、gla_gla、紅露周平、小山あかり、佐々木愛、佐野妙子、JAMANI、Jobin、高誠二、高幹雄、田中くみ子、富樫はるか、内藤ヒナ、早坂まみ、原田ミドー、hiura(p)、ヒロポン、平塚翔太郎、Pater、PAUL、前川アキ、maco、三浦恵子、森迫暁夫、森本めぐみ、山口大樹、山口哲志、渡部陽子、脇坂淳
ただ、この全員の作品が会場にあったかどうかの確認はしていないので、ご諒承ください。
07年5月16日(水)-24日(木)10:00-20:30(最終日-18:00)
4プラホール(中央区南1西3、4丁目プラザ7階
実は今回、立体で家を作ってその中に作品を展示という話だったのですが、会場内で作ったものの、酷い出来だったのでどうにか他のもので自分なりの家を表そうと何かと頑張ってみました。
余り深い考えあってのことではありませんでしたが、
少しでも好感を持っていただけてありがとうございます!精進します。
ワラビモを習うって…。
わかる人にはわかるってことで。
お越しいただきありがとうございました。
Houseのイメージ自分も悩みました。
集合住宅に住んでいたのがほとんどだったものですから。
「くらしとくらし」は思い切って縦の空間使わせていただきました。
気に入っていただけたようでとても嬉しいです!
励みになります。本当にありがとうございました!!
これからも、どこかで作品を拝見できれば-と思います。
今後とも、ブログに遊びにいらしてください。